■ Ino.53 サメと水着を崇拝する島
体験版用の中くらいの島です。 想定人数:12人以下
STATS
11人 / 人数
体験版 / 難易度
ミディアム / 広さ
■ チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
眩いばかりの笑顔に、身体の力が抜けそうになる。
実際、自分のことが分かったわけではないし、
きっと解決すべき課題は山積みだろう。
それでも、沖に出た時のように独りで悩まず、
一緒に考えていければ、きっと。
冷たいのに温かな手を取りながら、
ペトリはそう思えた。
「ウン!
と言ってモ、ニモツは多くないケドね。
この相棒はジブンで持つシ」
いつのまにか斧は相棒認定されていた。
「誰かに何かをもらうってあんまりなかったし、手作りのネックレスなんてもう家宝にするしかないわね!
子々孫々に受け継がせていくわ!
…私で末代になるかもしれないけどぉ」
「…そうね、また会える気がするわ本当に。
ずっと大事にするね。」
「いいのいいの、遠慮なく!
こういう思い出の品があると、なんというか……
また会えそうな、気がしない?
という意味もあるわけで、ね!
せっかくこうやって仲良くなれたのにこれっきりは寂しいからね?」
「手作りなんて凄いわ…、本当にもらっちゃっていいのかな…。
私は、イカダ事故のおかげであげられる物が何もないのがなんだか申し訳ないわ…。」
「喜んで!」
本当の笑顔を見られて、機械の面にも同様の笑みが浮かぶ。
ひんやりとした鋼鉄の手を差し出し。
「それでは船へ参りましょうか、ペトリ様。
荷物お持ちしますよ」
「そだよ~、綺麗な貝だったからせっかくだし……ってね♪
可愛いって言ってもらえてよかったよ~」
大人しく首にネックレスをかけられる。
「…これは?ネックレスかな?
すごく可愛いけど、まつかぜちゃんが作ったの?」
かけられたねっくすと、まつかぜさんの顔を交互に見ている。
>>70525
「忘れ物は大丈夫。
代わりに、これを……と。」
器用にあなたを抱えなおして……贈り物を、首にかけようとする
島の思い出になりそうな、貝のネックレス
>>69487
「忘れ物は、私は大丈夫かな?
まつかぜちゃんは大丈夫?」
「……ペトリも、……
ローレンと、一緒にカエれたら……嬉シイ。
……ローレン。
ツイてっても、……いいカナ」
「……、……ペトリは、……」
俯き、考える。
自身の手のひらに、腕に視線を落とす。
包帯とお札だらけの腕。
文化に差異はあれど、恐らくどこに行っても異質とされる風体。
加えて、万が一、
本当に自分が悪性の存在だったとして、
いつかその封印が解けたら? という、
悪い方の考え事は尽きない。
しかし。
「……ジブンの、……オモいを……」
考える。
考えて、考えて、それから。
「そういう訳ですので、こちらのことは一旦置いておいてください。
後はペトリ様のお気持ち次第です。ご自身の思いを勘定に入れてご回答ください。
当機はペトリ様と帰れるならば嬉しいです。知らないうちにペトリ様の身に何かあっては悲しいです。
ペトリ様はいかがですか?」
この方はやはり優しい方だ。また周りを優先してお考えになる。
そう思いながら連れて帰れる方法をシュミレートする。
「お嬢様には、当機と共に島での話をして差し上げましょう。
ご友人のいない方です。きっと喜ばれますし、お嬢様にはペトリ様の今の人となりを知っていただきたいです。
お嬢様は我儘な方ですが根は優しく、当機のような色物を起用してくださるような方です。
少々の訳有りでも、『面白い』と判断すれば受け入れてくださるでしょう。
当機も手を尽くします。当機は迂闊でした、後からでも出来る事なら今やってしまえばよろしい」
「……ソレ、は……。
デモ、ホラ。おジョウサマにワルいし、
ソレにペトリ、ホントにワルいヤツかもしれナイし、……
……ナニもワカらナイし。
キット、スゴくメイワクかけるだろう……カラ……」
困惑したようにぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
だが、それは全て“相手方の事情”を考慮したもので、
“ペトリ自身の気持ち”は含まれていないことに、
あなたならすぐ気付けるだろう。
「アイテテ。……ウン、アリガト、ローレン。
コレでもうヘイキ……エ?」
処置を施され、きれいに包帯が巻かれた患部を見て満足し、
ソレじゃあ、と荷物をまとめようとしたところで、
目を見開いて貴方に振り向いた。
→
Eno.243:ペトリ・ペトリは綺麗な包帯を使い、怪我を治療している……
「…ペトリ様。
ペトリ様を一人送り出すことに当機は抵抗感を覚えました。
許可が降りるかは保証できませんが、やってみなければ可能性はゼロになります。
当機と共に帰りませんか」
「失礼しますね」
生理食塩水で患部を流し、布材を裂いて洗った新しい包帯で巻きながら思考する。
傷を見ながら、ペトリ様が手作りの舟で海に出て戻った時の姿を思い出す。
船を待つばかりの当機と異なり、無謀な挑戦でありながら、自分以外の皆のためにとたった一人で挑んだ結果だ。
帰る場所の無いペトリ様はこれから旅に出る。
希望の言葉ばかり託したが、それは一人海へ漕ぎ出すのと何が違うだろうか。
次岩礁に打ち上げられたとして、当機がそれを見つけられる可能性は――
→
「ウン。旅をスルことにナりソウだからネ。
キット、とっても役に立つとオモう」
早速フードつきマントを羽織ると、
ぽんぽんと大切そうに撫でて。
「……ン?
アァ、ナガされた時のキズだね。
モウほとんどナオって、カスりキズみたいなモノだケド……」
包帯トカも使いきっチャっテ、と
申し訳なさそうに笑いながら、素直に患部を見せる。
「…当機の作成したマントが引き続きペトリ様をお守りします。
その鉄の斧も、すっかり手に馴染んだことでしょう。持っていかれるのがよろしいかと」
人間の表情の変化を読み取るのはメイドロイドには難しいが、普段快活なペトリの曖昧な笑みには引っかかるものを感じた。
残り少ない料理を布に包んでまとめ、マントを羽織る。
「これで準備完了ですね。
…いえ、ペトリ様、手当できていない傷が少々あるようですね。こちらに見せてください」
*LIFE的な意味で*
「そんなに長く滞在したわけではないけど、久々にソフィアさんのご飯が食べられると思うとマイホームが恋しいな~。
…旦那さんには無茶するなって散々お説教されそうだけど…」
NAS調査隊は写真を撮りました!カシャッ
ご主人とナス達
「……ウン」
本当は着いていきたい。
けれど得体の知れない自分が居ては迷惑が掛かる。
……『待ってて』と言えば本当に彼女は数百年でも待つだろう。
何も言えずに、ペトリは曖昧に笑った。
「……ン。
ジブンも、ローレンがツクってくれたマント、持ってくヨ。
アトは……ペトリアックスも持ってこうカナ?
ニモツになるケド、ナンか愛着わいちゃっテ」