Ino.65 マリーゴール島
皆様は、ある『物好きな吸血鬼』に招かれた吸血鬼です。 好奇心、暇つぶし、バカンス―― 一体、何を目的としていたのでしょう。 『物好きな吸血鬼』の案内に沿って乗った船は 不幸にも高波にさらわれ、どうやら目的とは違う島に流されてしまったようです。 さて、これからどうしたものやら…… _/_/_/_/_/_/ <i><i>全員吸血鬼島の企画の島になります! 細かな決まりなどに関しては以下のURLをご確認ください。 https://twitter.com/OldWeek/status/1670628327089139712</i></i>
STATS
12人 / 人数
サバイバル / 難易度
ミディアム / 広さ
OVERVIEW
oldweek主催の『全員吸血鬼島』企画の島です。
FACILITY
-
施設名
説明
場所
-
拠点
- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 拠点
-
兄姉様の“守護”るぞオーラ
(元施設:拠点)- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 拠点
-
ロゼちゃんの秘密基地
(元施設:拠点)- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 拠点
-
拠点
- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 拠点
-
ロゼちゃんの昔何かの本で見たから多分これで合ってるはず…のお風呂
(元施設:ドラム缶風呂)- ドラム缶に海水を入れて沸かしたもの。設置場所にてアクション『お風呂』が使用可能になる。
また、時間更新時の不調にかかる確率を少し下げる。(重複無効) 拠点
-
竜胆式太陽蒸留器
(元施設:太陽熱蒸留器)- 太陽光による地熱で水を蒸発させて真水を集める装置。晴天時の時間更新後に確認することで真水を獲得できる。
拠点
-
竜胆式焼成窯
(元施設:窯)- 効率よく火を燃し、様々なものを高温で焼くための装置。設置した場所にて一部のレシピが開放される。
拠点
-
雨水回収装置
- シートを広げ、雨水を効率よく集めるための装置。雨天時の時間更新後に確認することで雨水を獲得できる。
拠点
-
狩猟罠
- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 森林
-
竜胆式トラップ
(元施設:狩猟罠)- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 拠点
-
竜胆式トラップ
(元施設:狩猟罠)- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 拠点
-
狩猟罠
- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 拠点
-
狩猟罠
- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 拠点
-
狩猟罠
- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 森林
-
操影術-罠型-
(元施設:狩猟罠)- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 森林
-
ロゼちゃんの使い魔
(元施設:狩猟罠)- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 森林
-
ロゼちゃんの使い魔
(元施設:狩猟罠)- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 森林
-
良い感じの銛
(元施設:漁罠)- 魚を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で魚が掛かり、確認することで獲得できる。
魚が掛かる確率は設置場所と天気によって異なる。 岩場
-
ロゼちゃんの見様見真似罠
(元施設:漁罠)- 魚を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で魚が掛かり、確認することで獲得できる。
魚が掛かる確率は設置場所と天気によって異なる。 岩場
-
メロウィア式貧弱弱弱罠
(元施設:漁罠)- 魚を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で魚が掛かり、確認することで獲得できる。
魚が掛かる確率は設置場所と天気によって異なる。 岩場
-
ロゼちゃんの使い魔
(元施設:漁罠)- 魚を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で魚が掛かり、確認することで獲得できる。
魚が掛かる確率は設置場所と天気によって異なる。 岩場
-
ロゼちゃんの使い魔
