RECORD
模擬戦・武田ジャッジメン太 対 悪喰白
「こんばんはー」
キュインキュインキュインキュイン☆!!!!
腹の中からパチスロの音を大音量で鳴っている子供が入ってきた。
「こうすればメン太さんとの戦いで意表を突けるかなって思いまして」
>>8090957
「あ、健斗さんもこんばんはー」
テレレレレー☆
なんか当たったっぽい。
知人から唐突にキュインキュイン聞こえてきたので思わず紅茶を吹き出してた。
なんで???
「しょうがないじゃないですか、なんかこう良い感じに胃と食道に間に留めておくの結構難しいんですよ」
「よし、作戦は成功ですね」
成功でいいのか。ともかく子供がごくんと飲み込む素振りを見せたら音は止みました。
「せっかくなので観戦しますか。」
ばさばさっ。飛んでいこっと。
「あ、すみません。ペットボトル紅茶で良ければ……」
そこの自販機から買ってきたストレートティーをイスカさんに渡しました。
「はーい、行きましょうか」
そしてこれ以上文句を言われない内に壺中天に走っていきました。
「町の中とかコロシアムみたいな戦う舞台とか色々ありますけど……森の中とか非日常な場所もいいかもですね?どうですか?何もないなら今回はコロシアムとかにしますけど……」
「それじゃあ行きましょうか。ハロー、ニューワールド」
合言葉を唱えると同時に子供の身体が壺の中に転移していった。
宣言通りにドームシティ、その中のコロシアム内に丁度転移したようだ。本来は観客がいるはずの周囲の席はがらんどうで、中央の舞台で子供と貴方が向かい合っているだけとなっている。
「さて、大丈夫そうですね……準備などはありますか?」
問いかける子供の手には既に1mちょっとの大きさの黒い鍵が握られている。
>>8091250
呼び掛けに、改めて装備を確認する。
メン太の手元には体の半分ほどの防護盾、そして腰に巻かれたツールベストには主に左腰に霊木刀、右腰に警杖、その他細々として物
ポリカーボネート製の透明な盾を構えて
「これで大丈夫かね。距離は……10メートルもあれば十分か」
>>8091287
「分かりました。それじゃこの距離で……」
「どうぞ。そちらから動いてもらって構いません。始めましょう」
言いながら鍵を両手で正中線に持つ。剣道のスタンダードな構えのようにして、迎え撃つと言わんばかりの待ちの姿勢を見せた。
>>8091323
「そうかい。それじゃ」
盾を右手に持ち替え、腰を落とし、左手を腰の霊木刀に添える
木刀が薄っすらと白く染まり、
「居合――斬り」
逆袈裟に振り抜かれる。そして刃の軌跡から白い閃光が一直線にハク目掛けて放たれた
メン太の居合斬りは剣に気功を浸透させ、斬撃と共に気の刃を放つ技だが、厳密には2パターンある。
刃を『飛ばす』パターンと、刃を『伸ばす』パターン。
飛ばす方は射程が長いが威力が減衰し、伸ばす方は威力が高いが射程に限度がある。
メン太は先人に倣い、居合斬りA・居合斬りBと呼び分けているが――それはともかく
>>8091408
待ち構えていた所に放たれる白い剣閃。しっかりと軌跡は見えている。昔に比べて最近は攻撃を目で追えないということも減って来た。今回は距離もある上に、待ちの構えだったから猶更だ。
「やあッ!!」
正中線に構えていた鍵を振り下ろし、剣閃にぶち当てる。
ギギギギギッ!!と実際に刀をぶつかり合わせたかのような音が響き―――
「ッ!!」
バチィッ!
