Ino.23 未来への憧れ島
R18つけるレベルではないけれど、少し不穏な島
STATS
12人 / 人数
カジュアル / 難易度
ラージ / 広さ
OVERVIEW
そんな方の為のシマ!
不穏設定は必須ではないです。
「しても良いよ」というだけ!
FACILITY
-
施設名
説明
救難要請値
場所
-

蔓草の簡易テント
(元施設:拠点)- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 2
拠点
-

テント
(元施設:拠点)- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 2
拠点
-

金の糸が編み込まれたテント
(元施設:拠点)- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 2
拠点
-

拠点
- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 2
拠点
-

拠点
- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 2
拠点
-

即席風呂
(元施設:ドラム缶風呂)- ドラム缶に海水を入れて沸かしたもの。設置場所にてアクション『お風呂』が使用可能になる。
また、時間更新時の不調にかかる確率を少し下げる。(重複無効) 5
拠点
-

太陽熱蒸留器
- 太陽光による地熱で水を蒸発させて真水を集める装置。
晴天時の時間更新後に確認することで真水を獲得できる。 0
砂浜
-

手造りの窯
(元施設:窯)- 効率よく火を燃し、様々なものを高温で焼くための装置。
設置した場所にて一部のレシピが開放される。 10
拠点
-

雨水回収装置
- シートを広げ、雨水を効率よく集めるための装置。
雨天時の時間更新後に確認することで雨水を獲得できる。 0
拠点
-

魔法:バインドチェーン
(元施設:狩猟罠)- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 0
森林
-

魔法:バインドチェーン
(元施設:狩猟罠)- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 0
森林
-

簡易式捕捉罠『土術』
(元施設:狩猟罠)- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 0
森林
-

簡易式捕捉罠『土術』
(元施設:狩猟罠)- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 0
森林
-

狩猟罠
- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 0
森林
-

狩猟罠
- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 0
森林
-

漁罠
- 魚を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で魚が掛かり、確認することで獲得できる。
魚が掛かる確率は設置場所と天気によって異なる。 0
岩場
-

漁罠
- 魚を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で魚が掛かり、確認することで獲得できる。
魚が掛かる確率は設置場所と天気によって異なる。 0
岩場
-

漁罠
- 魚を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で魚が掛かり、確認することで獲得できる。
魚が掛かる確率は設置場所と天気によって異なる。 0
岩場
-

倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

簡易式ストレージ
(元施設:倉庫)- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

荷物置き場の箱
(元施設:倉庫)- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

魔法:マテリアルインベントリー
(元施設:倉庫)- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

蔦模様の倉庫
(元施設:倉庫)- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

簡易式魔導具『水箱』
(元施設:コンテナ)- 液体を溜めるための簡易的なコンテナ。拠点に液体アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

コンテナ
- 液体を溜めるための簡易的なコンテナ。拠点に液体アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

簡易式真水保管用コンテナ
(元施設:コンテナ)- 液体を溜めるための簡易的なコンテナ。拠点に液体アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

簡易式魔導具『水箱』
(元施設:コンテナ)- 液体を溜めるための簡易的なコンテナ。拠点に液体アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

貯水庫
(元施設:コンテナ)- 液体を溜めるための簡易的なコンテナ。拠点に液体アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

RED Alstroemeria
(元施設:船)- 材料を集めて作った、お手製の船。
設置することで、島からの脱出準備を整えることができる。 10
拠点
-

書き置き
- 誰でも文字を書き残せられるように置かれた筆記用具。
拠点に置くことで『書き置き』を行うことができるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

簡易石臼
(元施設:石臼)- 大きな石に溝と穴を彫って擦り挽きできるようにしたもの。
設置した場所にて一部のレシピが開放される。 0
拠点
-

蔦模様の石臼
(元施設:石臼)- 大きな石に溝と穴を彫って擦り挽きできるようにしたもの。
設置した場所にて一部のレシピが開放される。 0
拠点
-

岩風呂
- 穴を掘り舗装をし、真水を入れて沸かしたもの。
設置場所にてアクション『お風呂』が強化された状態で使用可能になる。
また、時間更新時の不調にかかる確率を下げる。(重複無効) 5
拠点
-

