Ino.23 未来への憧れ島
R18つけるレベルではないけれど、少し不穏な島
STATS
12人 / 人数
カジュアル / 難易度
ラージ / 広さ
OVERVIEW
そんな方の為のシマ!
不穏設定は必須ではないです。
「しても良いよ」というだけ!
FACILITY
-
施設名
説明
救難要請値
場所
-

蔓草の簡易テント
(元施設:拠点)- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 2
拠点
-

テント
(元施設:拠点)- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 2
拠点
-

金の糸が編み込まれたテント
(元施設:拠点)- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 2
拠点
-

拠点
- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 2
拠点
-

拠点
- 風雨から身を守る、漂着者の活動拠点。エリア『拠点』が開放される。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 2
拠点
-

即席風呂
(元施設:ドラム缶風呂)- ドラム缶に海水を入れて沸かしたもの。設置場所にてアクション『お風呂』が使用可能になる。
また、時間更新時の不調にかかる確率を少し下げる。(重複無効) 5
拠点
-

太陽熱蒸留器
- 太陽光による地熱で水を蒸発させて真水を集める装置。
晴天時の時間更新後に確認することで真水を獲得できる。 0
砂浜
-

手造りの窯
(元施設:窯)- 効率よく火を燃し、様々なものを高温で焼くための装置。
設置した場所にて一部のレシピが開放される。 10
拠点
-

雨水回収装置
- シートを広げ、雨水を効率よく集めるための装置。
雨天時の時間更新後に確認することで雨水を獲得できる。 0
拠点
-

魔法:バインドチェーン
(元施設:狩猟罠)- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 0
森林
-

魔法:バインドチェーン
(元施設:狩猟罠)- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 0
森林
-

簡易式捕捉罠『土術』
(元施設:狩猟罠)- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 0
森林
-

簡易式捕捉罠『土術』
(元施設:狩猟罠)- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 0
森林
-

狩猟罠
- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 0
森林
-

狩猟罠
- 小動物を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で動物が掛かり、確認することで獲得できる。
動物が掛かる確率は設置場所によって異なる。 0
森林
-

漁罠
- 魚を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で魚が掛かり、確認することで獲得できる。
魚が掛かる確率は設置場所と天気によって異なる。 0
岩場
-

漁罠
- 魚を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で魚が掛かり、確認することで獲得できる。
魚が掛かる確率は設置場所と天気によって異なる。 0
岩場
-

漁罠
- 魚を捕まえるための罠。時間更新時に一定確率で魚が掛かり、確認することで獲得できる。
魚が掛かる確率は設置場所と天気によって異なる。 0
岩場
-

倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

簡易式ストレージ
(元施設:倉庫)- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

荷物置き場の箱
(元施設:倉庫)- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

魔法:マテリアルインベントリー
(元施設:倉庫)- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

蔦模様の倉庫
(元施設:倉庫)- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

倉庫
- 木々を使って建てた物置。拠点に荷物アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

簡易式魔導具『水箱』
(元施設:コンテナ)- 液体を溜めるための簡易的なコンテナ。拠点に液体アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

コンテナ
- 液体を溜めるための簡易的なコンテナ。拠点に液体アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

簡易式真水保管用コンテナ
(元施設:コンテナ)- 液体を溜めるための簡易的なコンテナ。拠点に液体アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

簡易式魔導具『水箱』
(元施設:コンテナ)- 液体を溜めるための簡易的なコンテナ。拠点に液体アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

貯水庫
(元施設:コンテナ)- 液体を溜めるための簡易的なコンテナ。拠点に液体アイテムを保管できるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

RED Alstroemeria
(元施設:船)- 材料を集めて作った、お手製の船。
設置することで、島からの脱出準備を整えることができる。 10
拠点
-

書き置き
- 誰でも文字を書き残せられるように置かれた筆記用具。
拠点に置くことで『書き置き』を行うことができるようになる。
この施設は設置時自動的に拠点へと設置される。 0
拠点
-

簡易石臼
(元施設:石臼)- 大きな石に溝と穴を彫って擦り挽きできるようにしたもの。
設置した場所にて一部のレシピが開放される。 0
拠点
-

蔦模様の石臼
(元施設:石臼)- 大きな石に溝と穴を彫って擦り挽きできるようにしたもの。
設置した場所にて一部のレシピが開放される。 0
拠点
-

岩風呂
- 穴を掘り舗装をし、真水を入れて沸かしたもの。
設置場所にてアクション『お風呂』が強化された状態で使用可能になる。
また、時間更新時の不調にかかる確率を下げる。(重複無効) 5
拠点
-

