名前:
悪喰 白 年齢:不明。本人曰く多分20歳は超えている。(書類上は16歳)
身長:148cm 体重:36kg 性別:一応本人は男性のつもり(怪奇なので厳密にはない) 神秘:悪食信仰
所属:束都高等学校1年/アザーサイドコロニスト庇護部ビジター
好きな物や事:飴玉、雨の日、誰かと共に過ごす時間
嫌いな物や事:飢餓、怒り、長時間一人でいること
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悪食という怪奇だと自称する出自不明の謎の少年。人型状態と怪奇状態を自由に切り分けることができ、表世界でも活動可能。
怪奇状態では粘性の高い黒い液体状のものに大量の口がついた異形と化す。人型状態時に勝手に出現していた額と両手の口腔は今は制御下に置かれている。
相当な神秘率を誇り、表世界でも完全に神秘を失わない。現在では異形的特徴を隠し通すことを条件に表世界での活動が許可されている
性格は人懐っこく感情豊かで純朴な少年。食いしん坊ではあるが悪食故当然と言えば当然。本人は二十歳以上を自称してはいるが、精神年齢は見た目そのままで大分幼い方。
悪喰曰く元は人間であり、実際に人らしい感情や思考回路で動くことの方が多い。とはいえ人外と化しているが故に自身の能力を前提に置くこともままある。
一人称は"ワタクシ"で、常に丁寧な言葉を心がけているが、決して敬語を完全に習得しているわけではない。
その他にも、純粋に学力が低いため、高校の学業レベルについていけてないこともしばしば。
学習意欲自体はだいぶ高めなので、これから改善されていくのかもしれない。

「これはもう―――必要ありませんね」
名の刻印されていないドッグタグを身に着けていたが、現在は外した状態で保管している。名無しでいる必要はもうない。
コロニストと管理局、両方の許可を取り、現在は表世界の西区寮に入寮している。
かつて住んでいた"赤虹閣"は分離したアクジキが住んでいる。
神秘:悪食信仰

「…………」
悪食という怪奇存在を形作る神秘だが、正確に言えば"ありとあらゆるものを摂食できる神秘"である。それに付随して"実質的に無限の容量を持つ胃"や"身体の至るところに出現可能な口腔"などの副産物も備えている。
この神秘の前では、例えどんな有毒物であっても、どんな硬度のものでも、どれだけの量があっても摂食しきることができる。
身体の各所に出現した口の中にはそこに本来あるべき肉や骨、臓器は存在せず、どこに繋がっているかも分からない食道が続くだけである。
食べたものは"胃"の中に溜めて置けることが可能で、完全に消化しきってしまうかは本人の意志による。また吐き出すことも自由に行える。今まで所かまわず色んなものを食べていたため、偶にとんでもないものを吐き出すことがある。
一応神秘能力であるので、他の神秘による相殺を受ける。そのため、ある程度の神秘率を帯びた物質などは摂食すると不具合を起こす他、表世界では有毒物はある程度しか食べられない。
また一度入れた物質は高濃度の神秘に触れている状態になるため、吐き出した時に微かに神秘を帯びた状態で吐き出すことになる。これらを武器に使って怪奇退治することもある。
何かの信仰から来ている神秘ということまでは(本人の述懐により)分かっているが、それ以外はほとんど不明とされている。秘境で密かに信仰されていたような類の怪奇にしては強大な力を有するが、決してメジャーな信仰から来ているわけではない。その辺りの詳しいことは本人もよく分かっていないようだ。
ただひとつ言えることは、あどけない少年の顔の裏に恐ろしい力を秘めているということだけだ。
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悪食の神秘に隠された力。
ハク本来の神秘:飢餓の首級
―――ハクが抱いた怨念が形となった神秘であり、飢餓感から生まれたその怨念は呪詛となり、あらゆる物を害する性質を持つ。更にその害するという意思によって呪詛が獣の形を為す。
これは犬神と呼ばれる呪物と同系統のものであり、ハク本人が人間だった頃に一度死亡したことによって覚醒したもの。現在では怨念の源である飢餓感を覚えずに済んでいるため、年々怨念の量は減ってきており、今では意識的に発動させることは出来なくなっている。
