Ino.118 無名の島
【オリジナル設定島】意思を持つ器物たちが流れ着いた一夜の夢。 この島では器物は一時的に人の姿となり、【脱出することで人間の姿のまま】、【生存したまま終了することで元の骨董品屋に戻る】ことができるという…。
STATS
7人 / 人数
サバイバル / 難易度
スモール / 広さ
OVERVIEW
・このシマは特定のレギュレーションに沿って作成されたキャラクターたちで遊ぶRP企画です。
>パスワード制です。
・PCたちは皆同じ骨董品屋「さんすくみ」にいた商品=意志を持つ器物ですが、ゲーム中は不思議な力で人間の姿になっています。
>どんな物品でも構いません
>元から意識があった(=付喪神のような存在だった)かどうかは自由です
>つまるところ付喪神とか物品モチーフのキャラたちです
・骨董品屋「さんすくみ」は店主の「おじいさん」が高齢で引退し、商品は全てばらばらに売られたり人に譲られることになっていました。
ですが骨董品の中にあった一本のボトルメールに誘われ、
気が付いた時には皆はなぜか人の姿になり、シマに流れ着いていた…!というところからスタートします。
>なるべく優しい世界を想定しているので、捨てられたりは(設定上は)しないはずだった…というイメージです
本人が捨てられたと思い込んでいるのは自由です
>なんで人の姿になったとか、どういうふうに元の姿を残しているかなども自由(個人差がある)です。
・この島は皆が消えるまでの一夜の夢。
ゲーム期間が終了した時、シマにいたPCは「元の骨董品屋の店先で」目を覚ますことになります。
なんらかの手段でシマから脱出したPCは「人間の姿になって、人間社会に辿り着く」ことができます。
>…という設定で、他は公式のルール・世界観に準じます。
・難易度はサバイバル。脱出のためには、なんらかの手段で救助を呼ぶ必要があります。
・PLを明かすかどうか(ステルス)については自由とします。主催のGTはアナウンス役として、ノーステルスで参加します。
・ほか、基本的な利用規約とガイドラインについてはシマナガサレ公式に準じます。
・島関連のアナウンスは主催のツイッターアカウント(@Captainrocket11)から行われます。
特にディスコード鯖などはありませんが、連絡用の匿名チャットが作成されます。(案内時にアナウンスします)
質問事項がある方は主催のGT、櫻(@ropropsakura)まで。
FACILITY
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施設名
説明
場所
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拠点
- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 拠点
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拠点
- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 拠点
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おうち
(元施設:拠点)- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 拠点
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狼煙
- 煙を高く上げるために工夫された焚き火。救難要請施設として機能し、設置ごとに遠くの船に救助される可能性が上がる。
拠点
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ドラム缶風呂
- ドラム缶に海水を入れて沸かしたもの。設置場所にてアクション『お風呂』が使用可能になる。
また、時間更新時の不調にかかる確率を少し下げる。(重複無効) 砂浜
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青い布
(元施設:太陽熱蒸留器)- 太陽光による地熱で水を蒸発させて真水を集める装置。晴天時の時間更新後に確認することで真水を獲得できる。
砂浜
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太陽熱蒸留器
- 太陽光による地熱で水を蒸発させて真水を集める装置。晴天時の時間更新後に確認することで真水を獲得できる。
森林
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窯
- 効率よく火を燃し、様々なものを高温で焼くための装置。設置した場所にて一部のレシピが開放される。
拠点
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雨水回収装置
- シートを広げ、雨水を効率よく集めるための装置。雨天時の時間更新後に確認することで雨水を獲得できる。
拠点
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雨水回収装置
- シートを広げ、雨水を効率よく集めるための装置。雨天時の時間更新後に確認することで雨水を獲得できる。
砂浜
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狩猟罠
- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 森林
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狩猟罠
- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 森林
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狩猟罠
- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 離島
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狩猟罠
- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 森林
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ヒモ
(元施設:狩猟罠)- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 森林
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狩猟罠
- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 森林