大砲
- 大きな弾を打ち出すための古典的な臼砲。
設置した場所でアクション『打ち上げ花火』が使えるようになる。 0
拠点
-

壁材
- 拠点を補強するための壁材。
拠点に置くことで拠点強度を+1し、拠点内にいる限り強い風雨による影響を無効化する。 0
拠点
-

テーブル
- 何かを取り分け配るのに有用な大きなテーブル。
アクション『パーティシェア』を使用することができる。 0
拠点
-

爆弾
(元施設:花火)- 打ち上げられた花火。強烈な光と音は救難要請として強く機能する。
打ち上げごとに遠くの船に気付いてもらうためのに必要な救難要請値を非常に大きく増加させる。 75
拠点
-

花火
- 打ち上げられた花火。強烈な光と音は救難要請として強く機能する。
打ち上げごとに遠くの船に気付いてもらうためのに必要な救難要請値を非常に大きく増加させる。 75
拠点
-

『三式』と書かれた砲弾
(元施設:花火)- 打ち上げられた花火。強烈な光と音は救難要請として強く機能する。
打ち上げごとに遠くの船に気付いてもらうためのに必要な救難要請値を非常に大きく増加させる。 75
拠点
-

次の場所への路
(元施設:浮桟橋)- 浮きになる構造物を繋げて錨で固定した即席の橋。海を挟んだ離島へ行けるようになる。
この施設は設置時自動的に離島エリアに設置される。 5
離島
-

青色が揺らめく焚火台
(元施設:焚き火台)- 焚き火を行いやすいように専用の台を設置したもの。設置した場所にて一部のレシピが開放される。
また、アクション『あたたまる』が開放される。 15
拠点
-

解体台
- きちんとした台と道具を用意することで、解体に専念できるようにしたもの。
設置した場所にて一部のレシピが開放され、『スクラップ』が開放される。 0
拠点
-

大型蒸留器
- 大きな容器と安定した炎を用意することで、誰でも気軽に水の蒸留を行えるようにしたもの。
設置した場所で一部のレシピが開放される。 0
拠点
-

簡易濾過機
(元施設:ろ過装置)- きちんと砂利や砂、木炭などを詰めることでより綺麗にできるようになったろ過装置。
設置した場所で一部のレシピが開放される。 0
拠点
-

局所的雪景色
(元施設:氷室)- 断熱性をもち熱を奪うもので敷き詰めたつめた~い空間。設置した場所で一部のレシピが開放される。
また、アクション『すずむ』が使用可能になる。 0
拠点
-

