RECORD
Eno.58 眞上 縫斗の記録
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遠くなる背中を見送って。目を閉じ、思考する。
彼には、気を許されている方だと思っている。
己と彼とは、運命において何かが掛け違った似た者同士で。
彼は、不要な孤独の中に身を置いていると思う。
呪われているわけでなければ、何かに憑かれているわけでもない。己と違って。
彼が人と深い付き合いをしない理由として挙げる、
気性の荒さやら、コミュニケーション能力の欠如なんかは、個性の範囲内だ。
──お前はひとりを寂しがっているのだから、誰かと居られるようになった方がいい。
そう思うと素直に言っても、きっと話がこじれて、上手には伝わらないから。
だから、迂遠な手伝いを今日もしているんだ。
交わる点、藍眸と紅刃(1)
- 束都大学、学連ラウンジにて -
「……今更ながらガミさんよ」
社会人らしい二人組。
ラウンジ隅のソファーに腰掛け、行き交う人々を眺めている。
>>3863
「慣れるか!! 煙草吸ってくるわ」
居心地悪そうに立ち上がり、そのまま足早にラウンジを後にしていった。
>>3896
「ああ」
頷いて見送った後、程々に彼も喫煙所へ向かう。
そして理不尽に怒られたのだった。然もありなん。

「……」
遠くなる背中を見送って。目を閉じ、思考する。
彼には、気を許されている方だと思っている。
己と彼とは、運命において何かが掛け違った似た者同士で。
彼は、不要な孤独の中に身を置いていると思う。
呪われているわけでなければ、何かに憑かれているわけでもない。己と違って。
彼が人と深い付き合いをしない理由として挙げる、
気性の荒さやら、コミュニケーション能力の欠如なんかは、個性の範囲内だ。
──お前はひとりを寂しがっているのだから、誰かと居られるようになった方がいい。
そう思うと素直に言っても、きっと話がこじれて、上手には伝わらないから。
だから、迂遠な手伝いを今日もしているんだ。