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網タイツ
(元施設:漁罠)- 魚を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で魚が掛かり、確認することで獲得できる。
魚が掛かる確率は設置場所と天気によって異なる。 砂浜
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漁罠
- 魚を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で魚が掛かり、確認することで獲得できる。
魚が掛かる確率は設置場所と天気によって異なる。 離島
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倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
拠点
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倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
拠点
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倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
森林
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倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
拠点
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倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
拠点
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倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
拠点
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倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
拠点
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コンテナ
- 液体を溜めるための簡易的なコンテナ。拠点に液体アイテムを保管できるようになる。
拠点
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コンテナ
- 液体を溜めるための簡易的なコンテナ。拠点に液体アイテムを保管できるようになる。
拠点
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灯台
- 石を積み火を焚くことで、遠くへ明かりを届ける簡易的な灯台。
救難要請施設として機能し、設置ごとに遠くの船に救助される可能性が上がる。 拠点
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救命ボート
- 材料を集めて作ったお手製のボート。設置することで、小規模な島なら脱出の準備を整えることができる。
拠点
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書き置き
- 誰でも書き残せられるように置かれた筆記用具。拠点に置くことで、拠点で書き置きを行うことができるようになる。
拠点
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石臼
- 大きな石に溝と穴を彫って擦り挽きできるようにしたもの。設置した場所にて一部のレシピが開放される。
拠点
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岩風呂
- 穴を掘り舗装をし、真水を入れて沸かしたもの。設置場所にてアクション『お風呂』が強化された状態で使用可能になる。
また、時間更新時の不調にかかる確率を下げる。(重複無効) 拠点
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狩猟用テント
- 森林の中で動物を見張るために置かれた狩猟用のテント。森林に設置することで狩猟の成功率が上がる。
森林
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壁材
- 拠点を補強するための壁材。拠点に置くことで拠点強度を+1し、拠点内にいる限り強い風雨による影響を無効化する。
拠点
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シェアテーブル
- 何かをシェアするのに有用な、設置した場所で不思議な拡散効果をもったテーブル。
アクション『シェアテーブル』を使用することができる。 拠点
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浮桟橋
- 浮きになる構造物を繋げて錨で固定した即席の橋。海を挟んだ離島へ行けるようになる。
この施設は設置時自動的に離島エリアに設置される。 離島
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キャンプファイア
- 土台に木々を組みあげて焚き火をより扱いやすくしたもの。設置した場所にて一部のレシピが開放される。
また、アクション『あたたまる』が開放される。 拠点
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解体台
- きちんとした台と斧を用意することで、解体に専念できるようにしたもの。
設置した場所にて一部のレシピが開放される。 拠点
-
ドラム缶と鍋と木とバケツ
(元施設:大型蒸留器)- 大きな容器と安定した炎を用意することで、誰でも気軽に水の蒸留を行えるようにしたもの。
設置した場所で一部のレシピが開放される。 拠点
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洗面台
- 清潔な水と石鹸を用意した簡単な手洗い場。
設置場所にいるとき時間更新時の不調になる確率を下げる。(重複無効) 拠点
TEXT LIST
漂着者一覧
チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「ねー、おいしいよね!」
さくさくであまくって!
