Ino.29 星屑アロハシャツ島 - シマナガサレ
テスト島(小) その22

■ Ino.29 星屑アロハシャツ島

体験版用の小さな島です。 想定人数:5人以下

STATS

5人 / 人数

体験版 / 難易度

スモール / 広さ

■ チャットとメッセージ

ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。


Eno.188 ->Eno.426

[Eno.188] 2022-08-18 22:23:28

消えた。向こうの意思で。捨て台詞つきで。
……まだ不安が皆無になったわけじゃないけど、概ね大丈夫だろう。

「…………。
……はぁっ。ハァ……。」

「……ケッ。世話の焼けるクソガキがよ……。こうなったっきゃ絶対成仏させるすけな?
ハァ……はっ。親の顔が見てェ~~っスわ。

あ、親いたわ……。」
一回呼吸を整えたら、浜に戻るか。

Eno.426 ->Eno.188

柚子澤の娘の霊

[Eno.426] 2022-08-18 22:16:40

イーッ!
……という顔をしながら、少女は消えた。

もう、少なくともこの島では、
二度と見ることは無いだろう――

Eno.426 ->Eno.188

柚子澤の娘の霊

[Eno.426] 2022-08-18 22:15:33

「いや!!!」

霊ははっきりとした声で叫んだ。

「やだ。
パパはカオルと一緒に星になるんだからね!!!
ぜ~ったい、あんたなんかに成仏なんてさせてやんない!!!!」

一瞬だけ、おかっぱ頭の気の強そうな少女の表情が見えたかもしれない。

そうして、とっても悔しそうな顔をして……

Eno.188 ->Eno.426

[Eno.188] 2022-08-18 22:11:26

「生ぎでら人さ迷惑掛げだっきゃ、もう放って置ぐごどはでぎねよ?」
船かな。本当に通り掛かるんだなあ……。

「必ず行ぐすけ、待ってらってけろ。」
視線を外さずに告げた。

Eno.426 ->Eno.188

柚子澤の娘の霊

[Eno.426] 2022-08-18 22:03:11

「いや」

霊は初めて、明確にあなたに拒絶の意志を示した。

「こないで」

霊は波を起こした。
冷たい海水があなたに浴びせられた。

その瞬間、砂浜に大きな汽笛と、
――巡視船の船影が――少女の霊の背後に現れた――

「………どうして」

Eno.188 ->Eno.426

[Eno.188] 2022-08-18 21:58:30

「俺もいやなんで。」

「あんたどこ住み? 帰れたら供養に行ってやりゃーすよ。もうちょいだけ待てゃーせん?」

Eno.426 ->Eno.188

柚子澤の娘の霊

[Eno.426] 2022-08-18 21:51:20

「―――カオルは、ひとりでいいの」

霊は首を振る。

「いやなの」

同じことを繰り返している。
昨夜と、同じ言葉を。

Eno.188 ->Eno.426

[Eno.188] 2022-08-18 21:48:15

「ユズさんには、伝えることは伝えたんで……これ以上俺にできるこたぁないんスけど。

ユズさんなら、何もしなくてもそのうち来てくれると思うんスけどねェ。自分で引きずり込まないと我慢できないスか?」

Eno.426 ->Eno.188

柚子澤 零都

[Eno.426] 2022-08-18 21:42:56

「カオル、パパをつれていくの」

柚子澤が砂浜を走り、波打ち際に向かって走っていくのが見えるだろう……
(砂浜チャット参照)

Eno.188 ->Eno.426

[Eno.188] 2022-08-18 21:40:35

「よ~っす。カオルさん。どっスか、調子は?」
ふらっと波打ち際に歩いてきて声を掛ける。水飲む?

