■ Ino.30 書き置きの島
体験版用の小さな島です。 想定人数:5人以下
STATS
2人 / 人数
体験版 / 難易度
スモール / 広さ
■ チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「きっと、わたしのほうが、お姉さんだもんね」
「うん」
「…うん」
*ぱしぱし*
*ちょっとだけ日に灼けてしまった頬を*
*両手で叩いて気合いをいれます*
*そして女はまた島の探索に戻るのでした*
*ちゃんとふたりが帰れる手段も考えなくては!*
「ハリオくんも、」
*見られているといいな*
*この星空で*
*すこしでも元気なきもちになるといい*
*でも、…ほんとは*
(いっしょに見たい)
(…──って手紙に書くのは)
(やっぱり重たいって思われるかなー…)
「海も、だけど」
「こういう自然はやっぱりね
文明社会では逆立ちしても叶わないほど
綺麗なんだなー……」
*しみじみ*
*じぶんの恰好はとっても人工的*
*ひとの手と思惟がたくさん篭められたものですが*
*それはそれ*
「………」
「わー……」
*雨上がりの砂浜*
*空に雲はうっすら残るものの*
*それ以上に視界を占めるのは*
*一面の星空*
Eno.166:佐藤羽理生は焼き小ガニを食べた!…………身をほじったりしてみたが、あんまり食べられるところはなかった。
(嫌だな……あなたが大変なのは)
ざあざあ、雨は降り続いている。
(『ハルカさん』はやっぱり……、女性、なのかな)
考えないようにしていたけど、言葉遣いや文字の感じ、そして教えてもらった名前から、そんなふうに思える。
(もし女性だったら、ここはすごく、大変なんじゃないだろうか……)
「降られちゃったな……」
岩場に張ったブルーシートの下で雨宿り。
ペットボトルに水を貯めながら、『ハルカさん』が雨宿りできているか、どうにも気になる。
ダッシュして拠点に行って確かめようかとも思ったが、雨が強すぎる。
「………あいたいな」
「…………うん」
*これで、よし*
*これでいい*
*女はしばらく雨宿りをしてから*
*また動き出すことでしょう*
『──すこし、疲れがでるころですね。
きっとお互いに。
ケガをしないよう
気をつけて行動しましょうね。
ハルカ』
(───すこし)
(……さびしいきもちになります)
*ふいに零れそうになったきもちを*
*書こうとして*
*あわててボールペンを止めました*
「…」
「あぶなかった…」
『ハリオさんへ
雨、だいじょうぶでしたか?
濡れっぱなしだと
カゼをひいちゃいますから
気をつけてくださいね。』
『こんな雨の日は
なんだかぼんやりしてしまいます。
すこし、』
「お水事情が解消されるから
ありがたくはあるんだけどね…」
「………」
「ハリオさん」
「ちゃんと雨宿りできているかな…」
*しんぱい…*
「あ、雨っ」
「雨だー…!」
*地面をたたくような雨から逃れて*
*拠点へとすべりこみます*
「はー…ちょっと濡れちゃった…」
「……今日も会えなかったな……」
自分の、普通の四角いクッションをもふもふとしてから、就寝。
ふと、手紙の内容を思い出し、自分の頬を両手で挟むように擦る。
(見られた……)
(……、おれ、どう思われただろう)
腕をさする。我ながら頼りなく、細っこい。
自分の匂いを嗅いで見る。よくわからない。幸い風呂に入った後だったのでそんなに不潔ではないとは思うけど。
顔も垢抜けているとは思えない。
「無人島でカッコよくなる方法、検索……」
どこかに行ってしまったスマホを思う。
拠点で、男が作業している。
Eno.166:佐藤羽理生は海藻を食べた。磯の味わいが口の中を満たした。
Eno.166:佐藤羽理生は焼き鳥を食べた!ジューシーな味わいで満たされる……!
「トリ……殺し方これであってるのかな…… いい気分じゃない……」
トリニクなら食べやすいだろうから、プレゼントしようかと思ったけれど、クッションのあひるのことを思い出し、やめた。
「お水貰いますね、ハルカさん……」
「蒸留器とかは、2つ作ってもあまり意味ないのかな……」
「はぁ、この鉄の斧、いいな……
ようやく溜まってた丸太を薪にできたぞ。
お風呂にくべよう」
「よし……ちょっと、歩こう。
久しぶりに元気、な感じだ」