超能力者であり、PK・軽度のESP・パイロキネシスの能力を持つ。
5歳の時に祖父母の家で『事故』を起こし、その後『邑久野院超心理学研究所』と呼ばれる非合法の神秘研究所に通っていたことがある。
上記について、神秘管理局は仔細を把握済みである。
【邑久野院超心理学研究所】について
北関東のどこかに存在していたとされる研究所。
かつては邑久野院心霊研究所を名乗っており、様々な超常事象を扱っていたと思われる。
90年代初頭から運営が行われていたとされるが、00年代以前の資料はほとんど残っていない。
地元住民の話でも、当時の活動はほとんど怪しいカルト的団体だと思われていた節がある。
00年代以降、各地に増え始めた「超能力」を持つと思われる子供たちを集め、研究と能力開発を行っていたとされる。
しかし当時はまだ「神秘」が「科学」によって打ち消されることが知られておらず、研究の途中で子供たちが「超能力」を失う事例が発生していた。
中には研究所の思惑通り、更なる能力を手に入れた子供もいたとされるが、定かではない。
その後も研究所の運営は続けられていたが、10年ほど前に突然閉鎖されたと言われている。
自ら閉鎖したのか、摘発されたのか、何か大きな事故があったとも噂されるが、真相は不明である。
[補遺]
邑久野院鳳明は生来から不可思議なものに対する尽きない興味を持つ人間だった。
若い頃には奇術師を志し、ある有名なマジシャンに弟子入りしたこともあったという。しかし芽が出ずに夢を諦め、地元に帰って営業マンとして働いていた。
それでもオカルトや超現実といったものに対する興味は深まるばかりだった。
そんな中、営業先で聞いたある噂を頼りに真秀羅崎薫子と運命の出会いを果たした。
薫子は地元では有名な「曰く付き」の家の生まれで、自らも「霊力」を持つことで知られていた。
居ながらにして遠くの光景を見たり、人の心を読み、触れずとも物を動かすことが出来、生き物の体に触れれば心臓を止めることすら出来たという。
80年代頃のことであるから、もちろんそれは公に認められたものではない。あくまで本人がそう言っていたというだけのことだ。正しくオカルトの領域の話である。
しかし鳳明はその出会い以降、人が変わったように薫子に心酔し、仕事を辞め、やがて二人は邑久野院心霊研究所を設立した。
……と、ある心霊専門雑誌のバックナンバーに記述があったことが有志により発見されている。
その雑誌には邑久野院が出した求人広告なども何度か掲載されており、実際に活動が行われていたことは事実であるらしい。
研究所に通っていた子供たちの素性に関しては一切何もわかっていない。
研究所では一体どのような活動が行われていたのかも、一切何もわかっていない。
……裏世界と呼ばれるどこかで、当時と変わらない真秀羅崎薫子の姿を見たという噂もある。もちろん、詳細は不明である。


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