大砲
- 大きな弾を打ち出すための古典的な臼砲。
設置した場所でアクション『打ち上げ花火』が使えるようになる。 0
拠点
-

壁材
- 拠点を補強するための壁材。
拠点に置くことで拠点強度を+1し、拠点内にいる限り強い風雨による影響を無効化する。 0
拠点
-

テーブル
- 何かを取り分け配るのに有用な大きなテーブル。
アクション『パーティシェア』を使用することができる。 0
拠点
-

爆弾
(元施設:花火)- 打ち上げられた花火。強烈な光と音は救難要請として強く機能する。
打ち上げごとに遠くの船に気付いてもらうためのに必要な救難要請値を非常に大きく増加させる。 75
拠点
-

花火
- 打ち上げられた花火。強烈な光と音は救難要請として強く機能する。
打ち上げごとに遠くの船に気付いてもらうためのに必要な救難要請値を非常に大きく増加させる。 75
拠点
-

『三式』と書かれた砲弾
(元施設:花火)- 打ち上げられた花火。強烈な光と音は救難要請として強く機能する。
打ち上げごとに遠くの船に気付いてもらうためのに必要な救難要請値を非常に大きく増加させる。 75
拠点
-

次の場所への路
(元施設:浮桟橋)- 浮きになる構造物を繋げて錨で固定した即席の橋。海を挟んだ離島へ行けるようになる。
この施設は設置時自動的に離島エリアに設置される。 5
離島
-

青色が揺らめく焚火台
(元施設:焚き火台)- 焚き火を行いやすいように専用の台を設置したもの。設置した場所にて一部のレシピが開放される。
また、アクション『あたたまる』が開放される。 15
拠点
-

解体台
- きちんとした台と道具を用意することで、解体に専念できるようにしたもの。
設置した場所にて一部のレシピが開放され、『スクラップ』が開放される。 0
拠点
-

大型蒸留器
- 大きな容器と安定した炎を用意することで、誰でも気軽に水の蒸留を行えるようにしたもの。
設置した場所で一部のレシピが開放される。 0
拠点
-

簡易濾過機
(元施設:ろ過装置)- きちんと砂利や砂、木炭などを詰めることでより綺麗にできるようになったろ過装置。
設置した場所で一部のレシピが開放される。 0
拠点
-

局所的雪景色
(元施設:氷室)- 断熱性をもち熱を奪うもので敷き詰めたつめた~い空間。設置した場所で一部のレシピが開放される。
また、アクション『すずむ』が使用可能になる。 0
拠点
-

拠点目印
(元施設:旗)- 長い棒に布を結びつけて掲げたもの。
設置ごとに遠くの船に気付いてもらうためのに必要な救難要請値を微量増加させる。 5
拠点
-

旗
- 長い棒に布を結びつけて掲げたもの。
設置ごとに遠くの船に気付いてもらうためのに必要な救難要請値を微量増加させる。 5
砂浜
-

白木のグロリエッテ
(元施設:東屋)- 多少の雨なら凌げる屋根だけの建物。
設置された場所にいる時、更新時の雨天ペナルティを無効化する。(雨のみ) 0
森林
-

星のきらめき
- 星の記憶を使用することで発生する。
『遺跡』に移動可能になる。 100
遺跡
TEXT LIST
【プロローグ 凍れる大地の翡翠姫】(Eno.91) - 2024-09-07 22:00:24
【1 不思議な島にナガサレて】(Eno.91) - 2024-09-09 22:00:02
【7 ほんとうの自分は】(Eno.91) - 2024-09-15 22:00:02
虚像鏡【0-1 僕は道化の王子様】(Eno.91) - 2024-09-16 16:00:02
虚像鏡【0-2 実は虚に、虚は実に】(Eno.91) - 2024-09-16 22:00:02
虚像鏡【0-3 シィリヤーレルの虚像鏡】(Eno.91) - 2024-09-17 04:00:03
【0-4 偽りの“二重人格”】(Eno.91) - 2024-09-17 16:00:02
きれいなはねのデザイナー 1(Eno.101) - 2024-09-07 22:00:26
きれいなはねのデザイナー 2(Eno.101) - 2024-09-09 05:11:41
きれいなはねのデザイナー 3(Eno.101) - 2024-09-10 22:00:02
きれいなはねのデザイナー 4(Eno.101) - 2024-09-14 04:00:02
きれいなはねのデザイナー 5(Eno.101) - 2024-09-14 10:00:02
きれいなはねのデザイナー 終(Eno.101) - 2024-09-15 22:00:03
春はきっとあなたの傍に(Eno.126) - 2024-09-24 00:00:47
1改訂版:勇者と神託(Eno.132) - 2024-09-08 04:00:02
■:×××の手記/××の日記(Eno.132) - 2024-09-15 22:00:03
ある✕✕の前日譚(Eno.132) - 2024-09-16 04:00:03
(Eno.132) - 2024-09-18 22:00:02
くしゃくしゃな紙切れ(Eno.151) - 2024-09-09 05:11:41
1:二度目の遭難[ノア](Eno.343) - 2024-09-07 22:01:09
漂着者一覧
- Eno.2

