Ino.74 無名の島
クリスマスカラーの、あれ。(誘い合わせ済シマ)
STATS
2人 / 人数
サバイバル / 難易度
スモール / 広さ
OVERVIEW
ジーランティスで今再び邂逅するらしい。
チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「なるほど、そういうことか。
どこに行っても、きっと困ってる人はいるんだろうね。
だから、巡り合った人たちを助けていくのが良いんじゃないかな」
「ちょっと前までどこに行きたいか、
迷ってたんだけどな」
「俺がどこかに行ったら、困っているどこかの『誰か』を
見捨てるような気がして」
「うん」
聞き分けの良い子供みたいな返事をした。
「せっかくなら。
この島を出たら、美味しいもの食べられるところに行きたいな」
「久々に、生きるためじゃない食事をしたって気がして」
「あったかい方の、甘いものはこれで」
「パンが焼けるなら、生地を伸ばしたらこういうのになるよな」
パンケーキも拠点に鎮座している。
風弥の作ったものと比較すると、
やっぱりどこか無骨だが。
「!」
「え、これ、プリンついてる?」
丸い目が、さらに丸くなる。
「すごい。美味しそう…!
デザート一気に食べられてお得」
「……料理って『人間』らしい行為だな」
なんとなくハマってきているような。
「島が沈むのが目に見えて分かると、
最後の晩餐?を考えてるような感じがする」
「『悲観』、って程でもないけれど」
「全部沈む前に船が来て欲しいな」
拠点から顔を出して、
灯台を眺める。
「何日か前?に…汽笛みたいな音は聞こえてた。
絶対、ヒトはいるよな……」
「……ふぅ。流石に大仕事だった」
石を積み上げて作った灯台。
手作りにしてはなかなかの規模だと我ながら褒めたいものだ。
「通りかかった船に見つけてもらえますように……」
「島が小さくなってる……というよりは、水位が上がってるのかも」
冷静にそう返しつつ、加勢を受けながらそりに石を積み込んでいた。
「潮が引いて洞穴が見えたってことは潮が満ちればそれくらい水位も上がるはずだし。
用心しておかないとね」
「石運ぶくらいなら、手伝うから」
高く積み上げるほどの石の量なので、
いくつかは手伝う気概を見せていた。
「昨日より、島が小さくなってる気がする?」
「……海からは、少し離した方が良いかも」
「さてと……日が登ったし、大仕事をするなら今のうちかな。
石を積み上げて灯台を作ってみるよ。
これも砂浜が良さそうだね」
「家族かあ」
「高校で家出てから、親とも親戚とも年賀状とか残暑見舞い、
その程度だったな」
「……『期待』……は、あんまり、しないけど」
「誰か俺の事覚えてたらいいな」
美味しいものを食べて満足していた体を起こす。
波の音が近いような気がした。
「ちゃんとふかふかのパンだね、小麦の風味もするよ」
食べ物を食べながら昔のことを思い出している。
「俺は食べ物にこだわりはないけど……カレーとかは家族で食べたこと思い出すし、なんだか懐かしくなるよ」

