■ Ino.30 書き置きの島
体験版用の小さな島です。 想定人数:5人以下
STATS
2人 / 人数
体験版 / 難易度
スモール / 広さ
FACILITY
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施設名
説明
場所
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太陽熱蒸留器
- 太陽光による地熱で水を蒸発させて真水を集める装置。時間更新後に確認することで真水を獲得できる。
砂浜
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小屋
- 木々を使って建てた小屋。南国めいて佇むそれはもはや別荘。※効果未実装
砂浜
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窯
- 効率よく火を燃し、様々なものを高温で焼くための装置。これで陶器もピザも焼き放題。※効果未実装
森林
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太陽熱蒸留器
- 太陽光による地熱で水を蒸発させて真水を集める装置。時間更新後に確認することで真水を獲得できる。
岩場
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漁罠
- 魚を捕まえるための罠。時間更新後に確認することで魚を獲得できる。
砂浜
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拠点
- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。ロケーション『拠点』が開放される。
砂浜
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狩猟罠
- 小動物を捕まえるための罠。時間更新後に確認することで動物を獲得できる。
森林
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雨水回収装置
- シートを広げ、雨水を効率よく集めるための装置。雨天後に確認することで雨水を獲得できる。
拠点
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ドラム缶風呂
- ドラム缶に海水を入れて沸かしたもの。アクション『お風呂』が開放される。
砂浜
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巨大なSOS
(元施設:石像)- 大量の石を積み上げ削り建てられた石像。特に効果はないが、島のモニュメントに相応しい大規模な建造物。
砂浜
TEXT LIST
なさけはひとのためならず(Eno.127) - 2022-08-12 16:00:00
■ 漂着者一覧
- Eno.127
- 苺坂みるく
- テスト島(小) その23
-
(待ってる間で、めちゃくちゃスキンケアしとこ…)
- Eno.166
- 佐藤羽理生
- テスト島(小) その23
-
ここは……?
■ チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
*だから*
*こんどもきっと、うまくいきます*
*…だいじょうぶ*
「うん」
「いっぱいお喋りしよ」
「島でしそこねちゃったぶんも
いーっぱい、ね」
*女もまた*
*少年といっしょに船に乗り込みます*
*あひるちゃんと、衣服の替えと*
*だいじな約束を忘れずに手に持って──…*
「連絡」
「待ってるね」
「……やくそくだよ」
*微笑んで頷きます*
*あなたのことばを信じて待っていることを*
*誓って*
*だいじょうぶ*
*この先がどうなるかわからないのなんて*
*この島でさんざん経験したのですから*
*だけど*
*もしかしたら*
*星空に、雨に、ごはんに、あひるちゃんに*
*あなたのことを思ったように*
*日常という景色のなかでも*
*お互いのことを思えるようになるのかもしれない*
*そうも考えてしまうものですから*
*てのなかに、紙がやってきました*
*ただし*
*自分があげたものじゃない紙*
*目をぱちくりさせてから*
*胸に引き寄せるようにうけとります*
「…ありがと、ハリオくん」
「そうだね」
「帰る場所がおんなじとは限らないし」
「…帰ったところで」
「私、とくべつなところなんて、なんにもない
ちょっと奇抜なカッコしたふつうの大学生だし…」
*この島でいっしょに過ごしたように*
*…とはゆかないかもしれない*
*そうも思ってしまいます*
「アディショナルタイムじゃ、すぐ終わっちゃうので……
そうならないように、縁がつなげたら良いなあと思います」
ちょっと照れたように笑いながら。
「それじゃ、乗りましょうか。
きっと、日本につくまでに時間かかるでしょうし、
お話、また聞かせてください」
そうして、船に乗り込みました。
「ハルカさん!
僕、絶対連絡します。」
「もし別の世界だったとしても、
なんとかして連絡します」
「なので僕の連絡先も貰ってください。
これは、えっと……連絡は僕からしますので。
僕らがここに本当にいたって証拠に、持って帰ってもらえますか?」
そして、同じように、がさがさの紙の上に、拾ったボールペンで連絡先を書き、貴方に差し出しました。
「もしそうだったら……、
嫌だなって……」
「でも、僕もハルカさんと同じで……
"きれいな思い出"のままのほうがいいかな、とも思ってました。
今の今まで……」
「……ハルカさん。
ありがとうございます。
最後まで、いろいろ考えてくれて。
僕も……その。考えていたんです。
船に乗っている人が言ってた言葉……
もし、僕の帰る日本と、ハルカさんの帰る日本が違う世界だったらって。
そしたら、本当にもうお別れになるのかなって」
「はい……
……ええ。
……はい」
時々強く頷きながら、『ハルカさん』の言葉を最後まで聞きます。
「えっ……い、いいんですか?!」
拒否をするはずもなく、大事そうに受け止めます。
「はい」
船に乗る直前に呼び止められると、素直に足を止め、向かい合いました。
「なんでしょう」
すると、美しく編まれたレースの手袋に包まれた、ノートの切れ端を渡されました。
まるで、手紙の続きのような紙。
「……え……」
「そ、それだけ」
「えへへ」
「あの本当に本当にね
ちゃんと帰ったあとで
あらためて連絡するの億劫だなーとか
少しでも思ったら……そのように、してね」
「それだけ」
「………」
「ふたりで無人島で助け合ったよねって。
そういう、大変だけど、いいことはあったよねって。
綺麗な想い出だけで終わったほうが
ほんとは、いいー…のかもしれないんだけど…」
「……」
「あ、」
「…アディショナルタイム?
みたいなものだって、思って
もうちょっと……
この先もご縁があったら
うれしいなー………とかね。思って。思ったので」
*それは、救助の船に乗り込む、前のこと*
「ハリオくん」
「ぇーっとね…帰る前に、これ」
「あれだったら捨ててくれて
ぜんぜんいいんだけど」
*女はそう言って*
*ノートを乾かした紙を握らせようとしてきます*
*それは日本での連絡先*
ひとり、ハンモックに揺られて。
壁のない部分から、星空を見上げる。
(あー……
どきどきした……
まだ、してるな……)
ちょっと、しばらく寝付けませんでした。
(こういうとこコミュ障なんだ僕は)
(……しまった。
深入りしすぎた……急に……)
(びっくりしたけど……
でもすごく似合ってる。だから驚いたんだ。
ちゃんと伝わるかな。
だって、無人島なのに、こんなにすごく綺麗だ)
(ああ、俺のバカ……だめだ。普段女性と話さなさすぎて……。
絶対キモいって思われた。
絶対キモいって思われた……)