拠点目印
(元施設:旗)- 長い棒に布を結びつけて掲げたもの。
設置ごとに遠くの船に気付いてもらうためのに必要な救難要請値を微量増加させる。 5
拠点
-

旗
- 長い棒に布を結びつけて掲げたもの。
設置ごとに遠くの船に気付いてもらうためのに必要な救難要請値を微量増加させる。 5
砂浜
-

白木のグロリエッテ
(元施設:東屋)- 多少の雨なら凌げる屋根だけの建物。
設置された場所にいる時、更新時の雨天ペナルティを無効化する。(雨のみ) 0
森林
-

星のきらめき
- 星の記憶を使用することで発生する。
『遺跡』に移動可能になる。 100
遺跡
TEXT LIST
【プロローグ 凍れる大地の翡翠姫】(Eno.91) - 2024-09-07 22:00:24
【1 不思議な島にナガサレて】(Eno.91) - 2024-09-09 22:00:02
【7 ほんとうの自分は】(Eno.91) - 2024-09-15 22:00:02
虚像鏡【0-1 僕は道化の王子様】(Eno.91) - 2024-09-16 16:00:02
虚像鏡【0-2 実は虚に、虚は実に】(Eno.91) - 2024-09-16 22:00:02
虚像鏡【0-3 シィリヤーレルの虚像鏡】(Eno.91) - 2024-09-17 04:00:03
【0-4 偽りの“二重人格”】(Eno.91) - 2024-09-17 16:00:02
きれいなはねのデザイナー 1(Eno.101) - 2024-09-07 22:00:26
きれいなはねのデザイナー 2(Eno.101) - 2024-09-09 05:11:41
きれいなはねのデザイナー 3(Eno.101) - 2024-09-10 22:00:02
きれいなはねのデザイナー 4(Eno.101) - 2024-09-14 04:00:02
きれいなはねのデザイナー 5(Eno.101) - 2024-09-14 10:00:02
きれいなはねのデザイナー 終(Eno.101) - 2024-09-15 22:00:03
春はきっとあなたの傍に(Eno.126) - 2024-09-24 00:00:47
1改訂版:勇者と神託(Eno.132) - 2024-09-08 04:00:02
■:×××の手記/××の日記(Eno.132) - 2024-09-15 22:00:03
ある✕✕の前日譚(Eno.132) - 2024-09-16 04:00:03
(Eno.132) - 2024-09-18 22:00:02
くしゃくしゃな紙切れ(Eno.151) - 2024-09-09 05:11:41
1:二度目の遭難[ノア](Eno.343) - 2024-09-07 22:01:09
漂着者一覧
- Eno.2

- ユーニス・ベイカー
拠点A
「ふぁ~、眠いわね」

- Eno.56

- 船長
海上A
「…船は無事だろうか。」
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- Eno.91

