Ino.16 華の咲く島
R18つける程じゃないけれど、ちょっと人を選ぶロールをやりたい! そんな雰囲気の、真面目めのシマです。詳細は@Fellen_teikiまで
STATS
8人 / 人数
サバイバル / 難易度
ミディアム / 広さ
OVERVIEW
ちょっと人を選ぶロールをやりたい! でもR18つける程じゃない!
チャットとメッセージ
ゲーム中はチャットはALLと同じ表示がされ、またメッセージは公開されません。
エピローグ期間に入り次第チャットは通常公開され、メッセージはゲーム終了後に通常公開されます。
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「…………ニライが、海に落ちた?」
言葉を、繰り返す。
船のへりを掴んで海を見た。
勿論、海には何もない。
「まって」「ニライ」「どうして」
「どうして」
混乱する、混乱する、混乱する。
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「この子。ニライがずっと連れてた花なんだ。
……何?」
「え……」
細い声を聞き、顔を青ざめる。
「…海に落ちた?なんで?」
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「…うん?」
ぽそり、聞こえた声を角が拾う。
其方を見れば、青緑の花弁が。
「もしかして……ニライが連れてた花…?」
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「……ニライ、何処へ行ったんだろ。
僕ね、ニライには救われたから、
ちゃんとお礼を言いたいのに……」
青い瞳が、不安に翳る。
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「…そう言えば、姿を見ないね」
言われて、はたと気付く。
別れの挨拶も残さず、去って行くような人ではないと思っていたが……
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思い出をひとつひとつ、眺めていた。
鮮やかに咲き誇る、記憶のひとひら。
「…………」
「…………そう言えば」
ふ、と思ったことがある。
「……ニライは、何処行っちゃったんだろう?」
お別れを、言いたいのに。
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「……ん?あれ…」
ふと感じた違和感。
なんだろう。変に胸がざわつくような感じ。
バッと船内を見回す。
仲良し三人組と、猫ちゃんと、長身二人に烏が一羽。
少年の姿は、どこに?
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気付けば、もうあの島は見えない。
刹那の思い出は、遠く遠くへ消えていく。
夜の海を眺めながら、ぽつり。
「……楽しかった、なぁ」
思い出胸に抱いて、
これからも、生きていくんだ。
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>>175359
「……そうだね!
だから僕、好きにのびのび、頑張るよー!」
にこ、と笑って、
君との会話を切り上げたのだ。
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>>175020
「…その向上心こそが、強さを得る事において大事なんだと思うよ。
僕は義務からだったけど、ミオがどう強くなりたいかは君自身が決められる。
それはとても大切な事であり、必要な事なんだと思う。
義務や焦燥に駆られてると、挫折する事も侭あるからね」
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>>174729
「僕はあまり、強くないからね……。
ふふ、リシアンサスとクライルが
守ってくれるなら、安心だね!」
「でも、守られるだけの花でいたくないんだ。
僕も、強くなれるように頑張るね!」
楽しそうに、語る、語る……。
青の瞳は、希望に輝いて。