(元施設:漁罠)- 魚を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で魚が掛かり、確認することで獲得できる。
魚が掛かる確率は設置場所と天気によって異なる。 岩場
-
ロゼちゃんの使い魔
(元施設:漁罠)- 魚を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で魚が掛かり、確認することで獲得できる。
魚が掛かる確率は設置場所と天気によって異なる。 岩場
-
竜胆式格納庫
(元施設:倉庫)- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
拠点
-
竜胆式格納庫Mk2
(元施設:倉庫)- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
拠点
-
倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
拠点
-
倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
拠点
-
倉庫ったら倉庫
(元施設:倉庫)- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
拠点
-
倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
拠点
-
倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
拠点
-
コンテナ
- 液体を溜めるための簡易的なコンテナ。拠点に液体アイテムを保管できるようになる。
拠点
-
コンテナ
- 液体を溜めるための簡易的なコンテナ。拠点に液体アイテムを保管できるようになる。
拠点
-
コンテナ
- 液体を溜めるための簡易的なコンテナ。拠点に液体アイテムを保管できるようになる。
拠点
-
兄姉様の“庇護”るぞオーラ
(元施設:コンテナ)- 液体を溜めるための簡易的なコンテナ。拠点に液体アイテムを保管できるようになる。
拠点
-
マリーゴールド号
(元施設:小船)- 材料を集めて作った、お手製の小船。設置することで、中規模以下の島なら脱出の準備を整えることができる。
砂浜
-
書き置き
- 誰でも書き残せられるように置かれた筆記用具。拠点に置くことで、拠点で書き置きを行うことができるようになる。
拠点
-
竜胆式粉砕器
(元施設:石臼)- 大きな石に溝と穴を彫って擦り挽きできるようにしたもの。設置した場所にて一部のレシピが開放される。
拠点
-
岩風呂
- 穴を掘り舗装をし、真水を入れて沸かしたもの。設置場所にてアクション『お風呂』が強化された状態で使用可能になる。
また、時間更新時の不調にかかる確率を下げる。(重複無効) 拠点
-
大砲
- 大きな弾を打ち出すための古典的な臼砲。設置した場所でアクション『打ち上げ花火』が使えるようになる。
拠点
-
狩猟用テント
- 森林の中で動物を見張るために置かれた狩猟用のテント。森林に設置することで狩猟の成功率が上がる。
森林
-
竜胆式レンガの壁
(元施設:壁材)- 拠点を補強するための壁材。拠点に置くことで拠点強度を+1し、拠点内にいる限り強い風雨による影響を無効化する。
拠点
-
竜胆式ターンテーブル
(元施設:シェアテーブル)- 何かをシェアするのに有用な、設置した場所で不思議な拡散効果をもったテーブル。
アクション『シェアテーブル』を使用することができる。 拠点
-
マツバギクの花火
(元施設:花火)- 打ち上げられた花火。その強烈な光と音は救難要請として強く機能し、打ち上げごとに遠くの船に救助される可能性が大きく上がる。
拠点
-
竜胆式浮桟橋
(元施設:浮桟橋)- 浮きになる構造物を繋げて錨で固定した即席の橋。海を挟んだ離島へ行けるようになる。
この施設は設置時自動的に離島エリアに設置される。 離島
-
竜胆式キャンプファイア
(元施設:キャンプファイア)- 土台に木々を組みあげて焚き火をより扱いやすくしたもの。設置した場所にて一部のレシピが開放される。
また、アクション『あたたまる』が開放される。 拠点
-
竜胆式解体作業台
(元施設:解体台)- きちんとした台と斧を用意することで、解体に専念できるようにしたもの。
設置した場所にて一部のレシピが開放される。 拠点
-
竜胆式蒸留槽
(元施設:大型蒸留器)- 大きな容器と安定した炎を用意することで、誰でも気軽に水の蒸留を行えるようにしたもの。
設置した場所で一部のレシピが開放される。 拠点
-
ろ過装置
- きちんと砂利や砂、木炭などを詰めることでより綺麗にできるようになったろ過装置。
設置した場所で一部のレシピが開放される。 拠点
-
竜胆式冷却室
(元施設:氷室)- 断熱性をもち熱を奪うもので敷き詰めたつめた~い空間。
設置した場所で一部のレシピが開放され、さらにアクション『すずむ』が使用可能になる。 拠点
-
洗面台
- 清潔な水と石鹸を用意した簡単な手洗い場。
