>>44825
鼻歌が聞こえる。誘われるようにその方向へ足を向ければ、お風呂の上に浮かぶアヒルの人形。それは間違いなく私が渡したもので、つん、とつつけばすいと水面を移動していった。

どうやら魚を食べていたらしい、その美味しそうな匂いにくぅとお腹が鳴ってしまって、少し気恥ずかしい。

のんびりと空を見上げながら、ドラム缶風呂にアヒルを浮かべる。
なんだかんだ快適に過ごせているのも彼女のお陰だろう。
『ニンゲンさん』の元に帰ることもすっかり忘れたまま、ドラム缶風呂の横でぱちぱちと音を立てている焼き魚に鼻歌一つを合わせてみせた。

駒鳥の彼女は今頃何をしているだろうか。
腹が満たされているといいのだけれど。

罠を前に、少し固まってしまう。そこに捕まっていたのは一匹のウサギ。
周囲を確認して、僅かな逡巡を飲み込み。少女がいないことを確かめてから、ナイフを握りしめる。

――美味しくて、それを美味しく感じてしまうことに、私は勝手に、悲しくなった。

>>29167
気にしないで、の意味を込めて首を振る。そうして、アヒルのおもちゃをはい、と手渡した。
なんの役にもたたないと思っていたが、こうして楽しげな様子を見られたのなら重畳だ。何とか食料と水分の確保が出来たからか、幾分心にも余裕があって。彼女の様子を笑って眺めていたことだろう。

>>24193
さて、貴方から水を受け取れば嬉しそうに喉を鳴らして飲んでいくだろう。パイになる前に剥製になるところであったらしい。

「ロビンおねーさん、ありがと！」

喉の渇きも潤って一息つけば、貴方の記す文字にふんふんと頷いた。広げられたおもちゃや物資には───…そう、特にアヒルのおもちゃなんかには瞬き三度。きらきらと瞳を輝かせ、つついたりなんかもしたかな。

>>24193
駒鳥を殺した犯人が雀であるように、うさぎを殺す犯人はニンゲンで決まっているのだろう。尤も、それがどれほど先か、そして本当にパイになるのかどうかは誰も知る由はないのだけれど。
閑話休題。貴方が面映ゆいといった様子であれば、うさぎも嬉しそうに耳をゆるりと揺らして目を細めたりもしただろう。
お互いに此処が何処だか忘れさせる穏やかな時間が過ぎていく。

>>19707
たくさん頑張るから、の言葉に笑顔を見せた。私も、頑張らないと。二人で(或いは一人と一匹で)助けを待とう。そして、それで――彼女は、何処かでパイになるのだろうか。笑顔はちょっぴり、きゅっと難しい顔になってしまったかもしれない。この状況で、無責任に私が助けるとは決して言えなかったけど――それがすごく、寂しいことであったから。

>>19707
今のところは問題無いが、やはり不安なのは水と食料だろうか。
彼女に生成した水を渡す。幸いにも、海水さえあれば蒸留器で水を作ることが出来そうだった。もし喉が渇いたら海水を持ってきて欲しい、とノートに記す。それと、余れば蔦なんかも欲しいだろうか。君も欲しいものがあれば言ってね、と文末に付け加える。
後は――と取り出したのはカメラやクラッカー、アヒルのおもちゃ。好きに持っていっていいよと広げて見せる。

>>19704
頭を寄せ、懐いてくれる姿はロビンに庇護欲を抱かせる。もし、もし彼女が誰かのパイになってしまったら。ちょっぴり、けっこう、取り乱してしまうかも？――誰がうさぎを殺したの！
絵を褒められれば何だか気恥ずかしくて、鼻をかいて顔の熱を誤魔化した。彼女といるのは心がなごむ、ここが何処かを、忘れさせる程に。

>>13172
さて、貴方が小屋を作ってくれるのならば、うさぎとしても自身に出来ることを探すべきか。
生憎と水を生み出す力はないものの、焚火やナイフ、懐中電灯は持っているようだ。
ごちゃごちゃと自身の持っているものを貴方の前へ並べながら、何か使える物があれば貴方に差し出すつもり。

「ロビンおねーさんもほしいものがあったらいってね！
　パイ、たくさんがんばるから！」

>>13172
貴方の動きに嬉しそうに耳を揺らせば、やる気はいっぱいだ！
うさぎとしても貴方のような頼りがいのある、怖くなさそうな『ニンゲンさん』が居てくれたことに安堵の思い。
優し気なおねーさんに完全に気を許している顔は、野生で生きていくには諸々が足りていない様子だ。
貴方の食料にならずとも、もしかしたら島の動物に喰われて終わりかもしれないので、その時はまぁ、その時かな。なんてね。

さて、貴方の心痛を全く意に介さず、うさぎは貴方の手に懐くようにぐるぐると頭を寄せるだろう。
次いで描かれた小屋の絵には、ぱぁっと嬉しそうに目を輝かせて「じょうずじょうず！」なんて手を叩いた。