RECORD

Eno.227 朧 戒の記録

邂逅

まさかな、裏と呼ばれる世界の神秘管理局でヒナ先輩に会うとは思わなかった。
同じ機関に所属していたのも今日まで知らなかったしな……まいった。
混乱してる間に、お前も来いと言われてついて行ったその先は
なんとも不思議な空間だった。保健室だと言われたが、
本当に保健室だったのか怪しいところだ。

だがその場に居合わせた、陽出の生徒……一年が多かったな。
知っている一年の顔もあった。奏翔……GW明けに屋上でさぼっていたやつだ。
真面目そうなこいつも、こんな場所に関連しているってのか。
その場に集められた目的は、単純明快。
どうも同じような神秘憑きメフィスターってやつで、力の使い方には気をつけろという話だった。

どうやら一年達の間でいざこざがあって、怪我をしたやつがいて
そこから連鎖したように互いの力が判明したようだ。
俺はトレーニングルームで見せたから、それでだろうな。
同じような能力者が、こうも集まるのは珍しいようだった。

そもそも、このちから、誰しもが発現するわけではないらしい。
ならなんで、今俺達みたいなのがこうして現れてるのか……
俺は1年前からこの力が発現したが、ネムさん達は随分と昔に発現していたらしい。
きっと、長い間苦労もしたのだろうと思うと、少し思う事があるが。

1年のソウマと呼ばれたやつの、苦しみも知った。
俺と同じような体験をしてきている……。
あいつの場合は妹が連れて行かれたようだが。
俺が知りたい怪奇と、同じやつかもしれない、ちがうかもしれない。

俺も、居なくなったダチを探した方がいいのか?
もうきっと食われているんじゃないかって思っている。
だが、もしも生きていたら?裏の世界アザーサイドで、生きていたら……。

どうしても、むねが騒いだ。

「亨……俺、どうしたら、いい」