設置場所にいるとき時間更新時の不調になる確率を下げる。(重複無効) 拠点
TEXT LIST
折れた刀のことと折れそうな心のこと(Eno.248) - 2023-07-09 10:00:04
斧のことと驚愕のこと(Eno.248) - 2023-07-10 10:00:05
バカンスのこととフィグのこと(Eno.248) - 2023-07-11 16:00:06
過ぎた火のことと過ぎ去りし日々のこと(Eno.248) - 2023-07-12 10:00:09
ある日のことと主のこと(Eno.248) - 2023-07-21 10:00:13
前のことと手前のこと(Eno.248) - 2023-07-22 22:00:46
これまでのこと。これからのこと(Eno.582) - 2023-07-09 22:00:08
美味しいものが沢山待っている(Eno.729) - 2023-07-10 22:00:12
美味しいものがあったよね(Eno.729) - 2023-07-22 22:02:20
漂着者一覧
- Eno.56
-
- リジュロット
-
海上
-
「おうち、ちゃんと帰れるかなぁ?」
-
- Eno.127
-
- ローレンティエ
-
海上
-
「さて、生き延びなければならないね」
-
- Eno.194
-
- セシュア・クエイル
-
海上
-
「ゲームはぁ…?ネットはぁ…!?」
-
- Eno.248
-
- 山田景
-
海上
-
ふむ、却って都合がいいかもしれませんね。
-
- Eno.284
-
- 綾瀬竜胆
-
海上
-
「にもつむり〜。わはは!」
-
- Eno.338
-
- 物好きな吸血鬼
-
海上
-
「あちゅいねぇ」
-
- Eno.419
-
- 鈴雪スグリ
-
海上
-
「バカンスにしては……少々ダイナミックじゃないでしょうか?」
-
- Eno.582
-
- メロウィア
-
岩場
-
「ありがとう。…さようなら」
-
- Eno.660
-
- エルメス
-
海上
-
「眠い……」
-
- Eno.729
-
- オリヴィエラ・オルランディーニ
-
海上
-
おいしい食べ物あったね
-
- Eno.873
-
- 稲飯内葉
-
海上
-
「一言で面白い事なんて言える人間に見えてるんですか??」
-
- Eno.884
-
- ロゼリア・ヴァレンシュタイン
-
海上
-
「とても楽しかったかしら!」
-
チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「ふむ……それは、未来を見つめれば当然起きうることだ。
明るく捉えるのならば、夢を見つめる心があるということ。
その、後悔するだろうという気持ちは、きっと持ち続けたほうがいい」
変わらず、へらへらと笑いながら口にする。
「ふぅむ、僕の話? そうだなぁ。
やりたいと思い始めた頃は、本を読んだり、誰かの知識に触れてからかも。
それこそ、夢をみることを知ってから」
すう、と、空に向けて指をさした。
「ごらん。遠くの空には、次にやってくる天気がある。
あれは一体何か? あの中で動けばどうなるのか。
遠くを見て、己の未知を知り、知識を得たいと思うこと。
それが、僕の原動力だよ」
「君は今、この島の中で、遠くの空のようなひとに出会えたかい?」
「なら、よかった!
えへ〜。事故を起こした僕が言うべきでもないけれど
それでも、結果楽しかったのなら、よかった〜って思ってもいいよねぇ」
すす、と傍らに寄る。
「考えない、ってことを考え込んでませんか?
凝り性ですね。
頑張らないことを頑張ろうとしてる誰かさんみたいです」
それが誰とは言わないが。
「……吸血鬼として遥かに格上の方々もおいでなのです。
船の計画も順調のようですし。
……まぁ、どうにかなりますよ……」
……心細い、などと言うものだから。
彼女なりに、励まそうとしているのかもしれない。
「今、思うには。」
ちょっと顔をよそに向けて、フィグの目を見るでもなく、どこを見るとでもなく。
ただぼーっとどこかを見ている。
「どれを選んでも、後悔ばかりをしそうなものだな、と強く感じます。
何を選んでも、ヒトの期待にそぐうことはなく‥‥」
そこまでいってから、ふるふると首を振り。
「いえ、そぐわないのは他者ではなく、私自身の期待でしょう。
私自身の期待にそぐわず、不甲斐ないばかりですからには‥‥
私が後悔する、以外のことにはならないのでしょう。」
一回眼をつぶってから、今度は少しリラックスした表情になる。
「少し話を脱線しても良いでしょうか?
フィグ様はこれまで、やりたいこととか‥‥
どのように見つけて、どのようにかやってきた、なんてことはありますか?」
いえ、国を渡り力を示し続けてきた吸血鬼の方には愚問でしょうか、などと加えつつ。
「ほいほい。なんだか、僕だけ聞いちゃうのはもったいない気がするけどぉ」
相変わらず気の抜けた様子で振る舞い、ちょこんと座った。
それから、あなたの話をゆっくり頷きながら
あなたの目を見て聞いていた。
「いや? むしろ、君は全部はきだせたかい?