威力を殺しきれずに鍵が上へ弾かれる。その勢いに引きずられるように身体も大きくのけぞる。
代謝強化による膂力は十分。だが技術がない。鍔迫り合いに関してはほとんど経験が無いことが災いしたか。
距離はまだ遠いままだが、鍵のガードが上へ上がって、明らかな隙を晒しただろう。
>>8091550
気の刃を放った直後、その行く末を見届けることなく素早く左手を腰に戻しパチンッという音と共に木刀をツールベルトに戻す。
そしてハクの対応を見ながら左足に力を込め、踏み込む。
距離を詰めるためのダッシュ。
いくら裏世界で身体強化されているとはいえ、武器を持ったまま10メートルの距離を駆け抜けるにはメン太の足では少なくとも1.8秒ほどかかる。
メン太は右手に持った盾を構え、真っ直ぐ――のようでほんの気持ち右寄りに、走る。
>>8091620
「……」
徹底的に盾を押し付けるつもりだろうか。やや斜めに突っ込んで来る貴方を視界に捉える。
そこそこ早い間合い詰めに体勢を整えることは放棄。代わりに貴方が寄っている方に向けて黒い粘液を溢れさせ展開させる。ハク本人の体勢がまだ崩れていても粘液操作に支障はない。
展開させた粘液にはそれなりに大きな悪食の口腔を浮かばせる。
そして貴方が構えている盾にむけて粘液をこちらから押し付けようとする。
いくら強度の高い盾であれど、一度嚙みつかせられれば自身の咬合力なら噛み砕くことは可能だ。
そのまま突っ込んで来るというのなら、恐らくはそのまま口腔が盾を捕らえるだろう。
>>8091708
盾を右手に持っているどうなるか。
それは右側の攻撃に対応しやすいということ。
「ふっ―――」
ハクの攻撃を認めた瞬間、鋭く息を吐きながら左寄りにステップを切り返す。
すなわちハクの展開させた粘液に対し、やや左側から回り込むような動きになり、
盾を握った右手を左から右へと薙ぎ払う、シールドバッシュ。
その狙いはハク本体への攻撃というよりも邪魔な粘液を弾き飛ばすためのもの。
(ハクの怪力は見たことがある。真正面から渡り合おうなんて最初から考えていない――)
>>8091764
「っ、巧いですね……」
流石に安直過ぎたか。粘液に浮かばせた口腔を紙一重で躱され、その上粘液を弾き飛ばされた。やはり丁寧に戦い方で貴方を上回ろうというのは無理があったか。
「ちょっと強引に行きますよ!」
言うや否や、未だに上に弾き飛ばされていた鍵を―――反動をつけながらステップした直後の貴方に向けて体重を乗せて思い切り振り下ろす!
前隙も後隙を大きい完璧な大振りだ。威力は勿論ある。頭部に当たれば昏倒は確実と言った攻撃だが、躱すのは容易だろうか。振るった後は勢いで前のめりにもなるだろう。
「ちわー。やってんねぇ。」
散歩途中で気配があったので、見学に来た女。
「片方は…人間として慣れてる方で、もう一方は神秘寄りかな?盾の方、上手い。」
>>8091831
「ふんっ――」
右手を盾から手放しながら、身軽になった体で小さくバックステップして振り下ろしを回避。
そしてその直後、振り下ろされた鍵を左足で上から踏みつけた
「せいっ――!」
そのまま武器を抜く暇すら惜しみ、右腕の肘鉄をハクのこめかみ目掛けて振りかざした。
「お、いいねぇいいねぇ、シンプルだ!白兵戦に慣れてるね?おそらく神秘を用いた攻撃がないが故の磨きと来た。」
>>8091957
(踏まれた!だけどこれで―――!)
これで確実に。貴方は頭部を狙ってくる。前のめりになって下がった頭部を。ガードが無くなった頭部を。
狙ってくる場所さえ分かっていれば―――
撃ちこんできたのは右の肘鉄。こちらから見ると左からか。
後はタイミングを合わせるだけ。呼吸が止まる。こめかみ辺りから粘液を少量湧き立たせた。
貴方の肘鉄に合わせて子供は頭部を捻る。衝撃を受けないように、ボクシングのスリッピング・アウェイの要領で。明確に違うのは攻撃を受ける箇所に粘液の膜が張っていること。故に―――攻撃がその表面を滑る。
貴方の肘鉄はこめかみから額の方へと滑っていく。クリーンヒットには程遠い感触が肘から伝わるだろう!
