Ino.8 大森林ツタツタ島
遠方たる孤島はそこにある。
STATS
7人 / 人数
ハードコア / 難易度
ミディアム / 広さ
OVERVIEW
小さな孤島。君は本当に生き残れるの?
チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「いいえ、人の上に立つ者はああでなくてはいけません。
逆に良かったですよ。あそこで厳しくいっていただけてなかったら、短慮で命を落としていたかもしれませんから」
「年若いあなたに全て背負わせてしまって申し訳ありませんでした。
天使はこちらで引き受けますので、どうかゆっくりお休みください」
と、もう一度丁寧に頭を下げ。
「この前よりお元気そうでよかった」
などと小声で呟きながら、船のタラップを踏むことだろう。
「それではさようなら。
どうか――末永くお元気で」
「……ありがとうございます」
なんとなく。
“デキる女”は、ああいう人の事を言うのかな、なんて思ったりしつつ。
露草のあたまをそっと撫でようと手を伸ばし。
「大丈夫スよ、少なくとも今日まで生きてますから」
「二隻目はかなり簡素になってしまいましたがね。
……此方こそ、
大変失礼な事にご迷惑も心労も掛けていたことは存じています。
私も――あの頃は生きるのに、
生かすのに必死で余裕ありませんでしたから強く咎めてしまったとも」
軽く、頭を下げ返す。
「ええ、どうかお気をつけて。
――恐らくはさようならになるでしょう」
「ああ、なんか丸く収まったみたいですねぇ。
良かったです」
遠くから様子を窺っていたのだが、そろそろ大丈夫だろうかと思い船に向かって歩いてきた。
そして途中に居るネヌに向かい、恭しく頭を下げる。
「船の完成おめでとうございます。しかも二隻も」
「この度は大変お世話になりました。
自身を省みない無茶をするなど、色々と迷惑をおかけしてました。申し訳ありません」
露草と紅雨にもそれぞれ丁寧に頭を下げる。
「帰りは別の船となりますが、皆様なにとぞお気をつけください。
旅の安全をお祈りしています」
「――さて」
天使には、一瞥も呉れなかった。
元より返事を求められていないし、返事をする気も無い。
だから、この『さて』はほんの少しの切り替え。
「乗る準備、もそうスけど
最後に一仕事しなくちゃスね」
「船長は流石に荷が重すぎるス」
「でもニワトリはちょっとアリかも……?」
毎朝卵が食べられるかも。
ほんとか?
「八十子サンなら仮に4回目があっても
大丈夫そうな気がしますけどね」
「…とはいえまぁ、八十子達にはすまねぇな。」
「そっちは三度目の漂流だって言うし、
桃やイザヤがついてるからまぁ安全に脱出もできるだろ。
船だってデケェしちょっとのことじゃ壊れねぇ。」
「…元気でな。」
話が纏まりそうなのでそろそろと歩いてきた。
別行動になる貴方達3人の姿を捉えて、ゆるりと手を振ろう。
「さようなら、君達の行く道に幸福と平穏、いや。
にぎやかな日常がありますよう。
どうか、元気にね」
返事は待たずに、船に乗ろうか。
「ィヨッ!ネヌ船長!!」
「そうと決まりゃ乗り込む準備もしねぇとな〜
ニワトリとか乗せるか?」
スペースの確保と鳴き声の煩さがヤバイかも。
「はい。こちらこそお世話になりました、八十子サン
……すみません、こんな形になってしまって」
本来なら色々と乗船前最後の談笑をするなり、
船に乗った後の話でもするべきだろうが。
遠巻きに見る人影も何もかもを無視して、そういうことにした。
「また、とはちと言いにくいスね」
「皆さん、お元気で。
良い船旅を」
なので、自分が出来る事と言えば、これくらい。
「お世話になりました」
ぺこりとお辞儀をしました。
「んー、落ち着く所に落ち着きそうだ。
いや本当にどうなることかと思ったよ。本当にね」
「いやマジで。
これで僕も安心して船に乗り込めるよ」
「……」
自分の知らない間に、色々な事があったのだろう。
知り得る事をしなかった少女に、そこへ突っ込む猶予など無かった。