- ユーニス・ベイカー
拠点A
「ふぁ~、眠いわね」

- Eno.56

- 船長
海上A
「…船は無事だろうか。」
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- Eno.91

- シィリヤーレル
海上A
「…………ありがとう」

- Eno.101

- フィルマ
海上A
「ああ、美しい花々が咲いているね」

- Eno.126

- セツカ
海上A
「また、ね!」

- Eno.132

- エルディス・エアリアル
海上A
「正しい世界の為に!」

- Eno.151

- ニーディア・クラウナー
海上A
「こんなとこで死ぬのは御免だね」

- Eno.343

- ノア・イトゥドノット
海上A
『またかよ…』

- Eno.436

- 溶けかけさん
海上A
手をプルプルさせている

- Eno.602

- ねこ
拠点A
「にゃ〜」

- Eno.616

- B
海上A
「これは俺の……新たな旅立ちだ」

- Eno.691

- 明日の分霊
拠点C
また忘れてしまうとしても

チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「うん、それじゃあこれを持って行ってほしい。」
ぱちんと手の音の後に
きらりと光を瞬かせてそれは貴方の手に渡る。
その濃紺の硬めの生地で織られたシックな作りの外套は
よく水を弾きそうに艶々と輝いていた。
貴方であればきっとすぐに気がつくかもしれない。
それには幾重の祈りが織り込まれていることに。
「私は魔法こそ得意だけれど祝福の類はあまり
上手ではなくてね、神やそれに准ずる者たちと比べれば
ずっと精度が悪いのだけれど……
この先の君の旅路、冷たい風雨からだけでも君を守りたい。
そんな想いを込めて作らせて貰ったんだ。」
痛みだとか、そういったものからも守れれば良かったのだけれど。
残念ながらそんな立派な力はない。
けれどささやかな祈りだけでも添えたくて。
「?」
チョーカーを差し出されると、くんくんと匂いを嗅ぐ。野生のサガである。
「にゃん!」
どうやら気に入ったようで、チョーカーを大事そうに荷物にしまった。
……用途までは分からなかったらしい。
「にゃ」
そのまま暫く荷物をごそごそしていると、深海を映したような透明の石を咥えて、貴方の手元へ置いた。お返しのつもりらしい。
海産物入りの入れ物に入ってたために若干濡れてるのはご愛嬌
ここでしか入手できないであろうその石は学術的、美術的に非常に高い価値を持つ代物だろうが、ねこにとっては当然関係の無い話である。
「気に入ってもらえたようで良かった。
君のこれからの足取りが少しでも軽いものでありますように。」
純粋な笑みにこちらも嬉しそうな笑みを返す。
貴方の煌びやかで可愛らしいドレスもよく似合っていて素敵だけれど、
時々こう言った休憩を挟んだ方がきっと遠くまで歩いていける。
貴方の道行きがこれからどうなっていくのかは、
一切知らないままだけれど。知らないままでもこうやって
貴方の未来が良いものであるよう願えるから。
「……それじゃあこれでさようならだね。
忘れ物はしないようにするんだよ。」
ほんのちょっぴり名残惜しいけれど。
「あそこで声をかけてくれなかったら、もう少し酷い事になってたかもしれない。」
「感謝すれど、怒ったりすることはないよ」
結構痛かったしね、あの傷。
「ん?なんだ?別に手持ちは空いてるから問題ないぞ」
「それなら良かった、今は痛くないのなら。」
安心したように目を細める。
今は苦しげな雰囲気を貴方から感じない。
さらに暴きに行けば、もう少し詳しく貴方の顔が
わかるかもしれないけれど……それはきっとお互いにとって
良い結果にはならなそうだからやめておこう。
