
「うわぁああっ!
ちょ、ちょっと見ないでぇっ!?」
あるSNSでこっそりコスプレ撮影と配信活動を行っている。
アカウント名はcrim*。
着用するのは専らアニメやマンガのキャラクター。
配信は基本的にゲーム実況や雑談枠など。
身バレには極めて気を遣っているが、うっかりバレると非常に取り乱す。


ENO.234
Lv.20MYS LV
48.0%MYS RATE
300MHP
460MSP
3650ATK
50DEF
770ACC
50RES
0SPD
ストライカー[15] マジシャン[8]
⊿名前
牙々丸 小紅(ガガマル コベニ)
⊿身長
154cm
⊿体重
49kg
⊿誕生日
7月23日
⊿好きなもの
Wチーズバーガー、音楽鑑賞、任侠モノ、趣味の活動(秘匿)
⊿嫌いなもの
ノーコメント

「ぁう、えっと、……え、えへ、……」

「……やらなきゃ、……」

「うわぁああっ!
ちょ、ちょっと見ないでぇっ!?」































>>7854219 >>7854046
「……」
また暫しの沈黙。
やはり表情は変わらず、視線を逸らすこともない。
夕映えのような双眸が貴方を捉えている。
「……コレと言った確証はなかった。
だから、何をと言われたら……
……何もかもを、想定は、してた」
ただ、談笑して終わることも。
或いは、哮りをぶつけられることも。
ひょっとすれば、縁が切れることだって。
平坦から最悪まで、あらゆる可能性を考慮して扉を叩いた。
きっとその中には、自らの価値を代償、もしくは対価として
支払う選択肢さえも含まれていただろう。
知らないにしては、歪だ。
知らないからこそ、歪なのか。
それとも。
>>7853920
「そこまでシチュエーションを重視して
口説けると思ってないから……」
ちょいちょい言葉のナイフが鋭いな。
とはいえ、これは冗談、じゃれあいの範疇だ。
まさか本気で口説かれているとは思っていない。
彼女なりの距離の詰め方……なのかもしれない。
実際、張られていた肩肘は幾分柔らかくなったように見受けられる。
何度目かの溜息ひとつ。
冷えたカフェオレを啜るために、ようやく視線を外そうとした。
が、それは叶わなかった。
その真っ直ぐな問いかけに。
▼
「牛丼食べたくなってきたな……」
教室の片隅で、クリスマスの情緒も何もない独り言が零れた。
>>7853339
「……私じゃなければ、
もっとこう……有意義な返しが出来たかもしれないけど」
恐らく感情の機微には疎い方だ。
だって親友の思惑にさえずっと気付けなかった。
そも、あちらの仕事の際にはむしろ、
自らの感情を切り離すことを心掛けているくらいなのだから。
「聞くだけでいいなら、まぁ、うんって感じだけどね」
実際、この懺悔を経てもなお、
ミツキに対する心象はさほど変わらない。
マイナスにも、プラスにも。
そういった点では適任だったのかもしれない。
「……それだと、私がつまらないことを否定してないじゃ──」
冗談めいて返そうとしたところで、視線が合う。
至近距離、真っ直ぐ見つめ合う。
目を逸らすことも、表情を変えることもなく。
数秒。
「……やっぱり口説いてる?」
とりあえず、一発デコピンしておこう。
>>7852300
「違うよ。
あるでしょ、人と人の繋がりの感情の種類は……たくさん。
じゃあ何なのって言われたら、……難しいけど」
今まで分析しようともしなかったのだから、さもありなん。
間違いなく親愛の類ではあるだろう。
でも、あの子に対しては──。
「……実際、なんなんだろうね」
何処か昔を思い返すように窓の外を見つめて。
そんな振り返りは不毛だと断じるように、かぶりを振った。
「私とキミだと、その、……立場がだいぶ違うでしょ。
……私に枷はなかったのに、そういうの全然だったんだ。
まぁ実のところ、敬遠してたんだけどね。
なんかこう、……そういうの、ごめんだし……」
「……だからその、
誰かを……好きになれるキミよりも、
私のほうがよっぽどつまらないよ」
傷を抉ることになりかねないが。
わざとらしいダル絡みに、多少の意趣返しの意図も含めて。
>>7852239 >>7852196 >>7852097
「だから居ねえって」
そのまま尖らせるハメになった。
──分かっている。きっとこれは彼の助け舟。
張り詰めた空気を緩めるための、一種の冗句なのだと。
「言ったでしょ、恋もしたことないんだって。
しようとも思わなかった。
悪かったね、つまらない人間で」
誰もそこまでは言っていないのだけど。
996日の追想 - 2025-05-20 22:38:16