Ino.81 悪魔のダイス島
ゆるふわ明るいバカンス生活。野良島。
STATS
2人 / 人数
カジュアル / 難易度
スモール / 広さ
OVERVIEW
君は何らかの理由で処罰を受けた。
しかし夏に大人しくなんて耐えられない!
こっそりバカンスを楽しもうと海に抜け出て──
[必須要項]
・目が合ったら「サバイバルでもバカンスを諦めない」という強い気持ちでピーン!と通じ合う心
・建設物にリゾートな名称をつける余裕
・協力精神と他者へのリスペクト
・言語やボディランゲージで意思疎通が取れる知力
[他]
事前併せもDiscordもパスもありません。
脱出までを協力して楽しみたい人歓迎。
必須要項を満たしていれば種族不問。
人が少なかったらカジュアルモードに変更します。
[追記]
特にPCが罰されてなくても構いません。
理由も自宅謹慎や試験に落ちたなど自由です。
[NG]
開催中の死亡、脱出後の死亡。
処罰理由が凄惨すぎるなど場が暗くなる過去設定。
秘話の多用(禁止ではありませんが非推奨です)。
チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
術者の方も感嘆の声色で「おお……」と呟いていた。真っ二つというあり得ない状態なのに、悪魔にも感知できるきれいなヴェルデライトの色と形と、何よりもそこに『在る』をしている、半分のオレンジとは違う魂!
「……いいな」
良かった。目にすることができて。
少しの間眩しそうにじっと眺める。
一度見られる状態にすると戻すの大変なのだけど、この海ならばきっと容易い。それでも念のため短時間で恭しく術を収めて、大層な満足感を得た。最初ちょっと冷たくてごめんね、と付け足し。
「ひぇひゃっ」
海上の暑さが残る気温知らずに伸びた冷たさで、思わず面白声が出た。
ついでにお呼ばれした中身もするりと転がり出るように出てきた。
それは人間のものと変わりなく見え、ヴェルデライトに光っている。
当の本人は「おお」などと言って面白がっている。何しろ真っ二つだ。
普通なら到底耐えられなさそうな伽藍があった。
「見ても良い? 嬉しいね。
……半分だけの、しかも悪魔の魂って僕も見たことないかもな。
豪快に魂ごといったわけだな……四本角のシンくん」
激情、いいよな。字面からして好ましい。
もし許可を貰えた場合、きみの襟の胸元辺りに手を伸ばし、ついつい、と指先で引き寄せるだろう。自分から来てくれるタイプかな。しばらく優しく呼んで、来なかったら直接掴む。
後がない。サクサクサクサク……またも栗鼠のように齧っていたクッキーを飲み込んで、夕陽を浴びるうさちゃんを見る。
「持ってるよ!
オリジナルの僕が、あのアホの小人の悪魔みたいに
引き裂いちゃった半分のやつ。見る?」
見るってどうやるんだろう、というワクワク顔だ。
アホの小人ほどノリが軽いので食われても仕方ない上、自分で引き裂いた時も自分から出してはいないし(身体ごと分けたもので)、人の魂もとったことがないこいつ、やり方を覚えていなかった。
雲が出てきた海上も、そろそろ日没。
「やっておきたいことか……
僕の方も角が借りられて満足しているよ。
しいて挙げるなら……きみっていま魂持ってる? シンくん」
海を抜ける前にそれを愛でたいな。本当に不可能のない海なら。
地元の悪魔、誰も自前の魂持ってないからね。人から貰ったものでやり取りすることはあるけど。
「アレの前になぜか美味しいものを全部いただいて逃げ道を絶つの、
嫌いじゃないよ。悪魔らしくてさ」
ご相伴に預かって美味しさを堪能した。流れに乗ってこちらも乾杯前に残りのご馳走を広げ、クッキーで〆る。
鶏肉の土鍋焼き、炭火で炙るのとは違う柔らかさで美味い。ケバブサンドも言わずもがな。そして散々肉に浮気したけど、最後に来る魚の塩焼き、最高だな……!
実際悪魔だからね。本来の力さえ取り戻せれば、食事も趣味になる。
Eno.541:メヌエットとEno.432:シナイはクッキーを食べた。サクサクでほのかな甘味があっておいしい!