- シィリヤーレル
海上A
「…………ありがとう」

- Eno.101

- フィルマ
海上A
「ああ、美しい花々が咲いているね」

- Eno.126

- セツカ
海上A
「また、ね!」

- Eno.132

- エルディス・エアリアル
海上A
「正しい世界の為に!」

- Eno.151

- ニーディア・クラウナー
海上A
「こんなとこで死ぬのは御免だね」

- Eno.343

- ノア・イトゥドノット
海上A
『またかよ…』

- Eno.436

- 溶けかけさん
海上A
手をプルプルさせている

- Eno.602

- ねこ
拠点A
「にゃ〜」

- Eno.616

- B
海上A
「これは俺の……新たな旅立ちだ」

- Eno.691

- 明日の分霊
拠点C
また忘れてしまうとしても

チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
「やあ、先輩。ご機嫌いかがかな?」
貴方がいつものようにのんびりと過ごしていたところに
ふらりこれは現れて、微笑みを向けた。
貴方が許すならばその愛らしい頭を優しく撫でるだろう。
「もうそろそろこの島での生活も終わりそうだ、
君は楽しい日々を過ごせていたのかな」
ちょっと私とおしゃべりでもしないかい、と
貴方のすぐ側にこれは腰を落ち着ける。
「オルド、今、時間大丈夫かな?」
貴方が拠点の者達と話し始める前か、
それともその後か。兎も角不意にこれは現れて
話でもしないかと持ちかける。
「私は君にお礼をしなければならないからさ」
もう時間はそう残されていない。
さよならが来る前に果たしておきたいことがある。
「やあ、ちょっとだけいいかな」
朝方、貴方がいつものように見回りを始めた頃だろうか。
拠点から数歩も離れていないところで、
相変わらず自由な雰囲気を纏う男に声をかけられただろう。
「そろそろこの島での時間も、残っていないようだから
君と少し話がしたいのだけれど。」
そんなに時間はかからないからどうだろうかとそれは首を傾げる。
「…驚いたよ。まさかあれ程までとは。
あんな大目玉を食らったのは幼少期以来だ。
…しかもボクよりもっとずっと若い芽達になんて」
しかも泣くまでとは、と。
…本当に、此処の者達は皆心優しい子達ばかりだとつくづく思う。
「そうだね。キミ達は儚く短い命だ。
…だからこそその大切さや尊さがあるのだろうね。
ボクにはあまり、理解出来ない事だけど」
「…等しい命、ねぇ」
「ふふ、とは言え、却って皆から注目される事になったわね
もちろん、長命種としての献身的な立振る舞い、
それ自体は悪いことではないと思うわよ
だけど、この置かれた状況と流れ着いた面子がそれを良しとしなかった
誰一人として悪い人どころか、心根の優しい人しかいなかったんだもの
あの人達の前であんな姿を何度も晒してたらそりゃ、ね」
少女は思い出したかのようにくすりと笑い、続ける
「ニーディアから見れば、私たちなんて
瞬きしてる合間に消えゆくような一瞬の命かもしれないわ
けれど、あなたも私も等しく生きる命なのよ
そこに短命とか、長命だとかは一切関係ない」
「信用できるのは自分だけという話もあるからな。
それは良い考えだと思うよ。
…ま、誰も信用せずに生きるのも強調性がないから
程々の所に留めておく事が良いのだろうね」
兎角人間社会というのは強調性に重きを置いているから。
「む」
「……いやまぁ、ボクだってそう思ったさ。
今のボクは大樹には程遠い…けども」
「皆が少しでも良くなるようにだな…」
結果がこの間の大目玉なのだけど。
「若芽が枯れ、潰えるのは見たくないんだよ。
だからボクが頑張ればと思って…」
だから最近は、無茶をしないようにしている。
「私の価値観か…そうね、自分が大好きって訳じゃないけれど
自分の事を信じてきたお陰で魔導士になれた私がいるんだもの。
これからも、その事は忘れずにいたいと思っているわ
とは言え、貴族も皆がそうでない事も知ることが出来たから
少しはどんな人間かを見る力も付けないとね」
大樹の様に、そんな比喩を用いながら話してくれるその姿
初めの内は真剣そのものだった。だが、何度目だろうか
幾度目かの大樹を用いた発言を聞いた折
少女はくすりと、話の最中に笑みが浮かぶ
「くす……ご、ごめんなさい。ちゃんと聞いてるわ
確かに、私達の比じゃない歳月を生きる様は、正に大樹と呼んで差し支えないと思ってる
ただ……ここでのあなたは、頑張りすぎてしなしなになってるイメージが強いから……ふふっ」
「自分は特別だという自負やら教育やらを受けている者も少なくはない」
「とはいえ、それが貴族だと十把一絡げにするつもりもないがね。
驕る者はそういう輩が多いとは思う」
「理解しなくて良いと思うよ。理解をする必要もない」
「キミはキミの価値観や考えを大切にすると良い」
「ボクも異世界の魔法がどのようなものなのか見てみたかったものだよ。
ボクらエルフは森の大樹のようなものさ。
キミ達人間より遥かに永く生きる大樹だ」
「大樹の役割は多岐に渡る。
だから、エルフは『大樹のようになりなさい』と育てられるんだ」
「伝言、ちゃんと伝えたぜ?」
ニ!と笑って。
約束は果たした。きちんと。
勇者らしく。誰かの為に。
ス、と屈む姿勢から戻って。
「ねえさん──か、ら」
シィセス。
名前、繰り返して、舌の上で転がして。
「そうだ……それが……僕の……」
誰からも必要とされなかった子供の名前。
自分自身すらも、不要だと忘れた名前。
だってみんな僕なんて愛さない。
真面目に生きたところで、報われない!
あぁだけど、ひとりだけ、例外が、居たんだ。
あの明るく優しい笑顔の、
「そうだ……僕はシィセス……。
