■ Ino.63 アップルミン島
【この島の生態系は確定ロールで破壊されます】ので、ご注意下さい。 基本的には当PCがソロールで生態系を破壊(ミントテロ)していく島です。 自然・生態系の破壊フリー。※放火のみNG行為とします※ 破壊されていく生態系を眺めたい人にもオススメの島です。
STATS
3人 / 人数
カジュアル / 難易度
スモール / 広さ
■ チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「そうさなぁ……お湯ん中に浸かってるところだけ、遠目で見るなら大丈夫だべ。
湯の中に入るまでは後ろ向いて
てもらって、服の下の体は絶対見ないって約束してくれるなら、まあ……」
折衷案を提示しました。
「男性かつ女性。ま、植物なら大概はそうかぁ……」
言われて気づいた、という顔をしました。
普通の花は花弁の中にめしべとおしべ両方ありますもんね。
「そそ、イチョウの木と同じで人間も雄雌別れてるべ。
で、人間というか――おらが国というか――おら自身がっていうか――その。
家族以外の違う性別の人と風呂に入るってのは……とっっっても恥ずかしいことなんよ。
なんでかっていうと、そういう文化だからとしか言いようがないんだけんど」
顎をつまんで、うーんとうなりはじめました。
折角作ってもらったんだから、好奇心を満たすためのお手伝いはしたいのです。
――でも、どうしたものか……。→
「え!?」
思ったよりもボールが跳ねたし飛んで行った。
「ちょっと〜!沈まれると困るんですけど!
潜れないんですってば〜〜!!」
ばちゃばちゃ……海の浅瀬で騒いでいた。
Eno.334:アップルミントはボールを投げた! ……あとで取りに行くハメになった。
「大事な……?」
男性、女性。
暫く考えて、やっと『性別』のことだと理解した。
両性が当たり前であったから、性別など意識したこともなかったのだ。
「ニンゲンの方からすれば……オレは男性かつ女性でしょうか。
偶にオレ達の中にも分かれてる方がいますけど、殆どが分かれてないですよ。
動物は雄花と雌花みたいな感じでしたよね?」
どうやらこれは両性であるらしい。
一応体付きは直線的で、人間の男に見えるかもしれない。
しかし性別が重要な理由は全くわかっていない。
説明されても首を傾げるだろう。
「ここにもミントが生えてるべ……」
「森から来たんかなぁ。それともミントさんが生やしたべか?
こんな岩場でも生えるだなんて、本当に生命力強いべ」
帳面を取り出すと、むにゃむにゃ唸って歌を一首ひねり出しました。
『打ち寄せる潮の飛沫に負けじとて 岩に搔い付く 紅ミントかな』
小さく呟いた声、ちゃんと聞こえました。
「ミントさんは好奇心が旺盛なんだなぁ……」
気持ちは分かります。
イチョウだって植物のおしゃべりがどんなのか、気になりますからね。
「人間の風呂、見学したいべか。
う~ん…………」
好奇心はよく分かりますし、一緒に銭湯に入るものだと思えば問題はないですが。
……その前にひとつ確認しておかないといけないことがあります。
「これは大事な問題なんだけんど……ミントさんって男性だべか? 女性だべか?」
夏の水溜まりに足を入れた時の温度感を想像している。
あれくらいの水に浸かるのだろうか……。
「はいっ、そうですよ。
本当にニンゲンの方が茹でられても平気なのか、気になっていたのもあるんですが……」
真相を知った今、伝承がどれくらい正しいのか疑問に思えてきた。
この分だと、他にも似た様なことがありそうである。
「それに石板でしか見たことがないですし、どんな風に入るのか見てみたくて」
どうやら見学もするつもりだったようだ。
人間で言えば、教科書に載っていた場所が見たいという気持ちに近いかもしれない。
「なるほど『風呂』だべ」
竹藪の中に連れられて、ドラム缶を見ました。
五右衛門風呂とはちょっと違うけど、確かに風呂です。
水の中に慎重に手をいれて掻きまぜました。
「確かに人間は大体風呂が好きだべ。
でも温度によるんよ……。
手を入れてぬくいぐらいなら極楽だけんど、手も入れられないぐらいの温度で茹でるとさすがに死ぬべ」
「風呂……」
植物のミントが入れるようには思えませんでしたし、他に人間らしい生物も見かけた覚えはありません。
他に見かけたのはたけのこだけ。
てことは――。
「もしかして、おらのために作ってくれたんか?」
「人間は茹でると死ぬんですか!?」
これにはミントもびっくり。
言い伝えでは、人間は茹でられるのを好んでいた。
人間は熱や炎に強い動物だと考えていたのだ。
勿論、植物に比べれば強いのだが。
「ゴエモンブロ……?かは、わかりませんが。
こう、縦長で水を中に入れて───あ、直接見た方が早いかも」
ちょいちょい、と手招きをして少し移動する。
竹藪に隠れていたドラム缶が見えるだろう。
仕組みだけなら五右衛門風呂に近しい。
「茹で????」
大きなはてなが頭上に浮かびました。
とっさに『茹でる』と『風呂』が結びつかなかったようです。
「普通の人間は茹でられるの好きじゃないと思うべ……普通に死ぬし……」
でもきっとミントのことだから、植物視点から見た表現なのでしょう。
イチョウはむにゃむにゃ言いながら考えこみました。
「人間を茹でる大きな器。なんのことだべなあ……人を茹でる、釜ゆで、ゆでたまご、釜玉、うどん、大泥棒――」
そして、ぽんと手を打ちました。
「ああ、五右衛門風呂のことだべか!?」
正解だけどちょっと狭い解答。
「お任せくださいっ。
なるべく話の通じそうな方を探してきますよ!
