Ino.65 無名の島
不穏なし全年齢（ロスト可）のお試しわいわい島
STATS
12人 / 人数
カジュアル / 難易度
ミディアム / 広さ
OVERVIEW
身内向けゆるゆる島
チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
ユグ
ずっと昔、君によく似たひとがいたよ。
そのひとはわたしの親のようなひとだった。
そうして、滅びなければならないひとだった。
わたしには何も出来なくて、何もしてやれなくて、ただ見送るだけしか出来なかった。
あの時と同じだな。
わたしは君を、見送るしか出来ない。
だがあの時のように、悲しくはないよ。
君が君の望むままに、望みを叶えられることがどんなに嬉しいことか、今はわかるから。
どうか安らかに。
わたしの大事な友達。
いつかどこかで、君のようになれるといい。
大きな大きな樹になって、その時にはまた、この海でのことを思い出すだろう。
記憶の海で、また会えるだろう。
さようなら、ユグ。
またいつか、新たな世界で。
「そう？お節介だったかな。
……なら、その怪我だけでも見せてごらん」
>>72726（※先の秘話はこのログの補足でした）
するりと貴方の手を取って包帯を巻いていく。
裂いた布を煮沸し鎮静効果のある樹液を塗っただけの"モドキ"ではあるものの
包帯としての機能は十分果たせるだろう。
……それに少し荒っぽい様相の包帯は、貴方の格好とも親和性がありそうだ。
勿論この男はそこまで考えてないけれど。
「おや。ラインは優しい子だね。
私は大丈夫。こうみえて頑丈だし、困ったらみんなを頼るから」
ふふ。と冗談めかして話す間に治療は終了。
ラインも困ったときは私達を頼っておくれ、と言付けて
用が済めば邪魔にならないうちに去っていくだろう。
「あ、ユグさん。
……俺の方は心配いらないっすよ。
そりゃあ、慣れない生活で疲れてるのはあるかもっすけど」
声を掛けられれば、ひょこりとあなたの方へと寄って行き。
心配の言葉には、ゆるりと首を横に振る。
あなたの目は正しくて、少年は確かに疲れていた。
「ユグさんは平気っすか？ 無茶とかしてない？」
自分より人の心配をするのは、この少年の悪い癖だ。
「ライン、ちょっとこっちへおいで。
……ああ、やっぱり。頑張りすぎて少し疲れが出ているんじゃないかな。
あまり無茶をしてはいけないよ。私が心配になってしまうから」
