■ Ino.42 どきどき!わくわく!ぷかぷか島
フリーにスモールハードコアで大暴れ〜!
STATS
3人 / 人数
ハードコア / 難易度
スモール / 広さ
■ チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「だもんで全力投球してギリギリ間に合うか間に合わねえかってカンジ。
つっても色々思うところある……と言うかその辺の細かい動きは概ね俺様がやってるし別にというのはあるな。
あと雨だと釣りの成果が良すぎて……」
タイヤが出ない恐れの方が大きい。
「大体伐採一区切りでだいたい28本ぐらい切り出せてたような……あと10回行ってもとても足りないか……厳しいな」
確かに地獄めいていた。
「タイヤは1つ? 1つでいいなら、先に調達してくるよ」
「建造に1人ほぼ掛かりっきりの状態で
木材があと390と金属材が39、それからタイヤ」
地獄めいていた。
因みに小舟は夜に作れそうだ。
「えー……」
シュパーズの様子を見て、気がかりになって声をかけた。
「悩んでるみたいだけど……あとどれぐらい必要なんだ?
あと、何が足りないんだ?」
(今の材料確保ペース)
(作成時間)
(足りない材料……)
(こりゃ、設計図使う程の船の拡大は無理か……?
流石に時間が足りねえ気がしてきた)
(それはそれとしてどっかの晴れてるタイミングで
タイヤを釣りに行かねえとなあ……)
「ま~かせろぃ、俺様のイイトコ見せてやんよ」
「出来る時にやっておくといいと思います。シュパーズの作る船、見てみたいですね」
「そー……うだな、
ノコギリを組み立てて夜まで待ちゃ作れるだろうし、やっちまうか?」
「戻りました。木材、200本は集まりましたね。夜になったら小舟を作成しますか?」
衝撃的な内容ではない、恐らくは。
諸々の状況を先んじて記してあるだけのそれに、天使は釘付けになったまま暫く動けなかった。
「そろそろ報告書を書きましょう。日々、書くことがありますね」
懐からノートを取り出し、ページをめくる。
無地であるはずのそこには、先客とばかりに記載されていた。
「……、上司からのメッセージ……??」
ぱちり、瞬きを一つして、天使はそれを読み進めていく。
「では、私は伐採へ。たいまつを借りていきます」
「ま、昨日の内に脱出キットを作って
正解だったとは思うね」
「はい。しかし……手筈は整っているので、焦る必要がないことは良いことですね」
「ついでに砂浜見てきたが、確かに上がってるみたいだな
そろそろ現実的になっちまうなあ……」
「天候が不安定ですね?海面も上昇しているようです」
「雨かあ……」
雨か……
「そうなんですか?……シュパーズがそういうのなら、そうなのでしょう」
「今この瞬間は、今だけ……天界に居れば永遠を存在する事が出来るため、ここに来なければ体験できなかった感覚でしょう」
「上司はこれを見越していたのですね……」
「忘れる、忘れねえの問題じゃ~あねえのさ、きっとな。
どんなに覚えてたって、仮に再会できたとして、
今の瞬間は今だけだからなあ。
なんら不思議なこたねえよ」
「……、これが。寂しいと、悲しい、ですね。理解しました。」
ゆっくりと呟き、自身の胸に手をあてる。
「天使たる私に忘却はなく、この島のありのままを描くことは可能です。しかし私は現状悲しみを抱いている。不思議な事だと考えて、います」
「っぱ寂しいわなあ
折角作った建物も岩風呂もさあ、次に潮が引いた時に
何処まで残るか……んゃほぼ無くなるんだろうな。
しかもそん時に俺様たちは居ねえし
もちっと具体的に言ってやるなら悲しいってヤツだ」
ふんふんこくこく、と天使は真面目な顔で聞いている。
「シュパーズの幸せ、は、ご飯を食べている時と、物を作っている時と、お酒を飲んでいるときと……それと、ここに居る時、ですね」
「研修の意向から、1人きりの島には送られなかったとはいえ、私もシュパーズと様々な経験が行えたことは、私にとって多くの学びを得ました。私もきっと、ここで過ごす時間は『幸せ』に含まれるかもしれません」
「そうですね、もうすぐ別れです。別れの事を考えると、私も」
きゅ、と物悲し気な顔を作るか。
「……島は沈んでしまいます。ここに作ったものは、私たちが持てる僅かな物を残して、全てが沈んでしまうのでしょう。私は……それが……」
感情と言葉が上手く結びつかず、何かを言おうとして、結局何の言葉も結べず、口を閉ざしてしまった。