ハク固有の能力として"飢餓の念を抱きながら喰らった神秘を自身の血肉に変える"ことができる。言ってしまえばかなり高度な神秘吸収、そして再構築の能力であり、喰らった神秘をただ模倣するのではなく、自身に合った形で出力することができる上、能力の規模感などはほぼ元となる神秘と変わらない状態で発動させられる。他者の能力を使っているというより、本当に自身の能力として奪っている、というのが正しい。
この能力自体にデメリットは無いものの、その本質は飢餓感から来る怨念によるものなため、抱かなくてはならない飢餓感も並大抵のものではなく、少なくとも、理性が残る程度の飢餓感では発動させられない。そのため、悪食の神秘を手に入れた後のハクは一度も発動させたことがないし、今後も発動させることはないだろう。
ちなみにハクの神秘操作能力は、この神秘吸収から派生―――しているのではなく、逆にハクの元々の資質として神秘操作の才能があり、それがハク固有の能力として結実した形がこの神秘吸収である。
怨念によって能力としては歪んだ形になっているものの、ハク自身の資質まで歪んだわけではないのである。
新たな神秘:不滅の残り火
ハクに宿った"炎狼"と呼ばれていた怪奇の残滓。その残滓たる残り火に怒りと闘志を焚べる(片方だけでも可。だが多少威力が落ちる)ことで活性化させ、己が身を燃料とすることで現世に炎として持ってくることが出来る。
感情の高ぶりによって段階的に強化される他、中途半端な発現をさせても炎の制御が効かないという制限がある。段階によって黒化、白化、赤化と呼び分けている。段階ごとの性質としては以下の通り。
黒化:粘液が燃え上がり炎を纏う。ただし炎自体の操作は出来ず、燃えている粘液の方を操作することで間接的に操ることになる。火力としても一番低い。
白化:火力が上がるがまだ炎の操作は出来ない。火力が一定まで上がったことで圧縮された粘液である黒点に引火させることで爆発を引き起こすことが出来る。
赤化:能力の完成。火力の向上と炎自体の操作が可能になり、元の持ち主と同じような炎の質量化までこなせるようになる。他にも感情の状態によってはそれに準じた効果を発揮する可能性も秘める。
炎狼の炎には質量化と魂を焼く効果があったが、この炎は質量化の能力のみを受け継いでいる。(正確にはハクの魂ごと燃料にすることで同様の効果を発揮することは出来るが、代償が大きすぎるために封印している。)弱点として自身の身体を燃料にすることは前提であり、自傷するような形になるのは避けられないことがある。
ハクの神秘操作能力
ハクの極めて卓越した、神秘力自体の操作能力。自身の身体を構成する神秘全てを手足のように扱えるのは当然のこととして、それ以外にも空間の神秘を吸収し、自身の神秘出力に変換したり、逆に自身に内包される神秘を空間に放出し、空間神秘率を高めるといった芸当が可能。
更にそれを拡張した技能として、自身の身体の神秘操作から派生した、皮膚と隣接した空間の神秘粒子を細かく調整することができる。これにより、隔たれていない空間内に神秘の濃淡を作り出すことができ、それを用いて、相手の周りの神秘率は下げ、自身の周りの神秘率は上げるといった、規格外の神秘操作を行うことができる。
これらはハク視点では呼吸のようなもの、という感覚らしく、吸った空気中の酸素を肺を通して吸収し、体内の二酸化炭素を吸った空気に放出してから吐き出すように、吸った神秘を任意の場所から放出する、を常時行うことで空間内に神秘の濃淡を作り出している。ただしこれを行うには任意の場所の神秘を吸い、任意の場所に吐き出す為に自身の身体を空間内に大きく広げる必要がある他、空気中の神秘粒子一つ一つを取り上げて、操作するような極めて緻密な操作の為の集中力が求められる。そのため、空間の神秘操作中はハク自身は自分の身体を大きく広げて的を増やさねばならない他、その間は完全に無防備となるというかなり大きなデメリットも含む。
ただし上手く行けば、裏世界の中でも表世界並みの極めて低い神秘率を意図的に作り出すことができ、それによってあらゆる神秘を表世界基準にまで減衰させることができる。
悪食の眷属

「…………」ゴマ饅頭を食べたそうに凝視している。
悪喰が眷属という体で連れている蝗の大群。普段は悪喰の髪の下に彼ら専用の異空間があり、そこに収納されているが、主の意思や危機を察知したりすると飛び出してくる。