千歳越えの方はオレも会ったこと無いので……いたら良いですねえ」
生まれ育った砂漠地帯には木が少なかった。
自生していたとしてもあまり背が高くないし、枝は細くすぐに折れてしまう。
「……あ、そうそう!伝え忘れるところでした。
ニンゲンの方って茹でられるのが好きって聞いたので、茹でられる大きな器を作ったんですよ!」
きっと風呂のことだろう。
人間の伝承は、それなりに間違った伝わり方をしているらしい。
「何となく分かったような、分からんような……。
植物は言葉に頼らない交流をするってこと、だべな」
ふわっとした理解。
「長生きしてる木は、けっこうしゃべるんか。
千年以上生きてる木とかどんな話するんかなぁ……。
もしこの島で見つけたら、ぜひミントさんに通訳お願いしたいべ!」
降りしきる雨。
朽ちた容れ物に雨水が溜まっていく。
Eno.516:たけのこは拠点で材料を組み立て、倉庫を建てた!
葉が揺れる。
土にはもぐらが通ったような盛り上がった跡。
たけのこ たけのこ たけのこ……
長い年月が過ぎれば、森を乗っ取るようなことがあるかもしれない……。
「ん〜……ニンゲン同士と変わらないと思いますよ?好意を示すだけですし。
何て言うんですかねぇ……言葉というよりは、同調……いや共鳴で通じ合う?みたいな…………」
貴方の様に語彙が豊富なら、的確に伝えることができたかもしれない。
とりあえず、近しいと思う言葉を羅列した。
「ニンゲンの方で言うと大人同士なら言語が無くても、表情や身振り手振りで多少は意思の疎通ができる、みたいな感じです。
……こういう方々は、幼いから意思がフワッとしてて難しくて。
まだ雨が欲しい、陽が欲しい、くらいしか伝わってこないんです」
こういう、とコンテナに絡まるツタを示す。
「ある程度年月を重ねた方なら、オレが通訳すればいけるかな?
樹木の方ならだいぶ話のわかる方も多いんです。ほら、長生きですから」
「さすがに森を乗っ取ったりはしないかぁ……。それはちょっと安心したべ」
森まで全部ミントになってしまったら、木が採れなくて魚を焼けなくなってしまいますからね。
ほっと胸をなで下ろしました。
「じゃああれはミントさん無関係かぁ。
まあ……自然の流れなら仕方の無いことなんだべなあ……」
あの植物だけなら森が無くなるって感じもしませんでしたし。
ちっぽけな人間が自然にあらがってもどうにもなりませんので、気にしないことにしました。
万物流転。
「それよりも、植物を口説くってどんな感じなん?
面白そうだから、おらも話してみたいべ」
森よりも、そちらの方に興味が移りました。
「森を?オレにそんな野心は無いですよ〜。
可愛い方を口説いたりはしましたけど……。
たまにある程度話せる方がいるんですよね」
恐らくは、ミントの近縁種だろう。
人間に近しい外見のこれが草木を口説くのは、側から見れば滑稽な光景かもしれない。
「ただ、オレ達生命力が強いので。
同類になった方々から、移ることはあるかもしれません」
そして。
その後に関しては自分が関わることではない、と思っている。
「でも、まあ。
それは、自然の流れですから」
「はぁ……」
理解の及ばない話に、困惑の声。
「植物にとっちゃ死ぬよりミントになった方がまし、っちゅう話だってのはわかったけんど……」
森の中で見た光景を思い出しました。
なんだか嫌な予感が――。
「ここらの木だけが邪魔だから乗っ取るって話……よな?
さすがに森の中まで乗っ取るってことは……ないべ……?」
「ミントになりますね」
当然のように言う。
「切ったり抜いたりしたら、多分この方々は枯れるか腐れるかの二択です。オレより生命力が低そうですし。
だったら、自ら退いて貰った方が良いと思うんですよ。
同族になれば、話というか……意思?が通じるのでそれが可能になります」
どうやら、植物を傷付けるのはあまり気が進まないらしい。
交雑の方が良い道だと、当たり前の様に考えている。
ミント
「同族?」
何を言われたのかわからない……という顔をしました。
「ツタとか木を同族に……?
いや……話の流れからすっと、同族にすると絡まってるツタとかをなんとかできるのはわかったけんど……」
『乗っ取る』という言葉に一抹の不安を感じながら、イチョウは聞きました。
「乗っ取ったツタや木はどうなるん……?」
「あ、イチョウ!
この入れ物に絡まってる方々、結構雁字搦めなので解けなくて」
地面からひょこりと顔を出す赤と緑色の多肉植物を指差した。
ミント
「オレと同族になってもらおうと思っています」
人間的には耳を疑う発言かもしれない。
植物的には常識なのか、全く悪びれた様子もなかった。
「でも、ただ力付くで乗っ取るのは野蛮ですし……オレは体の一部だけで勝負しようかと。
生存競争ってやつですね。
同族になったら、意思の疎通がしやすくなりますし……話も通じるかと!」