Eno.541:メヌエットとEno.432:シナイはミートクラブハウスサンドを食べた!ジューシーで旨味の詰まった肉々しいサンドイッチだ……!
Eno.432:シナイとEno.541:メヌエットはこっそり食べた魚の塩焼きを食べた!海の幸の味わいを感じる……!
「どれも美味しいけど最後はこれ!」
豪華ディナータイムのように残った食料全部広げて、後のことなど素知らぬ風。まあ、海を出たら出たで、悪魔が普通の食事で本当に飢える事も早々ないだろう、と心配していなかった。いつもそう。
Eno.432:シナイとEno.541:メヌエットは鶏肉の土鍋焼きを食べた!ジューシーな味わいで満たされる……!
Eno.432:シナイとEno.541:メヌエットはミートクラブハウスサンドを食べた!ジューシーで旨味の詰まった肉々しいサンドイッチだ……!
「ソイツのことは抜きで……」
食べたら美味しいのにしか当たっていないことが、また恐ろしい。
茹でと焼きが各々揃って残った誘惑的物体を眺める姿に付け加えるが、勿論のこと船上での決定に一般の水兵は逆らえないのだ。
一等航海士の服にしたことを若干、自分で疑問に思い始める。が、長くは続かない。神と違ってダイスを振るのが結局は好きな悪魔だった。
「ま、乾杯するなら先に美味しいもの食べちゃうか」
「百聞は一見に如かず、
なるほど事実だな、とこのバカンスで実感したやつだ。
メネさんも今のうちにこの海でしかできないこと、
やっておきたいことは他にある?」
段々と離れていった孤島は最早見る影もない。先に水平線の向こうにこっちが来たのか、向こうが沈んだのが先かも謎のまま。ただし望むなら間違いなく、悲劇と衝撃を乗せた筏はワインとチーズに辿り着くのだろう。
シェアしてもらった長い魚、調理の時はどうなるかと思ったけど実食したら全然いけるな。なんとなく、暑い夏の日に食べると良い気がする魚。ワイン欲は高まるばかりだ……
筏はのんびり行き先へ向かっているのだろう。多分ね。
「夜中の3時でもいいけどね。宵っ張りだからさ……
良い酒造情報ならいつでも歓迎だ。
足代はそうだな……吹っ掛けたいけど、酒造が気になるから……」
ダイスの悪魔の言う通り、で。
「一杯奢ってもらえればそれで。爽やかな白ワインなんか良いね」
お酒には勝てないタイプの悪魔。人間の皆様は真似しないでください。
島でやれなかったサングリアやカクテルも、きっと飲もう。
Eno.541:メヌエットはサイコロを振った!……『白ワイン』が出た!
(内訳: 赤ワイン / シェーブルチーズ / 白ワイン / ブランデー / 治療費代わり / とりあえず麦酒 )
美しさと肩こりを同時に齎す角から解放されると、
ほっと一息ついて脱力。軽さがちょっとだけ寂しいのもまた良い。
場のおかげで何ともなかったけれど。他の土地なら支払う代償も痛みも桁違いに多い術なのだなあ。頭蓋……!
「ものすごく良い体験ができたよ。ありがとう」
表情は大きくは変わらず言葉も簡潔だが、満ち足りた声。
袖の下みたいに長い魚料理を切り分け、差し出すなどする。
自分が作ったのでもないので袖の下効果は無いに等しいが、ふっくらした白身魚の煮込みは、ますます赤ワイン欲を高めてくる……! 罠か。
小骨まで柔らかでクセがない味なのに、なぜか白ライスが欲しくなる。
Eno.432:シナイとEno.541:メヌエットはマトロットダンギーユを食べた!ふっくらとした白身は素朴な味わいだ……!
「喚び放題、夜中の3時に取り立ても。
は、しないけど喚べるって便利だね。人間に召喚される事はあっても、
悪魔同士で呼んだり呼ばれたりってないから新鮮。
『この酒造最高なんだけど!』って連絡できるんだ」
街ガチャのことらしい。地元でチーズフォンデュ&ワインも大歓迎だ。
そんな気楽な使い方をして良いものなのだろうか。
「…………でも通信料もお高いんでしょう?」
鉄板の天丼だ。