Ino.72 一夜の軌跡島
主催相互限定島です
STATS
4人 / 人数
サバイバル / 難易度
スモール / 広さ
OVERVIEW
この島は、【童話画廊内キャラ】が何かしらの理由でこの無人島に流されちまったという島である!!
以上!!
※主催相互限定島です。葉っぱ様主催の童話画廊島ではございません。
・シリアス・トンチキなんでもござれな島です。好きにロールしてね!
・一応レギュレーションとして【童話画廊にキャラとして存在する】PCのみ登録をお願いします。(一言でも童話画廊内で喋ったことがあるキャラなら誰でもOK!)
・島生活が始まったら基本的にシステム面のみプレイも構いませんがロールで【挨拶】だけ必ずお願いします!(ないとは思いますが無言参加は寂しいので……)
・一応ロール重視島ではありますが↑のようにシステム面だけ触りたい!という方も歓迎いたします。
好きなときにロールしようね!リアル優先で大丈夫です!ゆるくやろうぜ!
・主催PCがカスなので人をよく煽る発言をする可能性が高いです。
・主催PCが筏でサーフィンを(常識の範囲で)する可能性があります。ご了承ください。
連絡先→@seiha_yukimi_tk
チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「嵐の時は気づかなかったけどさ、
靴ずぶ濡れだった」
靴を脱いだら裸足である。
「オレ雨止むまで待機してるわ…。ま、作るならやるぜ。
ココなら歩けるしな」
「……ええ、怖いのです」
「……獣と化した私を止めようと、父に傷をつけられ。
必死の抵抗で、
気が付いた時には、すでに手遅れで」
「……ウサギのぬいぐるみをお古でもくれた母に。
揶揄いつつも様子を見に来てくれた兄達も」
「気が付けば、私の手から、ぬくもりが消えておりました」
「……もう、頼れる人を失った私は。
その代わりを求める様になりました。
……母の代わりを、兄達の代わりを。
しかし、癒えることはなく、
私の魅了が切れれば恐れられ、逃げられて。
……人間など、裏切って当然、信用などできるものかと。
いつしか思うようになりました」
「……私は、それを利用するだけ、なのだと」
「成程」
自分の認識が間違っていなかったことを知れば
また聞く体勢に戻り。
「……一週間でも我慢できただけすごいよ。
話を聞くに、その時の君はまだ二桁の齢じゃないか。
私は一週間もごはん抜きなんて耐えられない」
「……それで、嵐の日が怖いのだね」
あなたを亡き者にしようとしていたかもしれない、あなたの父。
あなたが優しかったのだと言うあなたの母と兄たち。
そのどちらにも言及する気は起きず、
しかしこれはあまりにも、と。
嵐への恐怖、その事情は呑み込めた。
そして同時に自分が世界をまだ知らないとも思う。
「……ええ、そうですね。
降れるだけで焼けてしまいますから、普通は」
そう、肯定するように説明を挟みつつ。
「……我が家の食卓には、毎日食事が一日一度、
テーブルに並んでいました」
「……離れに移ってからは、一日おき、
三日おき、一週間おき、と。
……最後には、一か月も食事が空きました。
……一週間くらいでしたら、
まだ私も大丈夫だったのですが。
一ヶ月も空けば流石に苦しく」
「……空腹で判断が出来なかったのでしょう。
『家族』と『獲物』の違いも。
……丁度、その日は。今の、このような天気でした」
「でしょ」
そう返し、静かにあなたの話を聞いて。
「二桁の年齢というものは
種族にもよるけれど大概無知で当たり前のものだよ。
銀……
ふむ、本来は致命傷となりうるもの、なのだっけ?」
弱点がない、
そのような話を
あなたがゼイルさんとしていたときの様子を思い出し。
「そこで傷ひとつ負わなかったから
君がそういう星のもと
生まれたと判断された、ということか。
いやはやしかし……
ずいぶんな仕打ちをするものだ、御父上も」
母や兄達は優しかった。
その言葉から主導となったのがあなたの父と推察する。
「食事、か」
あなたの種族を字面だけで判断するなら
生き血、なのだろうけれど。
「……ええ、そうですね。
あの時は、あなたがしてくださいましたから」
そう、少し笑みをこぼしつつも。
次の言葉を、少しずつ紡ぎ始める。
「……あれは、まだ私が年が二桁になった頃。
当時の私は、無知だったのでしょう。
……謝って父の書斎にある、銀の弾丸に触れて。
何ともない様子に、父が私が変異種だと気づくには、
そう時間もかかりませんでした」
「……その後は、離れで幽閉され暮らしておりましたが、
お母様も、お兄様達も、優しかったのです。
……食事だけは、少々辛かったですが」
ふよ、ふよ、と何かの気配がその辺をうろついて。
貴方達の邪魔にならない場所に、とん、と座る。
何者かを証明するように、帽子が一つ落ちた。