「この流れで渡すとなんだかお詫びの品のようだけれど……
実は君にお土産として貰って欲しいものがあるんだ。
言うなればお世話になった君へのお礼の品、の方が正しいかな。」
荷物になってしまうけれど平気かな、と緩く首を傾げた。
船に乗れないほどの大荷物になってしまってはいけないからね。
贈られた服、見てた。
“シィリヤーレル”ならきっと、
ふわふわ、かわいい服を好むのだろう。
だけどこの身に宿る“僕”は男だ。分かってる。
君のくれたそれは、
そんな“僕”にも似合うもの。
偽らない、ほんものの自分で居られそうな。
「…………ありがとう、フィルマ」
告げる感謝も微笑みも、
これは嘘じゃないからね。
「はははっ!」
「他人に頼れって言っておきながら頼ることを忘れていた。むしろ、助かったさ」
これは本当。頼れという前に誰かを頼らなければ、どうしようも無いことも多い。
それを示すなら、頼るべきだったのだから。
「ああ、すっかり元気さ!」
傷とか、もうすっかり。
ちゃんと褒められたこと、なかったの。
理想を演じることばかり強要されて、
上手く演じてもそれが当然なんだって、
誰も認めてくれなかったの。
疲れてた。壊れかけてた。
もう、とうに。
頑張ったねと言われたら、
「…………ッ」
どうして、涙が出そうになるのだろう?
▼
それは白緑の爽やかな茶会服。
気高いドレスとは違う、緩やかな一時を楽しむ為のもの。
どこもキツく絞められていない、自由さのある優雅な一着。
一点、普通のティー・ガウンと異なる点があるとすれば。
それには白いスラックスが添えられている。
言うなればそれはパンツスタイルのドレスだった。
貴方の身体に合うように形こそは女性形。
けれども決して甘すぎない、少し大人っぽい落ち着いた服だった。
「新しい旅路には新しい服がなければね。」
「うん、ありがとう。頑張りには対価が必要だ。
ただ積み上げ続けるんじゃあ心が疲れてしまうからね。
君はどうにも頑張り屋さんみたいだから、
気紛れな妖精が祝福を与えても怒られはしないだろう。」
許可が出れば嬉しそうに微笑んで、きらりきらりと魔法を光らせる。
実はもうとっくに出来上がっていた贈り物。
これは最後にリボンをかけるような作業だから瞬く間に終わる。
「よく頑張ったね、可愛いお姫様。
よく頑張ったね、頑張り屋な君。」
知ってか知らずか二人分の労いの言葉と共に
まだ魔法の力が残っているのかキラキラ輝く服を贈る。
▼
「ああ良かった。時間はそう取らせないから。」
挨拶の定型と化してきたものにクスリと笑って。
「この間の君の怪我、オルドに任せっきりにしてしまったからね。
下手に突き回してしまって申し訳なかったよ。
あまりああいう姿は周りに見せたくはなかったのだろうに。」
あの日、貴方の傷を癒すのを貴方の仲間に任せたことを
後悔こそしていないけれど。
もう少し貴方を気遣うべきだったと反省していた。
貴方の矜持を傷つけてしまったのではないかと。
「……具合は如何かな、もう良くなったかい?」
「ふふ、言葉がわからなくても満喫できた事が伝わるなあ。」
穏やかなその鳴き声に軽く目を細める。
きっと貴方なりに沢山楽しんで、
そして沢山のお土産をその手荷物に詰め込んでいるのだろう。
「自由気儘に生きるもの同士、
ここで巡り会えたのも何かの縁だろう。
……こういったものはひょっとしたら君の自由さの
枷になってしまうかもしれないけれども……
良ければお土産の一つとして持って行って欲しいものがあるんだ。」
懐から金の糸で作られた魚がきらりと光るチョーカーを取り出した。
首輪、というとなんだか聞こえが悪いけれどもこれは別段
首に巻かずとも構わない。
「その荷物の中にこれも放り込んでおいてくれるかい?」
「……そうさ」
「僕は」「頑張ったんだ」
「頑張ってきたんだ」
