Ino.2 いとしさとせつなさとこころづよさ島 - シマナガサレ
テスト島(大) その2

■ Ino.2 いとしさとせつなさとこころづよさ島

体験版用の大きな島です。 想定人数:25人前後

STATS

29人 / 人数

体験版 / 難易度

ラージ / 広さ

■ チャットとメッセージ

ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。


Eno.38 ->Eno.158

たると

[Eno.38] 2022-08-20 10:07:23

「そんな」

治らない、と聞いて絶望した。
ショックのあまり強烈な目眩に襲われ、
視界がぐらりと揺らぐ──

けれど、今はわたしが倒れている場合ではない。
足元に押し寄せる波に負けないように。
あなたを抱きしめる腕はそのまま、海の中でしっかりと足を踏みしめて。

「何も良くないですよ。
自分の腕と義手じゃ全然違います……」

「左腕が無くなっちゃったら、
結婚指輪が付けられないじゃないですか」

勝手に目頭がじわりと熱くなる。
駄目だ……泣いてはいけない。
強く前を向かなければいけないのに。

Eno.158 ->Eno.38

ニューマ

[Eno.158] 2022-08-20 09:23:24

「問題はそっちだ…どうにかなったのか?コレで」

力が相手に注がれているのは感じる。
だが、それで足りているのかは本人でなければ恐らく分からない。

「…助かったのか?お前は」

Eno.158 ->Eno.38

ニューマ

[Eno.158] 2022-08-20 09:21:22

「うぐぇっ」

潰れたカエルのような声。
とんとんと相手の背中を叩く。

「ゴホ…いや、多分治らねえ。治るならもう腕が生えてる。
 不死身の力が消えた訳じゃねえ…不思議なんだが、左腕の感覚があるんだよ。こっちじゃなくてお前の方に。妙な感じだ」