手放すことも、手にすることも、全ては今しかできないことだ」
「"今の"君が選べる道は、いま君が示した通りのものだろう。
それをどう思う? それらの道を眺めてみて
もし、選んだとして。今の君はどう思うかな?」
少し考えたようで。
ふるふる、と首を振り。
「誰にも、話せておりませぬ故に。」
「もう少しだけ、お付き合い頂けないでしょうか。"独り言"に。」
そういうと、少しふっと息を吐いてから、話を続ける。
「以前には伝えた通り、皆に、危害を加えるつもりはない、というのは嘘はありませんが。
それとは別に、『私はここに目的を持ってきています』。
そして、それは主命でもあり‥‥。」
「些か私の郷の『吸血鬼』が、他国の吸血鬼の方と比べても位が低いことにも起因している、のです。」
ふっと笑った風に声を出す。
「化生の物。そういった程度の存在です。私達は。
その為に、位を上げる為にと意気込んで、この刃に誓って来たのですが。」
刃物を持ってみて、じっと眺める。
「そのようなことに皆様を、強制的に捲き込むような真似をするのも。
主命にも家にも背くことを考えてしまうのならば。
いっそこれで腹を召してしまうのも吝かではないのかな、ということをしばらく、考えていました。」
「うん、だいぶ整理できましたね。
‥‥少し長かったですか?"独り言"。」
最後はちょっと心配そうな声になる。
「そりゃあんも~、めっちゃ元気だよぅ~」
するりとひとの形をとると、
友好的にひらひらと手を動かした。
「ねえねえ、前に話してた独り言の件、あったでしょ?
どう? 他に人にもう話せちゃったかな」
熱心に所持する刃物を研いでいたようで。
近付かれるまでは気付いていなかったようだ。
「わわっ、フィグ様!?」
と驚きつつ、研いでいた刃物を軽く隠して。
「げ、元気ですよ!
フィグ様は‥‥元気、と言われるとまたなんとも言えなさそうな状態ですが‥‥
元気そう、ですかね?」
「やほぉ~、山田くん~
げんきぃ~?」
ノソ……と、液状化しているフィグが
あなたに声をかけた。これに対しどう答えるも、あなたの自由だ。
「眠らせる気がない様な事を言っておいて、我儘な娘だ。」
くすくすと笑う貴女をぐぃと抱き寄せて、首筋を甘噛みして。
「大人しくしているかは気分次第だがな。」
なんてやっぱり揶揄うのです。
「今はそういう気分なんです。
求めても求めても満ち足りないような。
…抱き枕が暴れては眠れないじゃないですか。大人しくしてて」
何処までも余裕そうな微笑みにむっとするも、
なんだか可笑しくて、くすくすと笑ってしまう。
「そうか、それなら安心だな。」
撫でられ、そして口付けの感触にふふっと少し笑って。
「おや、メロウィアはまだ物足りないとおっしゃるか。 構わんよ、いくらでも好きに使うといい。
抱き枕に抱かれる側になっても知らんがな?」
「きっと大丈夫ですよ。
私が貴方を記憶し続けるから。
貴方は世界から忘れ去られないし、
故に貴方が消え去ることは決してない。
…たとえ、姿形が変われどもね」
手指を櫛に見立てて。
不安を僅かでも解そうと、頭を撫で続ける。
「ふふ…そうかもね。
背徳者たる吸血鬼には、祝福だなんて不相応。
美しい血の呪いに身を投じましょう?…叶うならば、永遠に」
首の噛み跡を慰めるように。
自らが付けた痕を慈しむかのように口付けをする。
「夜はこれからなのに?