僕の名前は──!」
仮面の下、本当の自分。
殺したはずの、真面目な僕の名前。
おもいだせたよ。
「…………」
「……シィセサーテス・プルリターニャ。
それが……“僕”の名前」
「姉さんが覚えていてくれて、
君に伝言を託したのか」
「…………ありがとう」
「………シィセス」
「きみの、"もうひとり"からの、伝言だ。」
「もう、わたししかおぼえてないから」
「わたしのこえはとどかないから」
「シィリヤーレルからの、伝言だ」
「ニーディアの言う通りよ。名誉や権力、それらは後付で得たものに過ぎないのに、
それに縋る貴族サマ達の考え、私には理解できそうもないわ
……まぁそれも、私がそれらを持ち得てないからこそ
出てくる疑問なのかもしれないけれどね」
「やっぱりそうなのね。
私のような魔導士じゃ、あなたが如何ほどか、計ることはできないけど
それでも、何となくは感じ取ることが出来るもの
残念ね、こんな状況でもなければ、見せてもらえたかも知れないのに」
異世界の魔の力はどれほどのものなのか
恐らく相手は自分よりも使い手だろう
出会う場所が違っていれば、後悔の念は尽きない様子だ
「地位や権力がある者は尚更にな。
そんなもの、なくなってしまえば同じ人間だというのにね」
「…そうか。そのような者に会えたのは
幸運だったかもしれないな」
「まぁ。否定はしないよ。
永く生きるとその分魔力も強くなる。
だから、捕らえられて何某に利用されるんだ」
「魔力は豊富にあるに越した事はないからな」
今の時代は、そういう事も少なくなってきたみたいだけど。
数百年前まではかなり居た。
「…………いいよ」
「あぁ、改めてよろしく、セツカ。
僕も、君と、仲良しで、いたい、から」
少女は、否、内に宿る少年は、
君を友人のようなものだと認識した。
「あぁ、帰ろう」
「…………ありがとう」
そしてそのまま、帰還したのでしょう。
「ふふ、いいの。
妖精はおせっかいさんだから、
拒絶されても踏み込んじゃうの。
興味本位で、ね?」
「だから、これからも。
私とも、仲良くしてくれると嬉しいな」
その、表情は年相応の少女のように笑って。
「……それじゃあ、戻ろっか。
そろそろ皆、心配するだろうしね」
そう、声をかけて。
その場は一緒に戻ろうとするだろうか。
「お守り…………」
くれたそれを、
大切そうに仕舞う。
「…………ありがとう、セツカ」
「……僕はあんなにも、
君を拒絶して酷い言葉を投げたのに」
それでもそれでも、
見放さないで、追い掛けてくれた。
「……ん、頼もしいね」
どんなに過酷な環境であるかは分からない。
だからこそ、自分は。
少しだけ、半妖精に近い身だからこそ。
その一手を、少しでも多くしようと。
「……それはね。
私の魔力がこもったお守り。
……お守りって言っても、
それは君達に協力する妖精を呼んで、
契約できるお守り。
……ここでは呼び出せないけどね」
「どんな妖精が出てくるかは分からないけれど。
必ず君達を手助けしてくれるはず。
ずっとね」
「僕なら対処を知っている」
「だから、これが“最善”なんだ」
あのまま消えずに乗っ取れたのは、
不幸中の幸いだ。
僕が乗っ取らなかったのならば、
姉さんもきっとそのうち殺されていた。
とうに死んだ亡霊が、ホンモノを演じてた。
真面目過ぎた王子のことなんて誰も見ないから、
演じる中身が────であること、
姉さんを除いて、分からない。
「…………これは」
渡されたもの、目を丸くして見た。
緑の光を放つ、貝のネックレス。
「……そっか。
それもそうだね。
あの様子だと確かに大変そうだし、
君に任せるのが一番いいのかもね」
「……双子なら尚更、
複雑になるだろうね。
一枚岩で感情は成り立つものでもないし。
……そのままでも、いいとは思う」
「……そっか。
丁度、よかった。
ならこれを、今のうちに渡そうかな」
そう言って、するりと。
ポシェットから取り出し、
とあるものをあなたに渡そうとするだろう。
「極北のあの国は暗殺が蔓延る。
誰もが王を殺したがっている」
「僕ならある程度は対応出来るが、
姉さんじゃ……無理だろ」
君も、あの無邪気な姿を
見てきていたでしょう?
「姉さんに対しては……
複雑な愛憎を自覚してる。
大嫌いなのは確かだが、何とも言えない」
あの王宮で、君だけが、
ちゃんと「僕」を見てくれてたから。
どうしたい、と問われれば、考えて。
「…………姉さんと一緒に、
あの国で、共存していくよ」
「あの国は碌な国ではないが、
それでも、僕は、王なのだから」
「……そっか。
身の危険、とかあるもんね。
なら、尚更放っては、おけないか」
ある意味の一心同体になったあなたを見て、
すこしにこりと微笑んで。
「……大嫌い、なら。
そこまで姉の為にすることはないだろうけど。
……まあ、好きも嫌いも、
お互いを想う気持ちは、少なからずあるから、
その状態で生きていくことを選んだんだろうけど」
「……シィリヤは。
これから先、どう過ごしたい?
ここでも、帰った後でも。
……それ次第で、私、君達を手助け出来る事があるか、
変わってくるだろうから、さ」
「…………」
「……極北の大地には、双子がいた」
「頭が弱いくせに誰にだって愛される姉と、
真面目なのに評価されない弟と」
「……僕は一生、姉さんとして、
“シィリヤーレル”として生きていくしかない」
「もしも他の身体を貰えたとしても、
僕は姉さんから出ていくつもりはない」
翡翠の瞳には、使命感。
あの姉さんに、
国の未来を託せると思う?
「そう」「姉さんは、僕を殺したことを深く悲しんで、
心が壊れてしまったんだ」
「僕はあんな奴大嫌いなのに」
「姉さんも僕のことを、嫌ってくれれば良かったのに」
うつむく。