■ Ino.42 どきどき!わくわく!ぷかぷか島
フリーにスモールハードコアで大暴れ〜!
STATS
3人 / 人数
ハードコア / 難易度
スモール / 広さ
■ チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「晴れてるが?」
怒られた。
「――というわけで生地は嵐が止むまで倉庫の中に入れておくよ。
今日の夜には収まってくれるといいんだけどな」
あまり放置しても黴が生えそうだし。
「わかりました」
シュパーズからもNGでてるし。
「嵐が早く収まるといいですね」
外はごうごうと音をたてているままだ。
メッ。
「うん、そういうこと」
こくり、と頷いた。
「これは そのままでも食べられなくはない……と思うけど美味しくない。
森にある窯で焼いてから食べるんだけど――」
ちらりとシュパーズの方を見ただろうか。
「今は嵐だから、焼くのは嵐が止んでから……かな」
ツヤを見せられた!
ツヤを見る。顔を動かし360°から眺めようとするから中々奇っ怪な動きになるかもしれない。
「理解しました。ツヤとは物質ではなく、生地に発生する状態のことを指すのですね」
「それで……これはこれで食べられるものですか?」
自分の手に捏ねた時にちょっとついてる奴をじーっと見てる。
「なるほど……?
知れば知るほど不思議だな……天使」
あとを引き継いで再び捏ねる。
少しすると、弾力と光沢のある白い塊が出来上がった。
「ええと……こんな感じかな、ツヤ」
ルディに表面の状態を見せる。
「すみません。私は産まれた時に与えられる知識が丸々欠損しているため、ある程度は以前の研修で学んで来ましたが、一部単語に対し、不適切な反応を返すことがあります」
「はい、生地に発生する、ツヤなるもの、観測させていただきます」
素直に下がって、ぺこり、と頭を下げた。
「天使はツヤって言葉、使わないのか?」
これは想定外。
「……ちょっとストップ。手を一回止めようか。
ツヤって言うのは光沢のことだから、物質じゃない。
テカリ具合っていうか……ううん……」
どう説明したらいいのか頭を悩ませて、
「見せた方が早いよな――もう一度交代で」
という結論に達した。
「ブ」
後ろで吹き出した。
「指示、理解しました。生地を捏ねるのを再開します」
改めて生地に向き直り、折り畳むように捏ねていくか。元々それなりに覚えは早いほうなのか、少しずつたどたどしさは抜けていくだろう。最も、ラザルのそれには遠く及ばないだろうが。
言葉の通りにツヤとやらが出るまで捏ね続ける意志をみせるか。
「それで、ラザル、ツヤという物質は手応えがありますか?」
おっと?
適度な所で止める必要があるかもしれない。
「大丈夫」
シュパーズのように指を立てて答えた。
「そんな感じで続けて、表面にツヤが出てきたら完成だよ」
「では」
両手で生地に対し力をこめれば、ぐに、っと生地が伸びる。
「おお」
妙な感触に声が溢れていた。
ラザルの手で既にある程度纏まっているため、初心者の天使にもそこそこ扱いやすいらしい。
教えられたコツと、貴方の動きを思い出しながら、たどたどしい手つきではあるが上手く捏ねていく。
「おおお~~……」
ただ、ちょっと天使の口からよく分からない声が垂れ流しになってはいるか。
「ラザル、この動きで正解でしょうか?」
捏ねる作業を数分繰り返してから、貴方の方に顔を向けて首をかしげた。
後方腕組みシュ。
手を出す気は無いらしく、ただ興味深そうに見ていた。
「うん、やってみると色んな事を感じられるんじゃないかなってさ。
じゃ、よろしく」
場所を変わってコツを2,3点教えつつ、ルディの手元をじっと見ているだろうか――。
「これが生地……これが捏ねるという行為なのですね、初めて見ることが出来ました」
生地を捏ねる貴方の手つきを物珍しそうにほうほうふむふむと眺めている……。
「私が生地を捏ねるのですか?」
ぱちり、と一度瞬きをして、そういえば、一緒に料理をする話をしていたのだ、と思い出す。
引きそうになった足を、一歩貴方の方に踏み出すか。
「はい、任せて頂けるのであらば。先ほどまでの行為は見ていました、模倣、行います」
薄手の上着をまくりあげる。
やる気はあるらしい!
「そうか、浜辺にはぶどうもあったな!
パンに混ぜても美味しそうだ。拾ってくるよ」
などとシュパーズに言いつつ、倉庫から丸い木の実を取り出した。
果肉をバラして水と塩とを均等に混ぜる。
最初はべたべたしたペーストのような状態だが、混ぜているうちに果肉が水分を吸って一つにまとまっていくだろう。
捏ねて伸ばして、叩きつけるように二つに折って、また伸ばす。
生地がしっとりとした白い塊になっていく――。
「ルディもやってみるか?」
隣で見てるであろうルディに声をかけてみた。
「応、ありがとな」
「わかりました、きのみとぶどうですね、発見しだい収納します」
「割れたスレート、私の所持品に取っておいた奴を一応拠点に収納しました」
「ついでに拠点から割れたスレートが無くなっちまってるから誰かが持ってりゃ良いんだが、もし棄ててたら拾い直してくれ」
「料理は色んなもん見せたいしなあ、
今度森で橙や白のきのみがあったら取っておくといい、後は浜で拾えるぶどうとかな」
「生地をこねるのですね!私は近くから観察します」
ラザル君の近くに寄っていくと、貴方の生地作成作業を勝手に眺め始めるか。
「塩使っていいっていわれたし——
捏ねるか、生地を」
すごく嬉しそう。
「了解、早めに指示もらえるのは助かるよ。
砂浜で布優先。ブルーシートとドラム缶が重要、だな」
忘れないように復唱した。
「というわけで——」