「みんなで食べるともっとおいしいよねー、けーちも試してみ?」
「うん。
だから、いったんお店戻って、ここのお話をするんだ」
水のおいしさを、ごはんのおいしさを、大変さを。
そして、ほかの人たちの優しさや、にぎやかさを。
戻って伝えなくてはと思った。
「ほうかえ。
坊が自分で決めたのならそらええことや。
どこまでも歩いて行きなんし。
ただ、時々は、昔の輩で、一局指してやりなんし。
坊も知っての通り、物も意識を持っとるし、使われてなんぼやしな」
桂馬の欠けた駒を思いながら、そんなことを言う。
みんなで一緒がいい、という桂の言葉には、答えを返さなかった。
こそっと陰から姿をうかがう。
「あ、あの、これ、ありがと……!」
くっきーというのだと、先ほど知った。
形は前の持ち主が好きだったおせんべいに似ていて丸い。
それでいて、とても甘くて染み渡る味がする。
「こんなにおいしいものが、あるんだね……!」
「どうしよう……」
どこでも行けるのはとても楽しい。
ぎゅっと帽子をかぶせたマネキンを抱きながら、考えた。
「でも、生きるのって大変。
持ち主のおじいさんも、大変って言ってたし……」
「でも、辛いから、ごはんもお水もおいしい。
こうやってお話できるのも楽しい、かな。
だから――」
「――人間になるなら、みんなで一緒がいい、かも」
「覚悟……?」
勝負の時にしか聞かない言葉にこて、と首を傾げる。
一人でいることが普通だなんて、全然考えつかなかった。
「うーん……。
もしかして、けーちゃんがぴょん、っとしか飛べないみたいなことなのかな?」
一人でいるのが当たり前なのはわからないが、斜め前にしか飛べないというのなら見当がつく。
それでも凛としたたたずまいをくずさないから、おねーさんはとってもきれいなのだなと思った。
「――さて、わっちには端から寂しさを感じるような心はありんせん。
遊女も大夫ともなれば、孤独孤高は覚悟の裡。
そう言うもんでありんしょう。
――ま、わっちの持ち主は、そうでもなかったようでありんしたが」
思い出すように目を眇め、厭だ厭だと息を吐く。
老いて醜を晒す様は、なんとも浅ましいものでありんすなぁ。
「――ま、そうでありんしょうな。
いきなり慣れもせなんだ人間にさせられて、いつもの輩もいないときた。
大変でない方がおかしかろうて。
ほなら坊、島が沈んだら、物に還るかえ?」
それなら大変でもないし、仲間とも再び会えるだろう、と。
「寂しいのって、慣れるの……?
それって、大丈夫なの?」
よくわからないというように首を傾げ。
「人間は、大変」
食べ物を食べなければいけないし、水も飲まなければいけない。
すっごく大変で、複雑だと思った。
「でも、みんなの力を借りなきゃいけないのは、一緒かな……」
「あいみ、治療が効いたようでよかった。」
以前の動かない様子から随分と回復したようで
ほっと一息をついた。
「そんなに気にするな。
これから熱波が続きそうだ。
また倒れてしまわないよう、水分はとってくれ」
「――起きなんしたか」
正直、驚いた。
とても動けるようになるとは思っていなかったから。
「ええ、わっちがしたのは水と木の実程度でありんす。
そのあたりは、随聞のえ。
礼、言うときなんし」
まあ、動けるようになったのならばよかった。
人間を随分楽しんでいた彼女のこと、このまま残りの日々を伏せったまま過ごすというのではあまりに忍びない。
「モンモン!」
いくらか動けるようになったのか、 申し訳なさそうにしょげかえりながら。
「ありがと……こそたゆに聞いたよ、あたしの手当てとかもしてくれたんだって」
かすかに動いた唇が木の実をかじった。
「……ん!おいし……?」
焚き火や手当てのあとをあらためて体を起こして見やる。
「これぜんぶこそたゆが……?」
「助けている間、ずっと。
治さなければ、救わなければ
という気持ちでいっぱいになった。
おそらく、私を書いた人間の感情がそうさせたのだと思う」
