Ino.8 大森林ツタツタ島
遠方たる孤島はそこにある。
STATS
7人 / 人数
ハードコア / 難易度
ミディアム / 広さ
OVERVIEW
小さな孤島。君は本当に生き残れるの?
チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「……爆弾処理係というやつかな?任せておくれよ。何れ火山の中にでも放り込んでくればよいのかな?」
やや冗談めかして、クッションを受けとる。
「本来は最適化されたデータ群をインストールするんだ、本来の個体ならこうはならないんだけどね。
それにしても呪いとは言うねえ、だとするなら」
「かけた相手はあのとき船に乗らなかった彼だろうよ」
「難儀なものですね、天使というのは。
人ならばまっさらな状態から自己を確立していけるのに、植え付けられた自分のものではない記憶からしなくても良い執着をしてしまう。
……なんだか、私には呪いのようにしか思えなくなってきましたよ」
「とはいえ記憶の継承は桃さんのせいではありませんし、執着が本物であれば仕方ありません。
ではせめてひとつ、贈り物をさせてはもらえませんか」
「無理だねえ、
これは厄介な天使の執着、特別の在り方。シュパーズへの執着、ラザルへの執着。それらは同量で、どちらかを選ぶなんて、僕には、ルディには出来なかった」
「背負ったのは僕のものではない罪だが、本質たる執着は本物だ。
これさえも僕のものではないというなら、君に向けた好意だって偽物になってしまうよ」
「それさえも否定されたら、モモと名乗るものに存在するのはこのガワと、君達がこの島で見て話した幻影だけになる」
「仕方ありませんね。割と自分のことって自分でわかりませんし。私もまだカイを捨てられていませんしねぇ」
自嘲気味に笑った。
「どうしても出来ませんか。
桃さんはルディちゃんではないのに。わざわざオリジナルの罪を背負うことは無いのでは?」
「まーそれが彼女との対話で理解に至ったからまるで良くない」
言う前に分かれ〜〜〜!
「……イザヤも意地が悪いね。
無理だよ。それが出来るならネヌとあんなにいがみあう必要なんてなかった。
僕はやりたいことをやるだけだし、辛さがあるなら、6名の記憶に残る『モモ』は友好的で穏やかな天使で居たかった今現在に他ならない」
「天使は孤独を嘆かないよ。
……それに、永遠の船旅になろうとも、今のルディと対して変わらないしね。それを辛さというならば、あの子に立つ瀬が無い」
「……不幸な事故ですねぇ」
経緯を聞けば、そんな感想が漏れた。
それとともに、ネヌとうまくいかない理由も理解する。
つまりネヌの気持ちなどどうでもいいということなのだろうから。
「なにもそこまで頑なにならなくても。
……もう250年も経つのですし、後悔からご自分を解放されてはどうですか。赦してあげたらどうですか。
起こるかもわからない奇跡を信じて、一人で歩み続けるのは辛いでしょう」
「手を引くも何も、僕の目的は他人の納得も理解も必要が無い。第三者からの観測や干渉を必要としない。誰の記憶にも残らないものだ。誰かにとって何になるわけでもない。
結実以外で結ぶ過程もまあ無意味だろう。……奇跡的に結実して漸く一握りの価値が発生するかもしれないね」
「……結論。僕の行動はネヌという女性で揺らぐものじゃなかった。それが不味かった。これは他でもない僕という意識の判断ミスだ。或いは、『知る』ことを求めれた原初由来かな。……知らない事が、いけないことのように感じた」
「……ま。誰に何を唱えても言い訳という部類になるだろう、何せ250年越しの後悔だ、捻じくれ曲がるのも当然かもねえ」
何処か他人事のように、遠い目。
「無茶も無理もしないでおくれよ。
人の身は脆弱だ、船も必要物も出来ているのなら、もうそれを通すような状況じゃないんだからねえ」
「いや〜〜僕だって、一発拒絶されたから『あれっきり』にしたかったのだけれども、船が出来たら見に行くじゃないか。話しかけられたら答えるじゃないか、そのまま別れる訳にもいかないじゃないか、……不用意にヒートアップしたのは否めないけれども」
ぐにゃぐにゃになる〜〜
→
「人間関係は、難しいですね。
積み重ねた人生が違うから、同じ事に対しても認識が違う。言葉を尽くしても分かり合えることはとても少ない」
ため息をひとつ。
「癒の魔法使いとして喧嘩の仲裁をする事が多かったですが、結局は『適度な距離を保つ』ぐらいしか出来ないんですよねぇ……」
「先程してほしいことがある、と言いましたが、要はネヌさんと距離を取ってほしいということなんです。
何かしてあげたい気持ちは分かりますよ。でもあの様子では……きっと逆効果です」
分かり合う時間があれば少しは違うのかもしれないが。
でも島は明日には沈む。どうしようもない。
「桃さんの特性からしても、彼女が傷つくことはご自分が傷つくことにもなるのでは?
……手を引きませんか」
言いたかったのはそれだけ。
「お手伝い、ありがとうございます。
……そういえばルディちゃんにはよく風呂焚きを手伝ってもらってましたねぇ。すごく懐かしい気持ちになりますよ」
火の具合を見ながら、薪の量を調節する。魔法無しだと好みの湯加減にするのはなかなか難しい。
「よる年波にはかてませんねぇ。すぐに体調を崩す。
まあ、無理さえしなければ大丈夫でしょう。水はたくさんありますし」→
「いや、構わないよ。
まー冷静になるとまずったなあとは思ったもの、そもそも、理解を望むようなものじゃなかった」
「君早速体調崩してないかい?
そんな状態でお風呂って入って良かったかな……」
とはいえ、だ。
岩風呂の湯を沸かすなら沸かす手伝いなどをしよう。
「先ほどはありがとうございます、桃さん。
すいません。脅すような真似をして」
少し遅れて、岩風呂へとやってきた。薪を足して、ぬるくなった湯を暖め直す。
「とりあえず、浸かりながら話しましょうか。雨のせいで体も冷えましたし」
少々鼻声。
「…よう。珍しく人の声がするんで降りてきたが…船を作ってたんだな。」
「…まぁ様子見に来ただけだ。
邪魔ならすぐ戻るさ。」
「うわっぷォ」
入れ替わりで人が来ていた。
いつの間にか雨は止んで……
いるものの、と言った微妙な具合。
砂浜の砂は湿気てるし、服にも髪にも着くし。
まさか誰か増えるとは、が本音。