悪食の眷属でありながら、悪食の一部のようなものであり、彼らにも強力な摂食能力がある。一匹一匹は非力な存在ながら、群れを成すことであらゆるものを貪りつくす強力な軍団と化す。
ちなみになんで蝗なのかは悪喰本人も分かっていない。というか彼らが付き従ってくれる理由も分かってない。
アクジキサマ

「ワタシは見守るまでだ……暇すぎてどうにかなりそうな時は……まぁ、許せ」
ハクの中に存在するもう一つの意識。自身をアクジキと名乗り、その名の通り、ハクの神秘の大本であり、イナゴたちの本来の主人。神秘もイナゴたちもアクジキからハクへと渡されたものであり、お互いにそれを認識し、それを許容して今の状態に至っている。
3年ほど前にハクに「十数年ほど眠る」と言い伝えて実際眠っていたが、予想と異なり見事に3年ぽっちで目覚めてしまったため、気まずく感じており、ハクに対して目が覚めていることを隠している。そのため、アクジキが表に出る時はハクが眠って意識が無い状態に限っている。そうでなくても、人格の切り替えの主導権はハクの方にあるらしく、アクジキが好き勝手できる余地は非常に少ない。
神秘惑乱領域の一件により、起きたことをハクが認知したため、以降はハクに対して自身の存在を隠さなくなっている。それに伴って自由に分離、合体を行うことが出来るようになっている。戦闘では二人のコンビネーションによる攻撃を行うことも可能。
アクジキとハクはお互いがお互いの記憶を見ることが出来、アクジキが活動している間のことをハクが自身の記憶として覚えていたりすることもある。これによって二つの人格が一つの身体を使って活動している違和感を軽減させており、その甲斐あってか、今の所はまだハクにはバレていない模様。
ハクのことを溺愛しており、その行動原理のほとんどはハクのため。ただ過保護というほどではなく、ハクが人間として生活するためには、純粋な怪奇である自身の存在は足枷になると思い、基本的には静観を選んでいる。アクジキが動くのは、ハクの命の危機、ないしはハクの望みのためのみである。
威厳ある性格と、それを感じさせないドジな性格を併せ持つ。長く生きているのは事実らしいが、あまりそれを誇りたくはない模様。神秘の全てをハクに譲渡している関係上、ハクとアクジキの戦闘スペックはほぼ同等。それどころか、アクジキは戦闘に工夫を凝らすタイプですらないため、実はハクの方が強い。ただし、ハクと違って容赦ない性格をしているため、躊躇なく全力で叩き潰そうとする戦闘スタイルをとる。そういった部分では、アクジキの方が敵を殲滅する適正があると言えなくもない。
悪喰白の現時点での来歴
―――かつて安喰村と呼ばれる村落にて母親と共に過ごしていた。
だが4歳の頃に母親が死亡。その後村の住民の総意により本人の知らぬ間に生贄として選ばれ、十年の間飢えさせられるという常軌を逸した苦しみを受けながら生きていた。
そして14歳の時、予定通りにアクジキサマへの生贄として差し出され、頭部を喰われたことで人間としては死亡した。
だがその後、自身の内に宿っていた怨念が形を為し神秘として覚醒。死体のまま動き出しアクジキサマを喰らったことにより、その能力を得て怪奇として蘇った。
その後は一人で無為な時間を過ごしていたが、喰らったアクジキサマの意識が残っており、何故か心変わりした彼の言葉を受け、人として生きたいという願望を抱くに至り、5年ほどの空白期間を経て、裏世界に現れた。
三年程前にアザーサイドコロニストの窓口へとボロボロの服一枚でやってきて、自身を悪食だという怪奇だと名乗り、保護を求め今に至る。
それからはコロニストの一部署の管理下に置かれ、必要な一般常識やコロニストの業務内容などを教えられ、コロニストの一員として働く友好的な怪奇の一人となった。
当時は世間一般に対する常識などに所々大きな抜けなどがあり、義務教育程度の学力も備えておらず、まさしく人間の孤児そのものといった様子であった。
今回の学生生活および表世界での活動は本人の希望が大きく、ビジターとしての模範的な態度や一部の働きかけによって許可が降り、束都高等学校へ編入することになった。
編入に際し、自身の名前を断片的な記憶に残っていたワードから引っ張りだし「アグイハク」とすることにした。漢字に関しては自分で漢字辞典から引っ張ってつけている。