ぽつり、言葉、零して。
だけど、あぁ、故郷では、
誰ひとり評価してくれなかったんだよ。
「祝福? 贈り物? 良いけど……」
首を傾げている。
「なんだか最近の君は忙しなかったから、その関係なのかな。」
深くは聞かないよ、と依然付かず離れずの距離のまま。
それでも拠点の人々と騒ぎ合うというよりは、
一人で何かに必死になっていたような気がしたから
そんなことを言って軽く笑ってみせた。
「何はともあれ手短に、私の要件は済ませてしまおうか。
お礼をするために君の時間を浪費するのはよろしくないからね。」
大切なものを掬い上げるように、軽く自身の掌を合わせた。
きらりきらりと黄金の光が瞬けば、すぐにでもそれは編み上がる。
白亜のソールを支えるように金の糸が時折蝶のように羽搏いた。
「君に、とっておきのヒールを贈っても構わないかな?」
掌の上に輝かしい靴を乗せて、これは軽く首を傾げた。
「それでも、だよ。
あの骨から針を作れて、そのお陰で楽しく
ここまで生きてこられたと言っても過言ではないんだ。」
なんだか大仰な言い回しではあるが、
貴方が何かいらないかと顔を出してくれたことを
本当に感謝している。
「だからこれは、お礼の品だ。
私は神ではないから効力の方は期待できないけれど、
君の旅路が良いものであって欲しいという思いは
きっと神様なんかより強く思って篭められている筈さ。」
そう言いながら貴方の方に一つのタリスマンを差し出した。
それは快晴の海を閉じ込めたように青く、淡い光を放っている。
貴方が魔術などを察知する力があるのならば、
それにはあたたかい祈りが篭められている事がわかるだろう。
「そっか、素敵な出会いを経験できたようで何よりだよ。
君は自分にとって恐ろしい事柄とぶつかったりして
とてもよく頑張ったからね。
そういったご褒美があったようで良かった。」
手は取らないと駆け出した後のこと、
見てはいないけれどかすかに聞こえていた。
頑張ったね、だなんて子供を労うような口調だが
その態度に貴方に対する侮りの影はない。
「……けれども、新たな一歩を踏み出した者に対して
まだ祝福が足りないようだからさ。
君さえ良ければ服を贈らせてもらっても、いいかな?」
思い出の品として持って行って欲しくて。
何やら海産物のたくさん入った、自身にとってはそりのように使える入れ物の横でのんびりしていたねこ。
「にゃ!」
貴方の姿を見つければ、歓迎するかのようにひと鳴き。
手を近付ければ。撫でられ待ちの態勢になってそのまま撫でられる。
「にゃ〜ん」
隣に座れば、歓迎するかのように鳴いた。
オルドは今10時更新の日記の内容を踏まえたトーンで喋っています。
急いではいますが、焦ってはいません。ただ時間が無いと意識しているので、無意識に手短な会話を望むかと思います。
カツン、ヒールの音を一瞬やめて、フィルマに振り返る。
「急いでるけど……キミの話なら、聞かない訳には行かないね。」
なぁに?フィルくん。
いつもよりトーンの落ちた、暗い夜風のような笑みでオルドはあなたの言葉を聞き返す。
「やぁフィルマ」
「……どうしたの」
現れた貴方に、ひらり手を振る。
「気まま、に…………」
「…………どうだろう、ね」
肩を竦めた。
「……セツカとエルディスが、
僕も忘れかけてた本当の僕を、
思い出させてくれた」
「だからここに来たばかりの頃よりは、
もっと気ままにはなれたんじゃ……ないかな」
セツカが心を、勇者が名前を。
呼び掛けて、くれたから。
「失礼、シィリヤ。
今、ちょっとだけ時間を割いてもらっても良いかな?」
貴方が拠点で落ち着いている頃だろうか、
ひょいといつものように気紛れに現れては
話でもしないかい、と貴方に微笑みかける。
「そろそろお別れになってしまうだろうからね
君は今、気儘に生きられているのか気になってしまったんだ」