■ Ino.11 ゆうれい島
体験版用の小さな島です。 想定人数:5人以下
STATS
5人 / 人数
体験版 / 難易度
スモール / 広さ
■ チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
は、と少年のほうを向く。
名前を呼ばれたから。
笑顔とは程遠い顔をそちらに見せた。
「ミケ、天国っていうのはウソよ」
「死んでるのは私だけ。
お船に乗ってもどこにも帰れないのよ」
てきとうなでっちあげの言葉。
こんないい加減なウソは初日ぶりだ。
「ミケはちゃんと生きて帰るのよ!」
戸惑っている様子の二人のことはおかまいなしだ。
なにやらおばけがきょろきょろしているようだけれど、気にする様子はなく。
ごそっと何かを取り出し、
「ミコ。ミーコ。こっちこっち」
カメラマンの少女の名を呼ぶ。
出来ればこちらを振り向いて欲しい。
「……どうして?」
<こちらも言葉としては簡潔だったが、
声は不安がる小さな子供のような
頼りないものだった。
いつもよりもっともっと歳の小さな子供の声のようだった>
乗らないのにゃ?
島から出て、みんなで天国行くって、たしかミコ言ってたにゃ
(とても驚いてる)
「……」
<聞き間違いかな? と周りをきょろきょろ見回す。
荷造り中のガリョウが目に入る……>
「……」
「…………」
「~♪」
自分の分の写真も貰い、ご満悦そうにまだじーっと眺めている。
ミコとおばけの会話はあまり聞こえていないようだ。
そして、ごそごそと荷物をあさったりしている。
写真をなくさないように仕舞おうとしているのかもしれない。
「乗らない」
簡潔な返事。
「ありがとうミコ。
またよいものをもらってしまった」
<配られた写真を掲げてつぶさに眺める。
そして大事そうにシーツの中へ
こそこそした動きで仕舞い込んだ。
おばけでもちゃんと写真には写るらしい>
「ところでミコは……」
<映らなくていいの? と訊こうとして
先にミコが言った言葉が
気にかかって「うん?」と首を傾げる>
「うーん、まあ、乗る。
乗ると言えるな!
ミコももちろん乗るよね?」
「これでお別れもきっといい思い出の一部になるのよ」
3人が写った写真を大事そうに持って。
撮影の腕を褒められ、なんとなくドヤ顔だ……。
「みんなはお船に乗るんでしょう?」
すごくいい写真にゃ!素敵にゃー!
(写真を見てぴょこぴょこと跳ねている)
ミコ、ありがとうにゃ!!
「どんな感じだ?オレにも見せろ見せろ~~!」
現像までの数分間、ソワソワしながら、出来上がればすぐさま飛びつく。
「うお!すっげーいい感じじゃん!
ミコ、カメラセンスあるなー」
「撮れた!?」
<現像されるまでカメラの様子を
じーっと穴があくほど見つめる>
「あっ出てきた出てきた!」
<ミコが見せてくる最初の一枚に
うらめしやのポーズのまま跳ねて喜ぶ>
「撮れた! とれたとれた~」
写真が現像されるまで数分かかる。
いちまい出来上がれば見せびらかし、
人数分用意できれば一枚ずつ配るだろう。
ミコは写真を撮りました!カシャッ

さんざん構図に四苦八苦したうえで、
やっとカメラの位置が定まったらしい。
手を挙げて合図を送る。
「撮るよお~!」
「さ~ん、に~、い~~~ち」
(なんとなくのノリで、2人にあたまの位置を合わせている。ちゃんと近寄るのも忘れない)
身長順的には、おばけ→オレ→ミケの高さだろうか?どうかな?
そうなるとおばけの背に合わせるのがいいか……もそもそ。
なかなか位置が決まらずシャッターチャンスを逃しているかもしれない。
「もっと? こうかな?」
<ガリョウとミケに思いっきり近付く。
身長の違いを埋めようと
シーツの体を伸ばしたり縮めたりと微調整している>
ミケも、もっと近寄っとくのにゃ
(2人にぐいぐいと近寄る)
どうにゃ?行けそう?
「ん、もっとこう、か?」
表情とポーズを維持したまま、ふたりにぐいーっと近づいてみる。
「どうせならみんなのお顔をしっかり撮りたくなあい?」
「もっと寄って寄って~」
カメラ係からの無情なダメ出しだ。
もうちょっと寄って下さい。