『分け与えた』のだ。
助けるために、それを為した。

「まあこっちは良いよ、とりあえずは義手でもつければ事足りる」

Eno.38 ->Eno.158

たると

[Eno.38] 2022-08-20 06:05:58

「社長さん、不死身なんですもんね。
その腕は……どれくらい時間が経てば治りそうですか」

胸に沸き上がる膨大な恐怖を力強くで圧し殺すようにして、
わざと飄々とした口調で言った。

もし治るとしても、不死身だとしても──
大切なあなたの腕を欠損させてしまった事実が、
ひどく悲しい事に変わりは無い。

けれど、もっと最悪の恐ろしい可能性が脳に過ってしまう。
どうして気付かなかったんだろう──
『神』を生き返らせるのに、どれ程の対価が必要か、なんて。

Eno.38 ->Eno.158

たると

[Eno.38] 2022-08-20 06:02:58

「………………あなた、それ」

すうっと血の気が引いていくのを感じる。
恐る恐る自身の胸元に手を添えれば、ほんのりと暖かかった。

嫌だ……

嘘だと思いたかった。どうして、こんな事に。
わたしは……わたしが生きるために、
大切な人の腕を、────

Eno.38 ->Eno.158

たると

[Eno.38] 2022-08-20 06:00:04

「…………!!よかった、」

あなたが無事で、意識があって良かった。
思わずその身をぎゅっと強く抱きしめる──

「……え?」

────けれど。
安心したのも束の間で、違和感には嫌でも気付いてしまった。

Eno.158 ->Eno.38

ニューマ

[Eno.158] 2022-08-20 03:19:06

帽子の縁から雫が垂れる。

「これなら……本来信仰を得なければ維持できないお前の存在も、オレの力の供給を受けて保つことができる…はずだ」
「神としちゃ不健全な仕組みかもしれねぇが……」

貴方の内側からは、奇妙な暖かさを感じるかもしれない。

Eno.158 ->Eno.38

ニューマ

[Eno.158] 2022-08-20 03:16:52

やや軽い男の身体はすんなりと海から引き上げられるだろう。
ぐったりと脱力してはいたが、すぐに咳き込んで海水を吐き出した。

「──ゴホッ、ゴホ。どうだよ…何か、変わったか?」

ぎこちなく身を起こす。
男の身体を支えているならば、その違和感に気付くかもしれない。先程までたるとに構え、そして胸元に突き刺した左腕が──
無くなっている。

「……そっちにあるらしいな。どうも」

Eno.38 ->Eno.158

たると

[Eno.38] 2022-08-20 03:00:20

──ほんの一瞬の出来事が、ひどく長く感じられた。

まばゆい光が収まって、瞼を開けば──
目の前からは誰も居なくなっていて。
何か大きな音が聞こえた方角を咄嗟に振り返る。

馬鹿!!!
あなた……何やってるんですか!!」

服が濡れてしまうのなんてなりふり構わず、
自身もざぶざぶと海の中へ足を進めた。

「社長さん……!!」

これまでに感じたことの無いくらい、
心臓がバクバクと脈を打っている。
やっとの思いであなたの傍まで辿り着き、
身体を海から掬い上げようとした。

Eno.38 ->Eno.158

たると

[Eno.38] 2022-08-20 02:46:34

きゃあッ!?ちょっと……!!」

だんだんと眩しくなる光に気付いて、
もう一度目を開ければ。
自身の胸元に突き刺さるのは────

「ニューマさん、ニューマさん!!!
待って………あなた、これ以上は……っ」

止める隙も無かった。身体が一体化していく──
眩しい光に包まれて、何も見えなくなる。

~~~~~っ……!!!!

Eno.38 ->Eno.158

たると

[Eno.38] 2022-08-20 02:42:51

「……社長さん?」

ふと少しだけ目を開けると、
自身の周りに散る青い火花が目に入る。
苦戦しているのだろうか。

あなたが一歩踏み出せば、身体の距離は更に近くなる。
もう一度目を閉じて。

「ちょっと。あんまり無茶しすぎると──」

少しだけ、何か嫌な予感がした。
この時点で止めるべきだったのかもしれない。

わたしは…… 自分の存在をこの世に繋ぎ止める代わりに、
大切な何かを失ってしまう気がしていた。

Eno.38 ->Eno.158

たると

[Eno.38] 2022-08-20 02:41:11

「……はい。」

一言だけ小さく返事をしてから、
ただ目を瞑って意識を集中した。

淡い輝きは海に反射して、わたしの身体ごと包んでいく──
黒く染まり切ってしまったはずの自分の心に、
まだこんなにも信じる力が残っていただなんて。

Eno.158 ->Eno.38

ニューマ

[Eno.158] 2022-08-20 02:25:14

最後に一際強く輝き、爆発した光が男の身体を吹き飛ばす。
砂浜を勢いよく転がり、頭から海に突っ込んだ。

浜辺に静寂が戻る。

Eno.158 ->Eno.38

ニューマ

[Eno.158] 2022-08-20 02:22:43

「ぐううう……!」

身が引きちぎられるような激痛が走った。
戦闘の怪我でも感じないような痛みが。
しかし。

「(これで良い──)」


あまりに隔たりがあるのなら。届かぬ距離があるのなら。
一時的に繋いで同一とみなせば良い。
身を包む光が、全て相手に注がれていく。


これで……どうだ!!

Eno.158 ->Eno.38

ニューマ

[Eno.158] 2022-08-20 02:15:49

