RECORD
模擬戦・武田ジャッジメン太 対 眞奈部周
「……まぁ、えっと、それならですけど」
挙手。
「……僕、お相手しましょうか」
多分この中で一番周辺被害が少なそうだし。
>>194326
(女学生か……いや、神秘使い相手に油断するわけにはいかんな)
「協力感謝するかね。私は武田、あるいはメン太と呼ぶがいいかね」
トレーニング用の木刀を構え部屋の中央へと出て行く。
>>194392
「管理局対策課、束都中高高等部一年。
眞奈部 周(アマネ)です。……えっと」
すた
すた
すた。
「……一応お伺いしますけど、一本取ったほうが勝ち……くらいです、よね?」
……向かいに立って、全身を慣らすように柔軟。
ばさっ。と、上着を一枚脱いで。
ーー黒衣の戦闘服、ホルスターがついたチューブトップ。
「……あんまり痛くするの、良くないと思うので」
「またすごいのが見れそう!」
火かき棒の先端で燃える木炭を使い、火箸に刺したおやつのマシュマロを炙りながら推移を眺める。
『…』
和弓らしき物をベンチに置き。
『万が一はわたしが止めよう。
…そうならないことを祈るが。』
>>194502
「そんなことしたら怒られるじゃ済まないですけど!!」
ほんとにね!!
「あはは……じゃあ、えっと、とりあえず少し時間を……、……」
▼
「っと、あの子は……ふむ、見せてもらうか、あの子の力を。以前話した時は徒手空拳はまだまだだと言っていたが。神秘を使った戦い方なら……?」
木刀を右手に持ちやや広げた構え。反対に左手はやや半身に前に出す。
下げた右足でとん、とん、とんと地面を確認するように何度か踏み直す。
キィッ ィ
獣の、鳴き声だ。
グォッ ォ
猿の叫声。
「……うん、お安い御用……いいよ、だから、すこしだけ」
……聞き届けられたかのよう。
ォッ ホォッ ォ キィッ
「……お借り、賜る」
>>194653
「ーーーー化物憑き。」
ーー浅く。 薄く。
……不可視、色なき"神秘"の羽衣がアマネにまとわりつく。
「……いつでも、いけます。 どうぞ」
……構えは両手。念仏を唱えるかのごとき。
左手は前に立て、右手は掲げて突き振りかざすごとく。
毘沙門天像。鬼面の偶像が薄ら見える。
>>194583
>>194782
「う、うむ……」 眞奈部のプレッシャーに内心気圧されながら
trackerに軽く視線を向け 「ちょうどいい。開始の合図をやってくれるかね」
>>194782
>>194859
『…メン太さんだっけ。
後悔しないようにね
…━━━━━━それじゃあ、開始。』
>>194859
睨んでいる。『二人分』の視線だ。
左右の手が、まるでそれぞれの『目』を持つかのよう。
――纏った神秘の薄衣は、『猿』の如く小刻みに震えている。
思考を巡らせる。
相手が神秘を使う。こちらにそんな手品は無い。
だが人間には積み重ねた知識がある。
単純な数字の問題だ。自身の体の長さ、得物の長さ、部屋の広さ、相対距離。始まるまでの間に全て数えている。
>>194970
圧倒的プレッシャーの中。男は。
「っっっるあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
叫び、やや引いていた右足に力を込めて全力の突撃。
「一応、用意するだけはしておきますか。」
衛生課、起きては欲しくないけどその迫力に圧されて、もしくは心配症なのか。ともあれ備えはしつつどうなるかを見ている。
「おぉ〜!すごい面白くなってきた!」
いい感じに炙られて狐色の焦げ目がついたマシュマロを火から離して冷ましつつ、新たな組み手を眺める。
(私の腕の長さ、木刀の長さを含めれば単純なリーチはおおよそ1.6メートル。踏み込みを考慮すれば有効射程は3メートル前後! そこまで一気に詰める!)
「直線的にいったなー」
腕組み見守る構え。
ただ関わりの深い人間なら、気を張っているのが分かるかも、
此方も万が一があってはならないので気を張っているのが分かる。
しかし素手で止められる保証は出来ない。
>>195151
>>195101
「(――正直な正面からの突進。切っ先が最速でこっちに来る。でも、そんな易々でやってくる手でもない。)」
――迫る刺突 身体に向かう木刀の切っ先
鋭い突進に対して
身体をダ
ッ
キングして
「ッ!!」
――刺突、から……"横"への攻撃をされるより先に、
――その木刀を持つ腕へ、刃と交差するよう、
鞭のように左拳の振り下ろす打撃を放つッ!!