私の中身を書いた人間も、生きている間に
こう必死に動いていれば
大事な友を失わなかっただろう。
下法に手を染め、苦しむこともなかったろう。
「あとは救命ボートなどの用意が必要か…材料を探してくる」
「ほ」
なんと、あの状態から治ったか。
仰々しく語ってみたが、なんとも拍子抜けなことだ。
だがしかし、喜ばしいことであるのは確かなのだ。
「それはようござんしたな。
ま、わっちは瓦礫をどけただけでありんす。
治すために奔走したのなら、それはぬしの手柄でありんしょう」
嫌味や謙遜などではなく、素直な事実だ。
「よかったじゃありんせんか。
中の記述に寄らず、人を救うことができんした」
まあきっと、それは彼女にとって、何の証明にもならないのだろうが……。
「大夫。
其方が拠点を修復したおかげで
倉庫にあった草や花で着つけ薬が作れた」
嵐が去ったあと、あいみの助けを求める声が聞こえ
泥に塗れて草花を探したが鮮やかな花が見つからず。
倉庫の残りの材料がなければ
きっと手遅れになっていただろう。
「これは外法でもない、
島で学んだ知識を使ったものだ。
其方のおかげで、あいみは救われた。感謝する」
「あいみ、気つけ薬を処方した。
次の時間には動けるようになるはずだ」
処方に多くの時間を費やしたが
これで命を繋ぐことはできるはず。
「嵐で崩れていた拠点を、皆が直してくれたおかげだ。彼らに礼を伝えてくれ」
「具合は、どうでありんすか?」
雨止みを待って、小袖が再び訪ねてくる。
傍で湯を沸かし、適度に冷ましたものをあなたの口にゆっくりと流し込む。
「――随聞のも来ていたでありんすな」
焚き火や手当ての後を見て、そう類推した。
「……動けそうかえ?」
木の実をそっと口に含ませながら、静かにそう尋ねた。
まあ、無理だろうな、とはわかってはいるが。
「ええ、屋根がないのはわっちも困りんす。
今日くらいはわっちも働きんしょう」
瓦礫を片付け、拠点を修復しながらあなたの言葉に応える。
「――ただなあ、随聞の」
はさり、と、破れた屋根に枝を置く音。
「人間はああなったら終いでありんす・・・・・・・・・・・・・・・・。
わっちらはモノ故喋れていんすが、あれはもう助かりんせん。
特殊な薬か――」
はさり、はさり。
敷き詰められた枝が葉を受け止める音だけが、嵐の過ぎた静かな島に響く。
「それこそ何某かの外法でもなければ、の」
はさり、はさり。
あなたの方を見もせずに。
淡々と作業を続けながら、そう、告げた。
「大夫、拠点の倉庫が使えない。
すまないが動けるようであれば取り急ぎ、
拠点の修復か森林で倒れているあいみの看護を頼みたい。包帯で治療し、食料と水を分け与えたがあまり効果がなさそうだ…私も次に動けるようになれば再度試みる」
「青服の翁、すまないが取り急ぎ、拠点修復に尽力していただけると助かる。森林に行動不能のあいみがいる…治療し、手持ちの包帯と食料を分け与えたが、危ない状態は変わらない」
「包帯で治療し、水と食料を分け与えたが…
今は拠点が壊れていてこの程度しか治療できない。
この渡した焚き火は使えるか?低温状態を直せる」
/*メッセージ横のアクションから使えますが、それもできない状態でしたらお伝えください。
「……待ってなんし。
雨が止んだら持ってきてあげんす」
雨音と泣き声を聞きながら、そう答える。
――しかし、この状態になった人間が、飲食で快気するだろうか。
変化である以上死ぬことはないにせよ、折角人間に慣れたとはしゃいでいたのに、これでは少し可哀想だ。
何か、劇的な薬のようなものでもあればよいが……。
「あ、そたゅ~……」
かすれて声が出ない。ニンゲンってぼんやりしてるとこうなっちゃうんだ。
めそめそと泣きながらおとなしくコートを直される。
「ぜんぜんうごけぁい……」
欲しいもの……?なんだろう……。
ニンゲンに必要なもの……。
「……お水……?とごはん?」