「(足りないなら、更に乗せるまでだ…)」

光の出力が上がっていく。
眩い光が腕の輪郭をぼやけさせ、不定形に近い形態と化した。

『それ以上は危険だ。元に戻れなくなる』

頭の奥で誰かの声が聞こえた。
そんなものが無くとも、身体は明らかな警鐘を鳴らしていた。異様なヒビ割れの音がする。


「……知るかよ


構わず、発光する腕を振り上げた。
正面で目を閉じる女性──の姿に見える神──に、その腕を突き刺す。
何の手応えもなく、青白い光は胸元に突き刺さる。

Eno.158 ->Eno.38

ニューマ

[Eno.158] 2022-08-20 02:05:08

同時に、弾かれるような手応えを感じた。
強烈な拒絶反応だ。今までに体験したことがないレベルの。
感情的な拒絶ではない。それはむしろほぼ皆無だった。

「(もっと根源的な部分での噛み合わせか……)」

相手と自分の力が干渉している。
加えてたるとは一般的な生体存在ではない。
想像以上の隔絶感だった。出力が足りない。
辺りに青白い火花が散る。

確信した。


「(───まだ足りない)」


一歩、更に踏み出す。

Eno.158 ->Eno.38

ニューマ

[Eno.158] 2022-08-20 01:54:47

「お礼に占いとかは良いぜ。ちょっとこええから」

たるとの眼前に立つ。
肩幅に足を開いて、手を構えた。

「確かにな。世界を渡ると面白いモンばっかだよ」

信じても救われるかは分からない。
確証は何も無い。
そこに無いものを見て、全力を賭けるしかない……


「それじゃあ、行くぞ」


伸ばした掌が淡く輝き始める。
青白い輝きが辺りを照らす。
普段は用いない、掛け値無しの本気の放出だ。

相手の姿が同じ光に包まれる──

Eno.38 ->Eno.158

たると

[Eno.38] 2022-08-20 01:42:30

「……たるとは、人々の夢から生まれたんですよ。
しかも、願いによって簡単に姿形が変わっちゃうんです。
あなたの持つ力より、
わたしの存在自体の方がもっと意味不明ですよ」

涙を袖で拭って、いつものようにくすりと笑って見せた。

「──だから、信じてます。あなたの事を」

視線は逸らさず、あなたと真っ直ぐ向かい合う。
同じように大きく深呼吸をしてから、そっと瞳を閉じた。

Eno.38 ->Eno.158

たると

[Eno.38] 2022-08-20 01:33:54

「お礼はしますよ」

成功しても、失敗しても。
ただ静かに、あなたの説明に耳を傾けた。

「わたしにとっての『望ましい姿』……ですか」

信じる者は救われる──
深い意味は違えど、いつも自身が信者に投げ掛けている言葉と同じ。

自分にとっての理想のカタチは、
さっき想って口に出した通りだ。

ビジョンははっきりしている。
後はきっと、心の底から信じさえできれば──。
奇跡は、起こり得るのかもしれない。

Eno.158 ->Eno.38

ニューマ

[Eno.158] 2022-08-20 01:04:21

「分かるか?この力は本人次第でもあるんだ。
 お前自身が助かりたい、治りたい、治せるって思わなきゃダメなんだよ。こんな意味の分からん力で。
 だからさっきお前に聞いたんだ。助かりたい気持ちがあるのかってな」

「そして、十全に効果を発揮できたとして……お前の神としての力を完全に残せるって保証も無い」

一つ、大きく息を吐いて。
一歩踏み出す。

「だがな。信じるってのは本来そういうことだろ」

Eno.122 ->Eno.138

赤劣化

[Eno.122] 2022-08-20 01:02:38

「じゃ、行こうか。メロ」

 この海のように、知らない世界へ。

Eno.122 ->Eno.138

赤劣化

[Eno.122] 2022-08-20 01:02:25

「……………
 俺はあんまり名前呼ばない主義なの」

 そこそこ名前で呼んでいる筈なのに、今だけは意地悪でもするように言わなくなる。

 周りも“コードネーム”しか居ないのだ。
 何となく、名前で呼ぶのが気恥ずかしい。

 気まぐれで、粗暴で。居場所は此処にあらずとする男。

 男も貴方の事を知らない。
 知らない者同士だ。

Eno.158 ->Eno.38

ニューマ

[Eno.158] 2022-08-20 01:00:14

「魂…と言って良いのか分からんが、そういうものを参照し、対象の『望ましい姿』を常時維持させる。そういう力だ、多分な」

手のひらを緩く上げ、相手に向ける。

「オレはそれを他者にも使える。
 だが、性能は相当落ちるし、無理なケースも結構ある。生来の失明とか、重度の病気とか、年月の経過した欠損とか……そういうのは無理らしい。
 多分『本人がそんなもんで治せることに納得しねえから』だ

男の口調は気負うでもなく、平時そのままだ。

Eno.158 ->Eno.38

ニューマ

[Eno.158] 2022-08-20 00:48:35

「そんだけ軽口叩けるんなら上等だよ。
 神でも何でも救ってやるわ。無料でな。今はオフだし」

肩を鳴らし、腕を回した。
軽い準備運動だ。そんなもので何か変わるのかは自分でも分からないが。

呼吸を整え、手を握り、開く。


「オレの不死身性は由来も原理も不明。治癒促進や時間遡行ではない…って博士は言っていたが。
 オレ自身はずっと使ってて何となく察してきたことがある」

腕が飛ぼうと、頭が飛ぼうと、細胞の一片まで分解されようと。
己は元の姿に戻れる。自分自身がそう思っているから。
理屈ではなく感覚での理解。