>>195151
――――緩んだ指先、脱力した関節、しかし、それゆえに、その先端に発生する『威力』の高さは、
――か弱い女学生の手などではない!
>>195375
>>195317
人間では有り得ぬ破壊力。
人間を越えた反応速度。
だが馬鹿正直に突撃しておいて、交差を考慮しないほど馬鹿正直ではない。
(なんのために左手を前に出していたと思っている――)
伸び切った木刀の背を左手で支え、相手の拳に合わせて受け流す。
西洋剣術におけるハーフソードと呼ばれる技法。
アマネの拳を受けながら、弾き飛ばされるようにすれ違った。
ごろごろとトレーニングルームの床を転がる。
「いや痛っっっった」
訂正。受け流しきれてない。
痛む左手をぶんぶんと振ってなんとか痛みを打ち消そうとしている。
その表情はやや涙目だ。
>>195537
ヒ
ュ
ォ
ッ
ッスパァアンッッッッッ!!!
――とんでもない炸裂音が響き渡りながら、しかし相手が受け、逸らし、いなして、転がりながらでも『未だ』である様子に、小さく息が漏れる。
「……すっ、ご……」
「…………」
駄目だ、凄いのはわかるがどういう動作をしているのかが良くわからない。
戦闘については素人過ぎて、凄い以上の感想を出せない。
>>195570
>>195537
……って思ったけどあんま大丈夫そうでもない。
「ぁ、あ、えっと、だ、大丈夫、ですか……?」
――構えは解いてないけれども。ダッキングから打ち下ろした拳を今度は下手に、右手が上がり、既に次撃の『溜め』がある。
片足が薄っすら爪先で床を舐めている。
「……って、多分まだ続けれるでしょうけど」
ふー、ふー、と赤らむ左手に息を吹きかけ、再度右手で木刀を構える。
「さて……」
さて。
どうしよう。
全力で防御態勢に入ったつもりだったのだが。えっ? 今の相手の通常攻撃だよね?
「おっ、やるなー。
木刀でハーフソードまで扱うってのは、かなり慣れてるな」
ごろごろ転がってったけど、あれに対応したのは凄い。
結構楽しげに見ているぞ。
。o(……痛っっっったって涙目で、済んでる辺り。
相手の制御も優秀なのか、受け流し方が良かったか、或いは……って所、かしら)
>>195659
「くくくこれくらいなんてことはないかね……ふふふ」
強がる。男には強がらないといけない時もある。それが今かはわからないが。
「だがしかし、ただの怪力に収まるならその神秘は大したことはないかね」
挑発めいた言動。こっちは本当だ。
ただ力が強いだけならハンマーでも振り回せば同じことができる奴はいくらでもいるだろう。
「(……おかしいな。絶対武器を落としにかかったんだけど……鞭打の左、通ってたよね……)」
「(……上手いっていう以上に、凄く、よく『視られてる』……速さで出し抜こうとか言う甘い考えは捨てた方が良いかも……)」
>>195707
「……まあ、そうですよね」
――喋る喋る。挑発の意図。まぁ、ピキッとしない訳じゃあないんだけど。
……かといって攻めてみるとどう動くのか、これまた予想もつかない。
だからといって何もしないのも癪。
「……じゃ、次はこっちから」
▼
――声が聞こえた。
ちらっとそっちを見た視線。
「(あ、彼岸路さん……見に来てる)」
……じゃ、負けられないな。
「お、アレは……ハーフソードか。師範代に仕込まれたのの一つだったな」
【西洋剣術使いとしての感想を持ちつつ見守る】
(よく見ろ。相手を人間と考えるな。あれはヒト型の車だ)
(さっきの受け流しは5回やったら4回は失敗している。たまたま最初の1回が成功しただけ。この20%をあと何回通せばいい――!?)
>>195753
「"ここ"の技術じゃないなーって感じ。
類似のはあるっちゃあるけど、根幹が違うな」
>>195707
「――今日の子、力より"技巧"なんですけどッッ!!」
――ギュッ ズパァンッッッ
振り上げた右手がしなる、
『左足』で床を思い切り蹴って
左手が身体に引き寄せられて待機する、
溜めた右手を『囮』に、
『脚』が迫るッッ!!
