RECORD

Eno.377 夢雨の記録

無題

流れ落ちた空っぽの窪みに思い出の雨を詰めた。

雨は降って、やがて水溜まりになる。

晴れてしまったら水溜まりの雨は蒸発する。

でも、蒸発したとしても、残った純物は消えたりしない。

「おさんぽ、楽しかった。みんな、好き、在るは楽しい。」



雨は、そうでありたいと思っている。

優しい世界であってほしいと思っている。











「…」


「いつかの、悲しい雨は降らせたくないの。」
「ただ、誰かに寄り添うだけの、優しい雨でありたいの。」


















「監視課、『スサノオ』。報告書と……1点、調査の依頼をお願いしたく。」


「…えぇそれは……すでに消滅されたとされる雨降らしの神秘、"雨ノ神"です。」