Eno.426 ->Eno.188

柚子澤の娘の霊

[Eno.426] 2022-08-18 21:33:25

「…………」

死者の残り火、それも本体は遠く離れた場所――
あまりに微かなその存在は、霊媒の専門家クラスの者にしか感知できないだろう。

ただ、波打ち際に立って、波とともに揺れている。

柚子澤が記憶を取り戻しても、海に引きずり込むことをあきらめるつもりはなさそうだ。

だがこの存在は、あなたを時折気にはしているものの、
直接見たり、話しかけるなどしなければ何もしてこない。

Eno.426 ->Eno.488

柚子澤 零都

[Eno.426] 2022-08-18 17:27:03

「う~ん、前が見えねえ……」

じたばた

※浜辺チャット参照

Eno.488 ->Eno.426

芋さん

[Eno.488] 2022-08-18 13:59:42

海に行ってほしくないので、いもむし、レートの頭にぺったり貼りついた。

邪魔なら振り落としてくれてもいいです。

Eno.426 ->Eno.488

柚子澤 零都

[Eno.426] 2022-08-18 00:35:52

うなされながら、ちら、と瞼を開いて芋さんを見る。
あなたに何か相談があったらしいが、今は話せる状態に無い。
拘束までされてる……

Eno.488 ->Eno.426

芋さん

[Eno.488] 2022-08-18 00:30:38

今ごろ話しかけられていたことに気づいた!

だいじょうぶ?
と熱を出して拘束されているあなたを心配そうに見つめているだろう。

Eno.426 ->Eno.188

死者の霊

[Eno.426] 2022-08-17 22:18:15

「カオル、言わないでって言った」

冷たい一陣の夜風が吹く。
木の葉や小枝、砂利を混じらせる鋭い風。

「言わないでって」

死者は震えている。
その感情は怒りか悲しみか、それとも。

「言ったのに―――」

Eno.188 ->Eno.426

[Eno.188] 2022-08-17 21:24:33

「…………。」

(死ねば楽になるどよぐへられるし……。確がに生ぎでらのはゆるぐね。んだども、死んでも人生ぁ終わりでね……。生ぎでら時にしか出来ねごどがあるんだ……)

「……死ぬのが一番かわいそうでねが? 今のあんたみだいにな?」
海岸に水を供えた。

Eno.426 ->Eno.188

死者の霊

[Eno.426] 2022-08-17 21:12:54

「パパにはいわないで
いったら

ぜんぶ
おもいだす」

死者の霊は涙を流した……気がしたかもしれない。

「パパがかわいそう」

そう言って……
死者の霊は闇夜に溶け、
波にさらわれるように姿を消した。

Eno.188 ->Eno.426

[Eno.188] 2022-08-17 21:09:59

(て、天運……!!)

「うぃ~す。カオルさんは寂しい。了解ス。考えときゃす。
ほかには? とりま水要るか?」

Eno.426 ->Eno.188

死者の霊

[Eno.426] 2022-08-17 21:04:36

「……」

死者はしばし沈黙する。

「パパを
海に
向かわせて」

潮風と共にワンピースの裾が揺れた。

「ずっと呼んでるのに
カオル、さみしい」

Eno.188 ->Eno.426

[Eno.188] 2022-08-17 21:00:37

「頭良いんスね、カオルさん。殊勝なことで。
なんとかユズさんを連れて行くのだけは考え直して欲し~んスけどねェ……。お手伝いすることがあれば協力するんで。」
こういう場合大抵ないんだけど。ワンチャン。

Eno.426 ->Eno.188

死者の霊

[Eno.426] 2022-08-17 20:53:22

「………いやなの」

幼い死者はそれだけを口にする。

「カオルはしんじゃったから
いちばんじゃ、なくても

でも
カオルはひとりでいいの」

死者は同じ言葉を繰り返す。
沈み切った夕陽、
あたりは深い藍色の闇に包まれる。
月だけが煌々と輝き、水面に白い光を映す。

「パパといっしょにいくの」

死者の足元の波が引いていく。
白波のあぶくを残し、
はじけるような潮騒が足元で鳴っている。

生者を連れて行こうとする気配がそこにある。

Eno.188 ->Eno.426

[Eno.188] 2022-08-17 20:46:20

「いやなのか」

(推測しねば……。神も仏もね島で、どやしたっきゃこごさ残った心鎮められるが。
修行しとげばいがった。修行しとげばいがった……!!)

「……まあ、そら、イヤっスよね。
親が人生で自分のことを一番大事にしてくれない……のは?」
思いの丈があれば喋って貰おう。ヒモしてるお医者さんに子供でも出来たのかな……。

Eno.426 ->Eno.188

死者の霊

[Eno.426] 2022-08-17 20:28:35

「…………」

ふわ、と存在は左右に揺れる。

「パパを返してほしい」

その言葉は誰に向けられたものなのだろう。

「いやなの」

好きとも嫌いとも答えない。
だが『いや』だと言った。

「カオルはひとりでいいの」

死者の言葉は……いや、この死者が幼いがゆえ、だろうか。
まとまりのない言葉を返し、微かに感情を波立たせる。