見えないけれど、存在だけは薄くある。そんな感じ
「うん」
「丁度私も暇していたんだ。
君が良ければ、ぜひ」
嘘ではない。
この嵐のなか、物資的にやることもない。
しかしそれだけな訳がない。
"暇"くらいでここまで付き合わない。
言葉として、いまはそれくらいが良いと思っただけのこと。
外はいまだにごうごうと吹く風が、
ざあざあと打ち付ける雨がうるさいので。
「今度昔話をしてくれるのは、君の番だね」
昨日自分がした素潜りの話になぞらえて、
声量は控えめながらも
明るくそう言う。
「……そう、なんですね」
年齢の話には、頷き返しつつ。
肯定されれば、少し寄りかかるように。
あなたの方へと身をさらに寄せて。
「……雨が落ち着くまで、
少しばかり、私の話を。
……聞いて貰っても、よろしいでしょうか」
なんとなく、だけれども。
己の事を、誰かに話したくて。
覚えて、貰いたかったのかもしれない。
楽に、なりたかったのかもしれない。
この、閉ざされた心は。
人を、信じたくて。仕方がないのかもしれない。
「2900年は生きているからね。
もうすぐ3000年に達する。
人生長かったから、そりゃあ幾つもあるさ」
ふざけながら人間にすれば29歳、と言及していたが
実年齢は単純計算でおよそその100倍なのだ、と。
「もちろん。
君をこうして追いかけてきて、
どうして拒むと思うんだい?」
そう返したあとは
なんでもないようにそのまま座っている。
「……そういう、物なのでしょうか。
……そう、でしたか。
カノさんも、情け無いと思う事が、
いくつもあるん、ですね」
その言葉に、少しずつ。
救われる気持ちになりながら。
「……ありがとうございます、カノさん。
……可能であれば、もう少し、
横にいて貰っても、いいでしょうか。
……少しばかり、人に甘えたくて」
その様子は。
まるで子供のように、震えた手で。
あなたの衣服を、少しばかり掴みつつ。
「しんどいね」
古傷の痛みも。
そこにあるだろうなにかの事情も。
ひっくるめて、その五文字にこめた。
「……そうか、そうだったんだね」
落ち着きを少しだけ取り戻したあなたの様子に
こちらからも言葉が増える。
「愚かさと、後悔。
大の大人が情けない?
そういうのはね」
「齢幾つになってもあるものだよ。
無論、私にだって」
少し遠い目をしながら。
「おんなじような身の上からしたら
人の傷を情けないなんて言いたくないなぁ。
私も情けないってことになっちゃうでしょ」
「……ええ、少し、ばかり。
かすり傷ですが、銅で抉られてしまったので……」
身なりよりも。
古傷の心配を先にするあなたに、
少しばかり安堵をしたかのように落ち着きを取り戻しながらも。
弱点である物を隠さないあたり、未だに取り乱してはいるようで。
「……嵐の日は、最悪の日を、
家族を失くした日を思い出してしまうんです」
「……同時に、自分の愚かさと。後悔で。
パニックになってしまうんです。
……はは、情け無い、ですよね。
大の大人が、こんなにも取り乱すなんて」
「傷……?」
その動作にあなたの首に目をやり。
たしかにあなたがチョーカーを外した箇所には傷がある。
しかし、いまあなたが問いかけている相手は
吸血鬼、それも「ロード」というものには
ひときわ疎い相手だ。
「痛むのかい?
古傷だと大変だな……」
なにかあったのだろうとは思うが、
言及するには足りないゆえ
古傷の心配になってしまう。
「……ぁ、あ」
「……ひと、り、じゃ、ない……?
僕と、一緒に、いてくれ、る?
……この傷を、見ても?」
隣に来たあなたに少しピクリと動いたが。
問いかけるようにあなたの顔を見ながら。
首のチョーカーを外して見せるだろうか。
その、傷は。
吸血鬼にとって、特にロードにとっては。
不名誉な証だから。
「大丈夫」
「ここにいるよ」
雷鳴に対する反応と呟き、その取り乱した様子から
おそらくは心的外傷の類か、と。
あなたの隣に座り、
ただそうしている。
「……ぁ、あ」
「……カノ、さ……、ん」
あなたの名前をかろうじて呼んだのも束の間。また雷が鳴り響けば、また先程のように取り乱し始める。
「……怖、い、こわい、一人に、しないで……、たすけ、て」
「……ルクスくん」
控えめな声量で声をかける。
「大丈夫かい?具合、悪い?」
それどころではないだろうことはわかっているが。
「……、ぁ、あ」
「……怖い、怖い、怖い」
「……一人は、いや、だ。誰も、いなく、っ」
拠点の隅で、蹲りながら。
轟く雷が鳴り響く度に、びくりと体を震わせているだろうか。
「……ルクスくん?」
前々から少し余裕のない様子は感じていたけれど。
今回はさすがにただ事ではない。
「……。」
放っておける感じでもないが
「声をかける」ことが最良かがわからず。
少しだけ思案を。





