Ino.111 フィーネ島
ヒトリナガサレ
STATS
1人 / 人数
サバイバル / 難易度
スモール / 広さ
OVERVIEW
知らないようで知っている世界。
確かなのは今ここにいるということ。
それだけわかれば十分だ。
チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
『だからおれも、変だなと思って思い出そうとしてるんだよ。
けど……んー……いや、やっぱ違うかな』
首を振り振り、拠点から見える海を見つめる。
知ってる匂い、知らない匂い。でも、やっぱりこれは。
『どういう意味か、おれにもわからんけど。
たぶん、おれの記憶じゃないかもしれない』
「へえ? そりゃ面白い。
確かに考えてみればお前、生きてる年数はそれなりだしな。
知ってる可能性もゼロじゃないだろうけど……」
すん、と【黒】を真似て鼻を鳴らす。
刈ったばかりの青い草の匂いしかしないな。
「そんなに共通点があるものかな。
あのメソアメリカの森とこの見知らぬ島に?」
『それにさあ。
なーんかおれ、ここ、知ってるような気がするんだよなぁ。
知ってる匂いがするというか……』
ふんふんと、首を伸ばして辺りの匂いを嗅ぐ。
そうしてまた小さく首を傾げた。
「……なんだ、お前もか。
疲れるというよりも……そうだな。妙な圧迫感はある。
能力が制限されているからそう感じるのかもしれない。
興味深くはあるけど、渦中にいる身としてはかなり迷惑だな」
【黒】と同じく、自分というものに抗えない制限を受けている、という感覚は確かにあった。
この分では、魔術もどれだけ効果を発揮出来るものか。
じんわりとした疲労感に、同じように草の上に座る。
『……なー、ブランクス。
なんかさあ、この島、ちょっと変じゃないか?
妙に動きにくいというか、すぐ疲れるというか……。
それにおれ、さっきから試してるんだけど、全然変身できないんだよな』
地面に敷いた草の上にぺそりと横たわって、ひとつ溜息。
どうも本調子でない。一体なんだ、この場所は?
「……やっぱり、火か。
仕方ない。ちょっとあそこの森まで行って木でも切るか。
食べられるものももしかしたらあるかもしれないし」
ちょうどいろいろと拾ったものもあるから、簡易な道具くらいなら作れそうだ。
原始時代に戻ったみたいで、だいぶ頭が痛いけど。
『贅沢言うなよ。遭難してんだぞ、おれたち。
んー、でもまぁ、そうだな。
焼けば食いやすくなるんだろうけどな。火がないからなぁ』
「……ほんっとにありあわせのテキトーだけど、まぁないよりはマシか。
寝る分にはなんとかなるだろうし。
また後からでも、もう少しなんとか出来るだろ。
……さて、それじゃちょっとこの辺りを調べるか。
なにか使えそうなものが落ちてたらいいけど」
『寝床~~~? そんなんテキトーに草でも集めて寝られればいいだろ。
うーん、そりゃあおれだって、快適な寝床は欲しいけどな。
贅沢言ってられんだろ、こんな状況で。
……雨風防げればとりあえずいいんじゃないか?
こう、いい感じに枝とかを集めてだな……』
「さぁね。真水がないなら最悪海の水でも飲むしかないけど。
……火が熾せればな。
それに寝床も欲しい。そういうの、お前得意なんじゃないの。
森生まれ森育ちだろ」
『おー。まぁ、そうだな。
どうなるかわからんし……すぐ帰れないんなら、食い物とかも必要だし。
……あるんだろうな? 食い物。あと、水とか』
