■ Ino.30 書き置きの島
体験版用の小さな島です。 想定人数:5人以下
STATS
2人 / 人数
体験版 / 難易度
スモール / 広さ
■ チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「……」
ぼんやりと、この島のことを考えた。
Eno.166:佐藤羽理生はお風呂にアヒルを浮かべました。🐤
岩場近くの砂浜に、嫌でも目立つSOSのモニュメント。
「これで……、飛行機とか、通りかかった船とかが、みつけてくれるといいんだけど……」
「ふぅ、戻ろう……」
Eno.166:佐藤羽理生は砂浜で石を積み上げ、石像を建てた!
炎天下の中、余った石材を組み上げている。
「は……はぁ……」
「いまの、俺に、できるのは……はぁ、これ、くらい……っ、
はぁっ、はぁ……」
「昼寝しよう……」
暑い国の人は昼間寝て、夜活動するのだと何かで読んだ。
そうしよう。今日に限っては。
(ぐぅ……)
「うっま、なにこれ」
Eno.166:佐藤羽理生は焼きイノシシを食べた!大ボリュームな肉塊が身も心も満たしていく……!!
見事に晴れた。
空を見上げても、昨日見た星空なんて見えるはずもない。
夢だったのかな、なんて思うくらいに。
「腹ごしらえでもするか」
「晴れた。
……ちょっと、浜辺に出よう」
Eno.166:佐藤羽理生はコイントスをした! ……裏が出た!
「雨、止まないな……」
止んだら何をしよう……
拠点をより良く……。
とりあえず、今は雨漏りしそうなところを内側から補強。
雨が止んだら屋根を見てみよう。
「……よし、寝るか」
入口付近に手紙と、重しのアヒルちゃんを置き、自分はすみっこに行って眠った。
『僕、昨日一日休んだので、今日はずっと拠点か、もしくは近くの浜辺にいようと思います。
もし寝ていても、よかったら、声かけてください。
僕も、ハルカさんを見つけたら、声をかけてしまうと思います。
嫌でしたらすみません。
よろしくお願いします。
ハリオ』
「……あ。降ってきた。……」
ざああ。この島の気候は、雨は、容赦がない。
「えっと……続き。」
『ハルカさんへ
お気遣いありがとうございます。
僕は無事です。疲れてその辺で寝てしまいました。
ハルカさんは大丈夫でしたか?
雨の日はぼんやりするの、少しわかります。
屋根のある場所から、雨降りの外を眺める時とか。
僕は、雨の日、結構好きです。
もちろん、屋根があればの話ですね。
体のこともありがとうございます。
僕はハルカさんにも休んでほしいです。
そういえば、その後の星空、綺麗でしたね』
「……返事……」
拾ったノートをべりべりと剥がし、書き始める。
降られて、ちょっと湿っぽいけど、あるとないとじゃ天と地の差だ。
ドラム缶風呂を終え、拠点に入ると手紙を見つけた。
自分の手が濡れていないか念入りに確認してから、それを手に取る。
(……『ハルカさん』、やさしいな……
限界になったおれが作り出した、都合のいい幻想とかじゃないよな……?)
ちょっと想像して絶望しかけた。
もし『ハルカさん』が居なかったら。
いや、あの時、自分は水や魚を得る力なんてなかった。
だから、きっと大丈夫だ。
Eno.166:佐藤羽理生はお風呂にアヒルを浮かべました。🐤
「……行こう」
もうしばらく眺めてから、拠点に向かった。
(きれいだな……)
いままでずっと、17年間、同じ星の下で暮らしていたはずなのに。家族や僅かな友人たちと、いま、同じ地球の上で暮らしているような気がしない。
不思議だ。
だって、なにもかも……別世界だ。
(『ハルカさん』は、空を見上げる人かな……)
貴方はなんて感じるんだろう。
やっぱり、会って……話がしたい。
素直にそう思う。
早朝、白み始めた空でも、ちかちかと星空が瞬いている。
「……すげー……」
こんな星空、一体いつぶりだろう。
小学生のときに連れてってもらったキャンプくらい……?
いや、そのときよりも……
しばらく、見上げる。
(あ……)
早朝、ふらふらと男がやってくる。
疲れていたのか、岩場で仮眠を取っていたが深く休んでしまったようだ。
「張り切っていろいろしすぎた……」
休みはしたが、体はバキバキだし、虫にも刺されているし。
拠点へ行って休もう。
浜辺を通って、『ハルカさん』が作った拠点へと向かう中。
「……ハルカさん、の足跡かな」
足元を見て歩く癖がある。
ふと、立ち止まって、空を見上げた。