振り上げた
下から
――左足が床を離れてる、溜めているッ
「なんちゃって欺瞞ッッ!!」
――狙いは再び、『武器』ッッ!
というかさっきから『武器を落とす狙い』以外がない!!
>>195753
「んー、俺でもギリ分かる範囲だと、だいぶ場慣れしてる気がしますね。
簡単な技術じゃないし、かつそれを咄嗟にちゃんとできてる。俺だったらぜってービビってどっかミスってる。」
>>195981
>>195874
『…彼は推定怪奇でしたっけ。
…データベースの方によれば異世界を複数渡ったとか。
…もしその経験を活かしているなら…』
メン太は相手を見る。
人間離れした踏み込み。
振り上げた右手。
跳躍めいたハイキック。
後出しでは対処不可。そしてここまでの動きを正確に読めるほどメン太は熟練の戦士ではない。
だから最初から読み合いは諦めた。
>>196007
「あー……」
その言い方から、なんとなく察する。
「……化物相手は、お手のものかもな」
>>195935
故にメン太が読んでいたのは一点だけ。
過程はどうであれ、向こうはこちらに突っ込んで来るだろうということ。
「ほらよ」
彼女の姿がぶれた時には、彼は右手の木刀を一直線に放り投げている。
そして一拍置いて、木刀の後を追うように可能な限り身を低くして突撃。レスリングの基本中の基本、タックル。
メン太は預かり知らぬことだが――アマネは先ほど武器落としの一撃が通らなかったことに驚いていた。
(平気なわけがないだろう。あんな一撃を受けて、もう木刀はボロボロだがね)
まだ折れていないだけ。あと一撃か二撃受けたら間違いなく折れる。
そんな状態の武器をこんな相手に後生大事に抱えているほど彼は物持ちが良くなかった。
>>196079
――先入観。
力の劣る相手に対して、戦う者は武器を手放さない。
――思い込みから、注意の矢印は、手放される木刀へと。
「(ま ずッ た ッ……!そっちじゃない、そっちじゃないッ 今『視るべき』なのはこっちじゃないッッ!!)」
――突進に対する着地は最悪の姿勢だ、四肢が全て地を離れている。だから回避も受け身も受けた後。
ドッッッッッッ
「ぅッぐっっ」
直撃ッッ
――弾かれた空中で、
――グルリッッッ
――そのまま
回
っ
て
床
に
足
が
着いて、
「ッ……ぶ、なッッぃ……!!」
――二足が床に、漸く。
あの状態、受けた状態から、大道芸のようなまともじゃない体制制御。
「っ……っ……」
>>196162
「……っ、よ、く、武器、手放そうと思いましたね……実は、さっきので"もう壊れそうだった"とか、言ったり……してくれませんよね」
……構えを取り直すが、一撃もらったショックに、
先入観でまんまと入った不意打ち。
多少動揺が見える。
「凄い、『肉弾戦は苦手』と先日私に言っていたのと同一人物とは思えんな。なるほど、アレなら確かにハマれば強い。
ヴァンパイアとしての力無しで模擬剣でのスパーだったら私はもちろん、私の師範代とすらやりきれそうだ」
「(こ、此処まで……フェイントまぜっこぜで不意打ち繰り返してるのに……まともに通らないなんて……!!)」
「(この人もとんでもない、かもッ……痛がってるの、実はフリとかじゃないんですか……?!)」
「そして……そんな相手にしっかりと一撃を入れる。今日はハイレベルな戦いが何度も見れて勉強になるな」
>>196270
>>196226
「……」
さて。
メン太の戦術は、いかに化け物染みた力を持っていようと重心の弱いところを突かれては体勢を崩さざるを得ないだろう
という判断による。
カウンター気味の投擲、プラス、タックル。
メン太が事前に立てていた常識的な推測では彼はマウントポジションを取っているはずなのだが。
「……ッハァーーーーーー……」
元気に二足で着地しているアマネの姿を認めて。
「投了。……もう勝ち筋が無いかね」
両手を挙げて、大きく溜め息を吐いた。
その表情にはとんでもない量の冷や汗が流れていた。
(アレが推定異世界出身の踏んだ場数…!
……?
ステゴロは自信が無いんか?
それとも隠したいんか…?)