…それなら、貴方には私専用の抱き枕になって貰おうかしら」
「怖い、というよりは、そうだな。
自分のいない世界を考えたくない、というべきか。
いや、これでは怖がっているのと同じか。
……キミもそうだが、私は特に……伝承から生まれたモノゆえにな。」
人の認知によって少なからず歪んでしまう、そんな脆い存在でもある。
撫でてくる手に少し驚いた様に目を見開くけれど、それはそのままくすりと笑ってされるがまま。
「互いを楔とする呪いか、祝福か。
我らとしては呪いの方が似合っていそうだが。
こんな美しい呪いなら喜んで受け入れよう。」
あなたの髪を片手で掬い、それに唇を当てて。
「さ、そろそろ遅い。 今日はもう寝るとしよう、メロウィア。」
「痛みが少しでも紛れたのならよかった」
ざくりと、鋭いもので裂いたように切れた親子の絆。
それが齎す痛みや、流血や、熱病が、いつか収まる日は来るのだろうか。
吸血鬼の長い生が、時間という薬を齎してくれるのか、なんて、他人には全く分からないことだった。
「礼ならば、この島でなるべく無事に過ごして帰ることだね。
君はメイドということだから、少しの間ヴォーツラーク家で働いてもらうのもいいかもしれないな」
ぬるくなった手を離して立ち上がる。
「まあ、まずはここから出ないと話が始まらないからね。
体調には気をつけつつ、十分働いてくれたまえ」
そう言って、また仕事をするために去っていくだろう。
「消えてしまうのは…やっぱり恐い?
…でも、そんな予感も理解出来る気がする。
私達は知覚される事の少ない、泡沫の夢の如く曖昧な存在なのですもの」
寄り添う肩と肩を合わせて、僅かに体重を預けた後。
ふと、思い立ったように貴方の頭へと手を伸ばして。
髪を梳くような手つきで優しく撫でてみる。
「……私を陸に留める楔になってくれるの?
…であれば、私は貴方を地上で留める楔となりましょう。
それが貴方の望みであるのなら」
「……全てはやめておけ、せめて半分だ。
無性の愛も悪くはないが、しかし半分は背負っておきたいのだ。
重みがなければ飛んで消えてしまう。
それこそ霧のように……そんな気がするからな。」
ふ、と少しだけ寂しげにわらいました。
隣に寄り添うあなたに寄りかかる様に肩を寄せて、まるで甘えている様。
「……では私は吸血鬼らしく……ではないな。私は吸血鬼らしくはない。だから、そうだな。
私は私らしく、お前を陸地へ連れて行くとしよう。
海に溺れるよりは……、互いの心に溺れた方が心地がよい。」
「古くから染み付いている性分なのでしょうし、
直して欲しいだなんて、烏滸がましい事は言わないわ。
貴方が人に与えた分を、私が貴方へ捧げれば良いのだしね」
隣へ寄り添うようにして座り込む。
「…海魔は無辜の人々を魅了し、昏い水底へと誘う。
私が溺れるのなら、連れ添う貴方もまた同じ。
陽の差さない漆黒の深海まで、貴方を招待してあげましょう」
混血故の揺らぎにあるのか。
本音とも冗談とも取れるようなことを言う。
「……そうですか……」
受け継がれる歌は即ち、
受け継がれていく愛に他ならないのだろう。
そうして親から子へ、或いは兄姉から弟妹へ。
愛は伝播し、家族の繋がりと絆はより強固となる。
では、自分は……?
「……」
「……恨み、か。
よく、……分かりませんね。
ただ、……痛みは、ましになりました」
それは確かなことだった。
ありがとうございます、ローレンティエ様。
と、ちいさく頭を下げて。
「……文字通り、お手を煩わせましたね。
私で出来るお返しなら、何なりとお申し付けください」
「……他を優先、しているつもりはないのだが。
性分だろうな。自分にはそう必要なものでないのだから
必要な者が持てばいい、そう思ってしまう。
利他的、と言うよりは効率主義か。
まぁ……メロウのように、欲が向くこともあるが。」
戯れも過ぎれば毒か、なんて言いながら髪をさらりと撫でて。それから少し疲れたな、と腰を下ろす。
「溺れればいい、好きなだけ。
溺れて仕舞えばいい、好きなだけ。
それともお前が私を溺れさせてみるか?
まさに人魚のように……なんてな。」
「……溺れてしまいそうだわ」
息継ぐ間もなかった。
渇いてしょうがない。
欲しくてしょうがない。
「………ええ、好きよ」
「恥ずかしいものは恥ずかしいんです。
……仕方がないでしょう」
頬を撫でる手がくすぐったくて。
つい、口元を綻ばせてしまう。
「…どうせ先は長いのだもの。
落伍者の烙印ですら、私達には気慰みになるでしょうね」
一時の苦難すらも、いずれは懐かしい思い出となる。
永劫を生きる吸血鬼ならば殊更に。
「ひ弱には見えないけれど…心配は尽きないですね。
貴方は他人ばかりを優先するのだもの」