偽龍の身『捻じれ腹・黒潮』
追撃を避けるように貴方が左足で抑えている鍵から手を離し、足元に粘液を展開する。そしてこちらも鍵を蹴り、その反動で後方へと3mほど滑っていくだろう。
「スリッピング・アウェイ!いや、多分ボクシングやっている身ではないだろうから、何かで見たか学んだくらいかもだけど……それよりも神秘の扱いに慣れているわねぇ。」
>>8092088
「ぬ、うぅ!?」
肘が滑った、予想外過ぎる手応え。
「き、貴様っ、そんなこともできるのかねっ」
肘鉄はコンパクト故に後隙も小さい。後退るハクを追おうとすれば追えただろうが――地面に残る粘液がイヤらしい。
念のため残された鍵を背後へと蹴り飛ばしながら、メン太は右腰に提げられた警杖を抜いて構えた。
盾と同じくポリカーボネート製の杖の長さは1.2メートルほど。今まで鉄パイプを杖代わりに使っていたのと比べて大きく躍進した。
「ハクさんの神秘操作は凄いですからね……でも以前より色々出来るようになってますね。」
凄いな……と眺めている。
「ハクくんね。ふむ…あの子自身は筋力と言うよりも器用さ重視の子っぽいねぇ?神秘そのものは多分パワータイプだけど。」
>>8092165
「今のは手本があったので。手本の方は粘液無しでやるんですけどね……」
鍵が蹴とばされたのを見てから、武器で戦うのは諦め素手の開手で構える。巻いてあった包帯を取り、悪食の口腔を晒して。
(あの杖に噛みついて引き剥がせば、無力化出来ますかね……)
そう易々と戦力を削らせてくれるかはさておき、ここからは攻めに出ようか。だが勿論こちらも馬鹿正直に突っ込むつもりはない。
意を決して右の掌底を構えながら今度はこちらから間合いを詰める。
だが貴方なら重心が不自然にやや後ろに偏っていることを見抜けるかもしれない。それでも繰り出そうとしているのはあくまで右の掌底であることも確かだ。
「へぇ……となると、ああして構えてるのは挑戦かねぇ。
──偏ってるな。右手込みでブラフかもだけど。」
>>8092251
(武器は奪えたが……ハクの場合全身が凶器と言っても過言ではない)
カァン、と警杖で地面を叩くと杖に気功が浸透し白く発光する。
(ただし、ハク自身の戦闘経験はまだ浅い)
杖術の真髄は後の先。
体を右側に向けて半身で構え、右手は杖の後方を、左手は杖の中程を握り、杖先をやや低く構え――動かない。
動かないまま、足元への動きをそれとなく牽制している。
>>8092390
「はッ!」
構えに対して意図を推し量り切れない。足元を警戒しているのか?それでも退くことはない。
そのまま貴方の左わき腹へ捻りのない右掌底。どちらかというと手のひらの口腔を押し付ける動き。手のひらで噛みつこうと手を伸ばす。
同時に背後から粘液で出来た先端に悪食の口腔を蓄えた偽竜が姿を表す。ハク本人の行動に合わせて同時に操作している―――右の掌底に合わせて左側から貴方の(貴方から見て)右腕に噛みつきにかかる!
「いずれにせよ、杖術ってのは刀の天敵になるために生れたようなモンだからね。個人的な見解だけど。
相手が近接を覚悟したんならこうするのが道理ってもんだ…が。」
案の定だね、とつぶやく。
というかここまで神秘による力押し任せでない近接戦闘出来るようになってたんだな……とハクさんをじぃ。
>>8092510
それに対し、メン太のリアクションは僅かだった。
「ふんっ――!」
左手を杖の支えにし、右手で杖の石突を押し出す――極めてシンプルな、突き。
突きとは相手までの最短の距離を最小の動きで狙う、最速の攻撃手段。
ハクが攻撃のモーションに入った瞬間にカウンターで気功の乗った警杖をハクの鳩尾目掛けて突き出した。
未知の攻撃に対して動揺する意味は無い。
いくら偽竜が増えようと、本体は一つのままなのだから。
(いきなり増えんな!!!)
嘘。内心はめちゃくちゃ焦ってた。
「やっぱり手慣れてますよね。」
この人は戦闘経験が浅いから焦りとかわかるわけもなく。
>>8092599
「ッ!?カハッッ……!!!」
それはまさしく貴方の狙い通りか。人型の状態での近接戦闘なんてことは始めて3か月かそこらしかない子供にはほとんど経験のない明確なカウンター。突きを読み切れず、後の先が見事に決まる。
鳩尾をやられた子供の肺から空気が絞り出され、苦し気な喘ぎを漏らした。
掌底に力は入らないし、偽竜もプルプル震えるばかりであと僅か噛みつくには足りない距離。
完全にやられたわけではないが、確実にダメージは入っている。即座の反撃は―――
→
>>8092685
>>8092599
ぐったりと貴方にしなだれかかるように倒れ伏そうというように前のめりに倒れ―――
バチチッ……
「こういうの……用意しておいてよかった感じですかね……」
それはハクの右手から―――いつの間にかハクの右手にはスタンガンが握られている。さっきから晒していた悪食の口腔から今吐き出したのだ。これなら力が入らなかろうが貴方相手には一定の威力が見込める。前もって用意しておいたのだ。
ズンっ
一歩。倒れ込むところを踏みとどまり、貴方の首筋にスタンガンを押し付けようとする。
攻撃をもろに受けた直後で速度もない。倒れる動作は貴方に隠し武器を悟られずに一歩踏み出すためのもの。看破出来たなら避けることは可能だろう。
>>8092685
>>8092757
「――は?」
余りにもド直球な隠し武器。
ハクには似つかわしくないスタンガンというチョイス。
油断、というより想定外の動揺で――
ID末尾 奇数→喰らった 偶数→避けた
>>8092685
>>8092757
>>8092847
「あばばばばばばば」
喰らった。
>>8092859
「ふ、ふふ……げほっ、かかりましたねぇ……!!」
当たってめっちゃ嬉しそう。そのまま押し付けている、結構容赦がない。
「メン太さんを真似して色々仕込んではいたんですよ……!使う機会はありませんでしたが!」
>>8092917
「あ」
終わっちゃった。あれ?これで終わった?自分みたいに倒れた振りとかではなく?