>>196369
「『びっくり』じゃねーかね! 貴様、さっきの私の攻撃はほぼ理想的に入っていたんだがね! なんで平気なんだよ!? 折れかけの木刀一本でここから勝てるわけないだろ!!」
「終わった、みたいね……」
素人なので見ただけでは分からない。けど、凄い戦いなのはなんとなくわかったような気がする。
『…まああそこから続けるとなると。
わたし達が止めなければただじゃ済まないからね。
…いい判断だ。』
>>196395
「いや僕も流石にあれだけフェイント同時に3発くらい混ぜて攻撃したのになんでちゃんと凌がれてるのか意味わかんないんですけどッ!!あとタックルちゃんと痛かったですからねッ!!猿が憑いてなかったらッ!!」
さすさす。構えを解いてタックル喰らった胴を押さえて。
「ッッ~~~……こっからどうしようって本気で悩んでたのにぃ……!!」
「あれ、これで終わり?でもすごいぞー!かっこいいぞー!」
意外にあっさりした終わりに拍子抜けしつつ、技量がずば抜けている2人の戦いぶりを讃えて称賛と拍手を贈る。
「……まぁそうなるよな」
リーチ差は潰され、体格差にも持ち込めなかった。
優位性がなくなった以上、ここから巻き返すのは困難だろう。
本気を出せばまだやれそうだけど、模擬戦だし。
「……まぁ、確かに。
極普通の赤ジャージ眼鏡装備、武装木刀で……彼処まで行けたのは、いっそ十分過ぎる……とは、思うわ。
ガチの一般人なら、尚更……ね」
「なんというか、トレーニングって聞いて筋トレだなんだっていうイメージ沸いていたけども、
こういった模擬戦もやってるのか...面白そうだな...。」
「お疲れ様です……本当によくわからなかった。駄目ですね、勉強不足でしょうか。」
そういう問題かなぁ……
「と、お怪我は。」
お仕事の用意はしておく。
>>196435
「痛いで済んでんじゃねーよ! 私の想定だとあのタックルでダウンさせてマウントポジションまで行ってるはずだったんだからな!」
「……あとフェイントに関しては貴様の動きが高度過ぎて最初から読むのを諦めていただけかね。できないことは諦める、そうでも無ければ勝てん」
(…いや、あの人はああ言っとるけど…
おとんが言ってた。
『異世界は無限にあるが故に底が知れない』
ってな…)
「……まぁ、でも、そう、それなら……ちょっと悔しいですけど、おしまい、ですか」
ふぅ、と。一息から――――ゆ~~~~~……っくり深呼吸をすると、
フワァッ……と、神秘がその身から剥がれ舞う気配。
「…………■■動物園のお墓に、もんげーバナナのお供え物しにいかないと……」
どうにも、力を借りていた"猿"との契約内容。絶妙にめんどくさそうなもんだったようだ。
『…』
師匠が言っていたな。
技術は極めれば神秘にもなり得るって。
『…人間の可能性、か。』
>>196482
「あ~~~~……いや、流石にそこまでは、ダウンは取らせない、かなぁ……」
「倒れるふりして受け止めから背負い投げ関節まで持ってく……とか……」
「……潔すぎるんですけど」
――"高度に発展した科学技術は、魔術と区別がつかない"。
体術や拳法もまた、其れと同じ――なのかも、しれない。
「おつかれー、あまねちゃーん。すごかったにゃー」
ともあれ頑張った後輩に拍手!
「メン太ちゃんもすごかったぜー」
「いいえ、僕こそ……今回の動きも"粗"があったりしましたし、実践ならあの『先入観』は、最悪のミスに繋がるものでしたから」
お辞儀をしっかりして。
「ご指導、ありがとうございました」
「ぁ、えっと、……はい。出来れば、もうちょっと、かっこいいとこ見せたかったりも、したんです、けど」
フェイント不発、不発にきっちりカウンター。
切った札をきちっと全部返されたわけで。
「やめろやめろ指導なんて言われたら変な語弊がつく。そういうのは私達より前にやっていたあの二人とかに言っておくかね」
『…武田 ジャッジメン太、か。
…奇跡とかそういうの信じてないけど…見せてもらいたくなってきたなぁ。』
誰にも気づかれぬように、和弓らしきものを手にしながら退出。
(模擬戦...人と実践訓練できるのもここの良い所かもなぁ...
流石に普通の人とやりたいけども...)
(さっきの人たちとやったら物理的に骨が折れかねないし...。)
「かっこよかったぞ?」
"もっと"って言ってるだろうがよ。
「ま、これを糧にさらに訓練を積めばいいだけだにゃー」















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