■ Ino.63 アップルミン島
【この島の生態系は確定ロールで破壊されます】ので、ご注意下さい。 基本的には当PCがソロールで生態系を破壊(ミントテロ)していく島です。 自然・生態系の破壊フリー。※放火のみNG行為とします※ 破壊されていく生態系を眺めたい人にもオススメの島です。
STATS
3人 / 人数
カジュアル / 難易度
スモール / 広さ
■ チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「…………」
「………………!」
「これが……ワカ…!
何だか懐かしい気がします」
これが生まれ育った土地において、言葉とは意思疎通の手段であり、それ以上のものではなかった。
初めて聞く筈のリズムが、やけに馴染む。
「イチョウはワカを好んでいるのですね!
これって、ニンゲンの方が生きる為に必要な訳ではないでしょう?」
それなのに行うということは、貴方は和歌を好んでいるに違いない。これはそう考えた。
やはり、芸術への理解が乏しい。
ンニョ
たけのこが森に進出した。
イチョウは帳面と筆を取り出しました。
そしてなにやらむにゃむにゃ言いつつ言葉をこねくり回すと、このような和歌を詠みました。
『流れ着き 出会いもたらす旅の香は 涼やかなりし ミントの香り』
「即興だからちょっと出来が今ひとつだけんど……まあ、こういうもんだべ」
「旅『ミント』さんかぁ。ミントはおらのとこには生えてないけんど、植物の名前だってことだけは聞いたことあるべ。
そっかぁ、植物の方だったかぁ……。
好きなように――じゃあミントさんと呼ばせてもらうべ」
辺りに広がる心地よい香り。
清涼感のある空気をふわあと吸い込みながら、ミントというのは素敵な植物なのだなあと思いました。
ミントの恐るべき繁殖力については知るよしもありません。
「さすが植物の方だなぁ。そ、おらの名前、イチョウの木からつけてもらったんよ。
……詩は初耳だべか?
詩ってのは……心の動きを残すために作る、形が決まってるリズムのいい文章だべ。
和歌はそのうちのひとつで――うーん……こりゃ実際つくってみた方が早いべなあ……」→
「旅『ミント』ですね!
中でもアップルミントという種類です。お好きな様にお呼び下さい」
ほら!と頭を左右にぶんぶん振った。
鼻が詰まってなければ、ほんのり甘く清涼感のある香りがしただろう。
「イチョウ!聞いたことがあります!
ですがワカ……や、シ?は恐らく初めて聞きました」
発音は明らかに樹木のイチョウのそれだ。
……これは手足があり、言葉を使い、思考力もある。しかし文明に関する知識だけが欠落していた。
特に娯楽と呼ばれる文化に疎い。
「お、ニンゲンじゃない系の方だったべか。
じゃあ旅人じゃなくて旅、旅……旅『何』だべ?」
何者なのか気になっている様子です。
人間じゃないものは、イチョウにとっては珍しいですからね。
「そ、おらはニンゲン。イチョウっていう歌詠みだべ。
あちこち旅して、『和歌』っていう短い詩を作って回っとるよぉ」
ぺこり。お辞儀をされれば、見様見真似で返す。
「そうですね。オレの場合は人ではありませんが……」
これは食事をしない。
しかし今までの経験から、動物が食事をしなければ枯れてしまうことは知っていた。
サカナツリ、とは恐らくサカナに関係する何かであろうから……
「もしや、貴方はニンゲンの方ですか?」
「おー、あんがとな! じゃあ遠慮なく釣らせてもらうべ」
と、風来坊は頭の上に乗った編み笠を脱いで、ぺこりと頭を下げました。
そして、同じようにあなたの背格好をまじまじと見ます。
「お前さんも、おらと同じ旅人だべか?」
驚いたのも束の間。
貴方に敵意が無さそうだと判断したのか、背格好や釣り道具をまじまじと見つめている。
原始人ならぬ原始ミントだ。
「わーっ!」
同じく自分しかいないと思っていたらしい。
「……初めまして!
多分誰の土地でも無いですし、自由にサカナツリ?をしても構わないと思いますよ」
これは、森で火種と釣りざおを確保してきた風来坊。どうやら魚を釣りに来たらしいです。
「おや、先客だべか。無人島かと思ったけど、人おるんだねえ……。
ちょーっと場所貸してくれんべか?今から、魚釣りしようと思ってなあ」
「うわ!
これ……キンゾクってやつかなあ……。
ええ〜〜……触っても良いんだっけ……」
つん……つん……
「ヒエ……全身が塩辛い……」
ざぶざぶ。
明らかに人外の何かが上陸した。
「海って本当にしょっぱいんだなあ……」
ンニョ
たけのこは愛情と太陽の光をいっぱいに浴びた。
砂浜に静かに根を伸ばした……。
「それじゃ、ちょっと島をうろついてくるべか……。竹の子、またなー!」
手をふりふり。
「なんか……転がり続けるのもかわいそうだなぁ。ここはいっちょ波のかからない所に埋めてやるべか……」
転がっていく竹の子を波のかからないところまで持っていって埋めてあげました。
その後どうなるかは竹の子次第だと思いますが、根付いて伸びてくれるといいなあと、素朴に、イチョウは思いました。
たけのこ たけのこ たけのこ
波に押されながら、浜をずりずりと転がっては戻る。
風流だね。
島に流れ着いて、砂浜で歌などひねっていた風来坊。
ふと横を見るとタケノコが一本生えていました。
「タケノコ? こんな海辺に生えてるだなんて、珍しい事もあるもんだべなぁ」
首をひねってまじまじと見ます。珍しいものだから歌のネタにならないかな、なんて思って。
「うーん……こんな感じでどうだべか……。
『よせてひく 潮に負けじと槍のごと 伸びろ竹の子 茂れ竹の子』」
どうやら一首出来上がったようです。
ンニョ
たけのこが砂浜に生えた。