「やったー!ワタクシの勝ちです!!」
ガッツポーズした。
「子供の無邪気と残酷さが出てますね……」
逞しくなったと思ってたけどこういう所は子供だなぁと。
>>8092995
「あ、戻っていきました。ワタクシも戻りましょうか」
後を追ってこちらもログアウトしていくでしょう。
「悪食の恐ろしさを見せつけられましたね。」
普通に不意打ちでスタンガン出てくるのは怖い。
「まさかだったわね~。あ、お邪魔しました~。ナイス杖。ナイススウェイ。」
通りすがり散歩女、サムズアップ。
「あるいは耐えてくるのかとも思ってました……流石にでしたか」
やっぱりメン太さんは人の子って感じだ。ある意味安心かも。
「あ、観戦ありがとうございます。スウェイ?」
やったことがスウェイという技術に酷似していることは知らないみたい。別口で学んだようだ。
「うぅむ、途中までの組み立ては上手く行っていたはずなのだが……ハクの能力は知っていたはずなのにバカみたいな引っ掛かり方をしたかね……」
「実際、上手い感じに転がされた気がします……吐き出す方は……最近使ってませんでしたからね……」
良い感じに不意打ちになったようで何よりだ。
「まあ人はスタンガンをまともに喰らったら動けなくなりますよね……私だとどうなるんでしょう。ためし……」
気になるな……いやハクさんに試してくださいって言うのもだな!?
「単に見にきました。六道言います。ナイス白兵。
あ、知らんかったか。体をねじったり、良い感じに後ろに下がって衝撃を和らげる的な奴ね。格闘技。」
「ちなみにスタンガンは痛みもそうだけど、筋肉と神経に影響があるから、『痛みはともかく動けん!』なんてことも有るかもしれないわね……じゃ、これからも良き闘争を……」
何事も無ければ去ることだろう…本当に見に来ただけの人である。興味関心。
「あはは……電気の後遺症が残らないかは沢山試してますから」
中でなら試しても…と言う意味ではない。安心のためです。
「とはいえ……ハクもだいぶ手加減していたから、せめてこの条件なら勝っておきたかったかね。戦闘記録で見た炎……本来は盾はそれを防ぐために持ち込んだのだがね」
「あ、なるほど。格闘技ではスウェイと呼ぶんですね。勉強になります」
「六道さんですね。これからもよろしくお願いします」
前にもここの観戦席で会ったことはあったか。ともかくこれで名前は覚えました。
「あ、はーい。お疲れ様でした」
手を振って見送りました。
「六道さんの話聞く限りだと健斗さんにも結構効きそうではありますけど……流石に試しませんよ?」
やるなら模擬戦の時になるだろう。貴方とやる時があれば……だけど。
>>8093279
「はい……というか自分でも何言ってるんだとなったので忘れてください……」
うっかり怪奇仕草。
「あ、なるほど、その為の盾ですか……炎は強力ですけど自分の身体を燃焼するので使いどころを探っていたんです。ごうごう燃やしてはい勝ちは望むところではなかったので……」
「実はスタンガン出すかあの音出すかで迷ったんですけど、流石にスタンガンにしました」
「え、あれそんな身を削っているのかね? まぁ一度接近してしまえばもう使わないと思って盾は捨てたが……負けて言うのもなんだが、本体のか弱さは課題かもしれんかね。本田の話によるとこれでもかなりマシになったようだが」
「感想戦はこんなところか。付き合って貰って感謝するかね。後は切り上げて駐屯地に戻るとするかね」
「そうですね、私も管理局に戻りますか。」
「あ、ハクさん疲れてるなら私が運びますよ。」
空の旅で管理局までひとっ飛びです。
「まぁ、素がか弱いのは自覚してます……」
これも燃焼系ではあるけど、代謝を異常に良くして粘液の身体を分解して身体能力を上げれるが、元が強いに越したことはないだろうし。
「あ、そうですね。そろそろ管理局に戻りましょうか」
「壺から出たら回復しましたし歩いていきますよ~。ウォーキングです、ウォーキング!」
地道な積み重ねかも。







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