Ino.74 無名の島
クリスマスカラーの、あれ。(誘い合わせ済シマ)
STATS
2人 / 人数
サバイバル / 難易度
スモール / 広さ
OVERVIEW
ジーランティスで今再び邂逅するらしい。
チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「わ、ずぶ濡れだ」
帰ってきて火に当たる親友を見ながら、そういえば、と倉庫の中を指さす。
「松明作ってみたよ。夜は余計に足元が心配だし、火があれば動物避けになるかと思って」
「じゃあ、俺は海の方。何か大きなものが流れついてたりしないかな」
一通り温まると、ぐっと腕を伸ばした。
体を動かすのはなんだかんだ性に合うのだろう。
「水でもお湯でも俺は『構わない』けど、
継続して水をわざわざ沸かして飲むのは、確かに。
…『手間』だし。
でも俺は、ちょっと動いてた方がより温まる気がする」
外に出ても死にはしないくらいの雨。
「罠がどうなったかとか…ちょっと気になる」
「ハーブティーみたいにするって事だね……ただのお湯よりは飲みやすいかもね。
白湯は体にいいとかいうけどただのお湯を飲める人、偉いよね……」
味がつけばまた変わるのかもしれないが、ただ熱いお湯を飲むのは結構大変だった。
適温に冷ましたお湯をちびちび飲みながら火に当たる。
「これ作っておいてよかったな」
半袖半ズボンで真冬をうろついていた男がマトモに寒がっているのは、
きっと異能を失っているおかげだろう。
「何か、煮出せる葉っぱがあったら良いかもな。
次にこういうことが、あったら」
指先を火に近づけて温めた。
「あっつ……久々に熱いもの口に入れたからすっかり忘れてたよ、猫舌のこと」
温かいお茶なんてしばらく無縁の日々だったものだから。
2人して焚き火台の近くに集まれるよう、座り直す。
「寒い時は温かいものを……と思ったけどお湯しかないよね」
と言いつつ瓶に入れたお湯を飲もうとしたが……
「熱ッ……猫舌だったんだ、俺」
全然温まる勢いでは飲めていない。
ちび……ちび……
「どこだってなんだって、か」
あんな世界でも、
こんな嵐でも?
「……うん。『嬉しい』な。それは」
この男は相変わらず、感情を表す語彙が少ない。
「じゃあ、もっと『楽しんで』もらわないとな。
今は結構、生きるので『精一杯』なとこ、あるけど」
「ん〜、そうだねぇ……
俺もそういうところは同じかも。
確かに人によっては『散々な目にあってる』って思うのかもしれないけど。
でも、俺は次にどうしたらいいかな、って考えるのは嫌いじゃないし」
それに、と少し考えて付け加えた。
「有一くんと一緒にいるならどこだってなんだって楽しいよ、俺は」
「風弥がいるなら、なんとなく……『大丈夫』、だろって」
消えそうな薪にふっと息をかけて、ほかの薪を寄せた。
「俺も二人でちゃんと動けるように、
嵐が落ち着いたら外を見てくるよ」
「なんかさ」
火の番をしていたらしい。親友が起きると、おもむろに口を開く。
「寝る場所が壊れそうだし、動くとすぐお腹すくけど」
「『どうして、こうなったんだろう』って思っても、
『どうしてこんな目に合ってるんだ』とは思わないんだよな。」



